【連載①】5歳児からの性教育は早くない~子どもの体に向き合うために~

【連載①】5歳児からの性教育は早くない~子どもの体に向き合うために~

教育

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  1. 性教育は「生」教育~どろんこ会で実施されている取り組み~
    1. 「体と命の大切さを学ぶ性教育」の2日間で学べること
    2. どうやって学ぶの?性教育に関する教材とは
  2. 性教育でパパママたちができること
    1. 子どもから性に関する質問をされたら?
    2. 子どもの性的な行動を見かけたら?
  3. 幼児のLGBTやジェンダーの問題

どうやって学ぶの?性教育に関する教材とは

性教育は大切とは言うものの、どうやって子どもに教えるのか? どろんこ会が性教育に使う教材を紹介します!

①「おちんちんのえほん」
ストレートな言葉で表現されるプライベートゾーンの話や、悪い人に体を触られて嫌がる描写など体が大切なことを認識できる絵本。
②ボーネルンド ベルダック 人体パズル 男の子と女の子
体の中がどうなっているのか、何層にもなったパズルで男の子と女の子はどこが違うかなどを学べる。
また、このほか胎児の成長過程を再現した人形(ももちゃん)を使うなど、自分がママのお腹の中でどのように成長して生まれてきたのか、実際にみて触って感じることができる教材も取り入れられています。

性教育でパパママたちができること

実際パパママの中には、小さい子どもにわざわざ大人の内容のお話をする必要性に疑問を持つ方もいるかもしれません。しかし、宮澤さんは「5歳児だからこそ意味がある」と話します。

3、4歳では話を聞いてもふざけてしまう話題も、5歳になると話も理解できるようになります。茶化すことなく聞いてくれます、とのこと。大人がはぐらかすと子どもは察してしまうので、真剣に「大切な話をするよ」と伝え、子どもに話を聞く準備をしてもらうのも効果的だとか。

ここで、セミナーに参加している保育関係者からの質問と宮澤さんのご回答をいくつか紹介します。

子どもから性に関する質問をされたら?

「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」
「良い質問だね!赤ちゃんはお母さんのおなかの中で大きくなって、通り道から出てくるんだよ。おしっことうんちの間の穴から通って出てくるんだよ。」

「先生のおっぱいはなぜ触ってはいけないの?」
「水着で隠れている部分は特に人に触らせてはいけないよ」
この質問には、プライベートゾーンの話をしてあげます。この話は5歳児だけでなく少し下の年齢でも理解してくれるので、「おっぱい=触ってはいけない」ということを伝えた方がいいのです。

嫌だと言われなければ触ってもいい、という認識は子どもにとって、とても危険なこと。その認識のまま大人になると、触ってはいけない場所に関して相手に注意されたとき、自分自身を否定されたような気持ちになってしまうからです。

そんな時は、「あなたが嫌」なのではなく、「触られること・触る行為が嫌」ということをしっかり伝えるのも誤認識を防ぐために必要なことになります。

子どもの性的な行動を見かけたら?

保育関係者の方は日中、子どもたちと過ごす時間が多い分、性的な行動を見かけることが多いそう。例えば、プライベートゾーンの見せ合い・性器タッチや自慰行為などです。

ただ、これを目にしても叱るのではなく、なぜいけないのかをしっかり伝えることが大切です。手持無沙汰になるとなんとなく性器を触り、寝るときにそれが癖になってしまうことがあります。それを見かけたら、気持ちを他のことに向けたり、手をさすって安心させることが効果的です。

人前でやってしまう場合は、そのこと自体が悪いことではなく、生きていく上でのルールとしてなぜやらない方がよいのかを説明することが大切なのです。

幼児のLGBTやジェンダーの問題

昔よりは性別の不一致に関する理解は深いように思える現代ですが、持って生まれた感覚に苦しさを感じないようにしっかり受け止める大人が必要になります。そんな時、パパママが気を付けることを主に4つ、宮澤さんにお答えいただきました。
①性別の不一致がダメなんだと思われるような発言や、導きは絶対にせず、受け入れること
②保護者と小学校の先生と話し合いをしておくことが大切
③配慮として、男の子女の子というくくりをなくすこと
④職業や色など、「男の子、女の子はこうあるべき」というニュアンスを先入観で言わないこと
今まで大人が「当たり前」と思っていたことが、子どもたちにとっても本当に当たり前なのか、今一度見直していくことも、親として大事なことかもしれません。
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