
【三つ子の育児】3人それぞれに芽生えた自己主張──親としてどう向き合うか
三つ子を育てる広告制作会社勤務の寺門さんに、独自の子育てやドタバタ面白エピソードを紹介してもらう育児日記シリーズ。これまで「乳児期」「幼児期」と3人の成長に沿ってテーマを分けてきましたが、最終回となる今回は、3人それぞれに自我が芽生え始めた現在のエピソードを披露してもらいます。
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成長の差よりも育児の中で顕著に感じた、三つ子の“性格の差”
出産時間が1分単位しか変わらない三つ子だから、大きな発育の差はありません。ハイハイや歩き始める時期は3人の間で差は出たけど、必ずしもお姉ちゃんが一番先というわけではなく、しゃべるようになったのは次女が最初でした。
それでも成長するにつれて3人の性格やキャラが少しずつ分かれ、2歳になった今はそれが顕著に。保育園に通うようになって、他の子と接する機会が増えたからでしょうかね。
例えば三女は何でも「どうじょ」と譲り、泣いている子をナデナデしてあげるような優しい子。一般的な姉妹だと“お姉ちゃんが一番面倒見がいい”と思われがちですが、必ずしもそうではないのが面白いところ。ちなみに次女が一番ワガママで、すぐに噛みつくクセがあります(笑)。
服も寝る場所も自分で決めるように
性格やキャラの違いだけでなく、3人の間で好みの差もいろいろ分かれるようになりました。特に服は「この色は私のもの!」とか顕著で、同じ服を着回すなんてもってのほか。実は産まれた当初、3人の見分けがつくよう「長女=黄色」「次女=ピンク」「三女=青系」と服のテーマカラーを色分けしていて、服の好みがハッキリしているのはその影響かも。
そんなふうに「○○したい」と自己主張が激しくなってきたら、外出中なんかも子どもが一人で好きなところにフラフラ行ってしまわないか心配に…。そこで、よく保育園で集団散歩の時に使っている誘導ロープのようなものをオリジナルで制作しました。ヒモの長さなど改良の余地はありますがけっこういい感じで、ロープを持つのが楽しいのか、けっこうな距離でもしっかり歩くようになりましたよ。
自己主張の芽生えは寝かしつけにも表れてきています。ママの布団に長女と三女、パパの布団には次女、と自分たちで寝るポジションを決めるようになりました。でもなぜか、いつも寝始めは3人ともパパの布団に飛び込んでくる(笑)。キュウキュウになったベッドの上で10〜20分ぐらいキャッキャと遊んで、満足したら2人がママの布団へ…なかなかすんなりとは寝てくれませんね。
三つ子の自己主張と折り合う秘訣は「差をつけない」こと
他に自己主張が目立つのは食事。3人とも好き嫌いはあまりない方ですが、イヤイヤ期に入ったからか、遊びながら食べたり「食べない」と反抗するのが悩みのタネです。最初の頃は頑張って食べさせようとしていましたが、最近は何が何でも無理やりには食べさせないようにしています。
我が家の教育方針は「子どもに“差”や“順番”を付けないこと」。ただでさえ子どもが3人もいるのに、「○○じゃないと食べない」という1人のワガママをいちいち聞いたり、「全員に○○させなきゃ」と考えすぎていたらノイローゼになりますから。
これからも「なるようになる」の精神で子どもたちを見守りながら導き、元気に育ってくれるよう願い続けたいですね。
三つ子が3人とも異なる自我を主張する──よくよく考えたら当たり前のことではありますが大変そう…。そんな中、それぞれの心情を思いやりながら「子どもに“差”や“順番”を付けない」という子育てルールは参考になりますね。兄弟姉妹の子育てに奮闘している皆さんにも、寺門さん一家の三つ子育児エピソードが参考になればと思います。
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