
【卒業・入学の節目】子どもと“これまで”を振り返り、“これから”に思いを馳せる──親子で語り合えるきっかけを作ろう
年度替わりにあたる3月から4月にかけては、卒業・入学(卒園・入園)する子どもがいる家庭にとって大きな節目となります。
受験が終わって学校生活に一区切りがつき、新生活への期待と不安に胸を膨らませる──そんな生活環境の変わり目となる季節だからこそ、子どものこれまでの成長を一緒に振り返り、また将来や夢について語り合うのに絶好のタイミングではないでしょうか。
そこで今回は、卒業・入学を迎える家族にコミュニケーションを生み出して絆を深めるきっかけになる、オススメの体験をご提案します。
■思い出アルバムを親子で作成
以前、「写真でほめるという、子育て新習慣「ほめ写」のススメ」という記事で紹介したように、子どもが何かに頑張っている姿や日々の1コマの写真を親子で見ながらポジティブな言葉をかけると、子どもの自己肯定感を育むことができます。
スマホやデジカメで撮りだめした写真の中から、プリントアウトしたいカットを親子で厳選し、いつでもその思い出を振り返られるようアルバムに整理してみませんか。
1枚1枚写真を見返しながら「この時は頑張ったね」とほめたり「あの時からこんなに成長して嬉しいよ」と素直な感情を伝えれば、子どもは自らの価値=親に大切にされていることを実感し、自信とやる気を持って新生活に臨むことができるはずです。
■気兼ねなく会話できる個室レストランで外食
普段当たり前のように一緒に食卓を囲んでいる方はもちろん、仕事や塾・部活でお互いの夕食時間がなかなか合わないという方はこの機会に、卒業・入学記念として親子で外食してはいかがでしょうか。
リーズナブルな人気店へ気楽に足を運ぶもよし。雰囲気のいい少し高級なお店にオシャレして行くもよし。
いずれにしても、可能なら個室が予約できるお店をオススメします。
未就学児など小さな子連れでも個室なら周りのお客さんに気兼ねする必要がないし、また周囲の喧噪にさえぎられることなく親子でじっくり会話することができますよ。
美味しい料理に舌鼓を打ちながらだと、思い出話や近況報告などの会話がいっそう弾むことでしょう。
■親子サイクリング&開放的なアウトドア空間で会話
子どもが自転車に乗れる場合は、隣町の河川の土手を目指したり、泊まりがけで自然豊かなサイクリングロードを走るなど、その子の成長に合わせた距離でサイクリングに出かけませんか。
普段は足を運ばないエリアを自転車で爽快に駆け抜ければ、その日走ったコースや新鮮な景色の感想から会話が自然と芽生え、気持ちを交わしあうきっかけになります。
それに、適度な運動でスッキリしてから開放的なアウトドア空間でゆったり向き合うと、普段家庭で接している時よりも素直な気持ちで語り合えそうですね。
子どもと一緒にサイクリングするなら、散歩するように走る「ポタリング」もおすすめです。
■家族が揃う機会は少なくなる一方…だからこそ卒業記念で親子旅行に
子どもが大きく成長すればするほど、部活・勉強・仕事など自分だけの都合が生まれ、家族みんなで一緒に過ごす時間は必然的に減っていきます。
そんな家族にとって、卒業シーズンの春は一家揃って旅行できるまたとないチャンス!
近場・海外問わず、ぜひ親子で卒業記念旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。
高校生や大学生など年頃の子どもでも、旅先という非日常だと普段よりも自然と口数が多くなり、楽しい旅の感想で会話が大いに盛り上がるはず。
また、泊まりがけの旅行だと夜の時間を気兼ねなくゆっくり過ごすことができるので、これまでの家族生活を振り返るなど“積もる話”をじっくり交わすのにもってこいですよ。
■親子で”卒業キャンプ”
キャンプやアウトドアは気持ちも開放的になり親子で遊ぶにはうってつけのイベント。
なかでも、たき火の前だとなぜだか何でも話せる気がする、という方も少なくないのではないでしょうか。それはきっと子どもも同じはず。
卒業や入学など子どもの人生の節目に、親から子へ伝えたいこと、子どもから聞きたいことなど、普段はなかなか話せないことを語り合ってみませんか。
卒業・入学の節目をきっかけに、親子でコミュニケーションを深めたり語り合うきっかけになる、オススメの体験をご紹介しました。
4月から新生活が始まるとますます忙しくなり、精神的にも時間面においても親子でゆっくり向き合う機会は作りづらくなるかも。
だからこそ、これまでの生活にひと区切りがつくこの時期に、親子で一緒に過ごす時間を作り、普段はなかなかじっくり話せない“これまで”と“これから”についての会話をゆっくり交わしてみませんか。
子どもが何を考え、また何に悩んでいるかを知っておくと同時に、必要に応じて社会経験・人生経験の豊富なパパならではのアドバイスを授けてあげたいですね。
きっとその会話で交わした何気ない一言が、親子をつなぐ絆となり、子どもにとっての宝物になると思います。