父親が知りたい「女の子の育て方」 前編 | 教育学博士・諸富祥彦先生

父親が知りたい「女の子の育て方」 前編 | 教育学博士・諸富祥彦先生

教育

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  1. 女の子の育て方に悩むすべての父親へ。子どもの成長に合わせて考えたい、子育ての“3つのステージ”とは?
    1. 「ラブラブ期」0〜6歳
    2. 「しつけ期」6歳から10〜12歳くらい
    3. 「見守り期」10〜12歳から18歳
  2. 大人になってから必要な自立力を育むには

大人になってから必要な自立力を育むには

─これから社会状況はますます変化していくと思われますが、今の子どもたちが大人になる頃、幸せを育んでいくために必要なものは何でしょうか?

今後は生涯未婚率が男女共に上昇していくことが見込まれ、仮に結婚したとしても今の日本の離婚率が約3割だから、2035年には全世帯の約半分が一人暮らしになると予想されています。そういう時代においては「女の子はいずれ結婚するもの」「結婚さえすれば幸せ」という価値観は通用しなくなります。

─子どもが将来ずっと一人で生きていく可能性も考えて子育てすべきということですか!

はい。そこで大切になるのが、誰かに頼らずに生きていける自立力です。男女に関わらず、自分がやりたいと思えることを見つけ、経済力を養っていく必要があります。

─子どもの自立力を育んであげるには?    

こうなってほしいという自分の理想を子どもに押しつける“毒親”にならないことです。何でも親の希望通りに育てようとすると、長い目で見たら子どもの自立力を損なうことになります。そうした環境で育つ子どもは親に気に入られようとばかり考え、その結果、自分がどうしたいのか考えられない“自分のない空っぽな大人”になってしまいますよ。

─そういえば、娘が喜びそうなことをつい先回りしてお膳立てしてしまう時があります…。それも気をつけた方がいいんですね。

「あなたはこれが食べたいよね」「これが欲しいよね」と先回りして押しつけるのではなく、「何が食べたいかな」「何が欲しいのかな」と働きかけ、あくまで自分で選ばせることが大事。そうした自己決定の積み重ねこそが子どもの自立力を育むのです。

ここまでのインタビューだけでも気づかされることが多く、日々の不安やモヤモヤがかなり解消された気がします! 次回は、女の子を育てるにあたって心がけたい父親のスタンスについてもっと詳しく聞いていきます。
(※)『女の子の育て方』(著者:諸富祥彦 出版社:WAVE出版)
諸富祥彦(明治大学文学部教授)
1963年福岡県生まれ。明治大学文学部教授。心理学者・教育学博士。
専攻は教養(心理学)、カウンセリング(教育、恋愛、子育て)、人間性/トランスパーソナル心理学。大学で教鞭を執る一方、教育カウンセラーとして子育てに悩む多くの家庭にアドバイスを授ける。著書に『あなたのお子さん、このままでは大変なことになりますよ カリスマカウンセラーが語る究極の子育て術』(アスペクト)『男の子の育て方』『女の子の育て方』『ひとり親の子育て』(ともにWAVE出版)など。

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