「世の中がもっとこうなったら子育てしやすいのに…」パパたちの本音を探る家men「パパ友」座談会 vol.1

「世の中がもっとこうなったら子育てしやすいのに…」パパたちの本音を探る家men「パパ友」座談会 vol.1

育児

目次[非表示]

  1. 平日にパパと子どもだけで外出すると不審に思われる?
  2. パパ友を作る機会がなかなかない
  3. 子どもに「パパよりママがいい」と言われる
  4. パパの育児に対する職場の理解が欲しい
近年は家事や子育てに積極的に参画する男性が増え、育休取得の義務化が議論されるなど、世の中的にも家事育児にコミットするパパたち(=家men読者の皆さま)への追い風が吹き始めています。
しかし一方で、「男性用トイレにおむつ台がない」「子どもと一緒に出かけていたら誘拐犯と疑われた」など「男性であるがゆえの子育てのしづらさ」を感じているというパパも少なくないようです。

世の中がもっとこうなったら、男性も子育てしやすいのに──。パパたちのリアルな本音からよりよい子育て環境について考え、世の中に発信していくため、家menの読者コミュニティ「パパ友」のメンバーによる座談会を開催。その中で挙がった意見の数々をご紹介します。
<参加メンバー>
ピンクパパ(40歳)
8歳と5歳の男の子を育てるパパ。2度の育休を取得し、今も家庭ファーストの働き方を実践。

めがねパパ(37歳)
小学2年生と年中のお子さんを育てるパパ。平日は専業主婦の奥様に任せている家事育児を土日に奮闘中。

エマパパ(35歳)
1歳の女の子を育てる新婚パパ。平日の帰りが遅くなるぶん、奥様が働きに出る土日は家事育児に全力投球。

こメッシパパ(31歳)
年上の奥様と約5年前に結婚し、中学3年生の男の子と3歳の女の子を育てるパパ。異性である娘との関係を良好にすべく、積極的な育児参画を実践中。
▼「パパ友」座談会 vol.1はこちら

平日にパパと子どもだけで外出すると不審に思われる?

こメッシパパ「『平日に子どもと2人きりでいたら、不審者扱いされた』というパパの話を周りで聞いたことがあります。ウチの場合は、保育園の保護者会で知らない人から『〇〇ちゃんのパパですよね』と言われるぐらい娘が私にそっくりなので、たとえ泣いている娘と歩いても不審に思われることはありませんが(笑)」

エマパパ「ウチの娘はまだベビーカーに乗せて連れ歩く月齢なので、不審者扱いされるようなケースは今のところありませんね。あくまでオシャレが目的なのですが、私と子どもの服のコーデを合わせているので、周りに『ああ、親子なんだな』と不審がられないかも」

ピンクパパ「育休中の平日に児童館などの子育て施設に行くと、私が入った瞬間にママたちの空気が一変するのを感じたことがありました。何度か通ううちに向こうから話しかけられて『育休中なんです』と答えたら、今度は珍しそうに根掘り葉掘り聞かれて(笑)」

こメッシパパ「いくら世の中で子育てに積極的な男性が増えているといっても、そうした心の壁に直面し、話をするうちにようやく打ち解けるというケースはまだありますね」

パパ友を作る機会がなかなかない

ピンクパパ「児童館などの子育て施設に一人でいる体験が辛くて、育休中にブログを通じて作ったパパ友と一緒に行くことにしたら、今度は『あの集団は何だろう?』と警戒の視線を向けられました(笑)。警戒されるとはいえ一人でいるよりは心強いので、パパ友と一緒にお出かけを集団行動化するのはアリかもしれません」

こメッシパパ「ウチは学校で子ども同士が仲のいい家庭と一緒に遊ぶことはあったけど、進学して子どもの学校が別々になると会う機会が減りました。普通の生活の中だと、職場とかでパパ友を作る機会ってなかなかないですよね」

エマパパ「確かに。学生時代の仲間や先輩後輩が、今までの付き合いの延長線上からパパ友のような関係になっているけど、新しくゼロから作ったパパ友はまだいないですね。私が結婚した年齢が遅く、同じ年代のパパが周りに少ないのも原因かな」

めがねパパ「長男が通っている幼稚園のサッカースクールでパパ同士のつながりは生まれますが、練習や試合の日に会って話をするだけでプライベートな交流には至っていません。本当はもっと仲良くなりたいんだけど、ママ同士の関係性もあるから、あまり自分がしゃしゃりでるのもマズイかなと。それに幼稚園や習い事の場って、必ずしもパパ友を作りたい人ばかり集まるわけではない気もするので遠慮しています」

子どもに「パパよりママがいい」と言われる

こメッシパパ「ウチの娘はまだ3歳だけど、パパに怒られると『パパ嫌い』と言うくせに、ママに怒られたら『パパ大好き』と態度を使い分けてきます(笑)。でも基本的にはパパよりママの方が好き。ママと過ごす時間の方が長いと自然にそうなりますよね」

ピンクパパ「ウチは子ども2人とも出産後に育休を取ったけど、なかなかママのように懐いてくれず辛かった。必ずしも一緒にいる時間が長ければパパ好きになるとは限らないんじゃないかな。やっぱり、おっぱいが出るママのアドバンテージは高いと思いますよ」

エマパパ「そうした育児に役立つパパ向け学級が自治体で実施されていて、関心はあるけど、自分一人だけでとなるとどうも躊躇してしまう。開催時間や教室の雰囲気などの面で、もっとパパが気軽に参加できるような学級があればいいのになと思っています」

こメッシパパ「ウチの場合は保育園の保護者会や参観日に私が参加し、また休日も2人きりで遊びに出かけることで、娘と関わる機会を積極的に作っています」

エマパパ「古い建物だと女性トイレの中にしかおむつ交換台がないことがあり、子どもと2人きりで外出しづらいなと感じる時があります。今年の11月にオープンした渋谷スクランブルスクエアは男性トイレにもおむつ交換台があり便利だったので、今後もそうしたパパにも優しい施設が増えてほしいですね」

パパの育児に対する職場の理解が欲しい

ピンクパパ「出産後に育休を取得して今も定時退社しているのですが、なかなかパパの子育てに理解を示してくれない上司がいて、キャリアのハンデになっている気がします。子育て優先の働き方が可能な部署に移りたくても、なかなかその願いが叶わないのも辛いですね」

めがねパパ「そうした要望を持つ社員を会社側がマネジメントする仕組みと運用システムを整えないと、子育て中のパパにとって働きづらいですよね」

エマパパ「私の場合は、普段から得意先や職場で家庭のことをオープンに話しているためか、育児と仕事の両立に対する理解を得やすく、子どもが生まれた後も働きづらさを感じたことはありませんね。むしろ、早く帰宅できるよう仕事の効率性を改善するなど、子どもができたからこそ働きやすくなった面もあります」
他にも、今回の座談会に参加できなかったパパ友からも、次のような「子育てで困ったこと」「世の中がこうなったらもっと子育てしやすいのに」という声が挙がっています。

「移住して婿入りしたが、頼る人がいない(妻の実家には相談しにくい。父親が積極的に子育てを相談できる場がない)」
「保育園の保護者会にもっと父親が参加すべき」
「パパと子ども向けのイベントがもっと欲しい!」


こうしたパパたちの生の声が社会に広く届き、議論のきっかけになるように、家menはこれからも積極的に情報発信していきます。皆さんもぜひ、子育てにまつわる悩みや情報を交換する場として、家menの読者コミュニティ「パパ友」に参加してみませんか。

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次回の記事では、現役パパたちが「子どもが生まれた前にやっておくべきこと」について話します。プレパパ必見です!
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