【眠りのプロが解説】赤ちゃんが寝ないときに考えられる理由・原因と、必要な睡眠環境とは?

【眠りのプロが解説】赤ちゃんが寝ないときに考えられる理由・原因と、必要な睡眠環境とは?

育児

目次[非表示]

  1. 赤ちゃんが夜に寝ない・眠りが浅い理由は?
    1. 赤ちゃんの睡眠環境や生活リズムは整っていますか?
    2. “よくない寝かしつけ”をしていませんか?
  2. 赤ちゃんの睡眠のリズムと特徴
    1. 赤ちゃんの「体内時計」は発達途上
    2. 眠りが浅い赤ちゃんの睡眠リズム
    3. 赤ちゃんに必要な睡眠時間は?
  3. 寝かしつけのコツ
    1. ねんねトレーニング(ネントレ)で自力で眠れる力を育てる
  4. まとめー睡眠に影響を与える生活環境を整えよう

赤ちゃんの睡眠のリズムと特徴

赤ちゃんの「体内時計」は発達途上

生まれたばかりの赤ちゃんの睡眠は、夜にまとまった睡眠が取れるまでの発達途上にあります。そうした睡眠の発達に重要な役割を果たすのが、脳の中にある「体内時計」です。

人間の体内時計は24時間より少し長いリズムを刻んでいて、朝の光を浴びてリセットすることによって時間のずれを調整します。そのリセットの仕組みを「同調」と言うのですが、生まれて間もない赤ちゃんはこの同調機構が働いていないため、生後2カ月頃に昼夜逆転してしまうケースも少なくありません。

生まれたばかりのときは3~4時間の睡眠を繰り返す赤ちゃんも、「朝・昼は明るく・夜は暗い」という環境を毎日繰り返す中で同調機構を獲得し、夜にまとまった睡眠を取れるようになるのです。でも、大人の生活パターンに合わせてしまうと、朝・昼はちょっと薄暗い部屋の中、夕方~夜は電灯を明るく照らす部屋の中で過ごしがちで、赤ちゃんにとって昼夜の区別がつきにくくなってしまいます。そうならないためにも、生まれてすぐから「朝・昼は明るく・夜は暗い」環境作りを心がけましょう。

眠りが浅い赤ちゃんの睡眠リズム

(出典:赤ちゃんの眠り研究所)

人間の睡眠は、眠りが浅い状態の「レム睡眠」と、眠りが深い状態の「ノンレム睡眠」が何度も繰り返されています。胎児や乳期早期の場合はそれぞれ「動睡眠」と「静睡眠」と呼びますが、原理的には大人と同じように浅い眠りと深い眠りのサイクルを繰り返しています。

しかし赤ちゃんは大人と比べて眠りのサイクルが短く、また胎内で長く行っていた動睡眠の影響を生後も引きずっているため、睡眠時間の約半分は動睡眠──つまり眠っているときによく体を動かすということ。動睡眠中の赤ちゃんは寝ぼけながら動いたり泣くことがありますが、そうした行動で「赤ちゃんが起きてしまった」と勘違いし授乳したり話しかけたり対応すると、寝ぼけた状態から完全に覚醒させてしまうことに。その結果、再入眠させるために寝かしつけに苦労するケースもあります。

あまり激しく泣いていない場合はこうした“寝言泣き”の可能性があるので、まずは2~3分ほど様子を見てみましょう。いつの間にか泣きやんで再度眠ることもあり、寝かしつけの苦労が軽減されるでしょう。

赤ちゃんに必要な睡眠時間は?

子どもに必要な夜間睡眠は、実は生後3カ月から小学校低学年までほぼ同じで、9~11時間となっています。月齢が低いと夜間睡眠に加えて、必要な分のお昼寝をします。

赤ちゃんの体内時計の発達を促すためにも、夜8時頃には静かで暗い寝室で寝かしつけ、太陽の明るい光を浴びることができる朝6時頃に起きるのが、理想的な生活サイクルでしょう

寝かしつけのコツ

ねんねトレーニング(ネントレ)で自力で眠れる力を育てる

ねんねトレーニングとは簡単に言うと、赤ちゃんがパパママに頼らず自分の力で眠れるよう、日常生活の中で行う練習のこと。

具体的には「眠りやすい生活環境を整える練習」と「眠る力を育てる練習」が挙げられます。詳しいやり方はこちらの記事をご覧ください。

まとめー睡眠に影響を与える生活環境を整えよう

赤ちゃんは寝たい時に寝て、起きたい時に起きる。だから寝る時間や方法は赤ちゃん任せで大丈夫──もしそう考えているとしたら、大きな誤解です。

仕事で家に帰るのが遅いので寝かしつけはママに任せっきりというパパも少なくないでしょうが、赤ちゃんの睡眠に影響を与える生活環境を整えることはパパにもできます。大人とは異なる睡眠のリズムや特徴をしっかり理解した上で、赤ちゃんが良質な睡眠を得られるよう夫婦で協力しましょう。
<記事協力者プロフィール>
清水悦子(「NPO法人赤ちゃんの眠り研究所」代表理事)
「NPO法人赤ちゃんの眠り研究所」代表理事。茨城キリスト教大学 児童教育学科 助教。長女の夜泣きとその改善体験から保育士資格を取得し、「夜泣き専門保育士」として活動をスタート。2016年にNPO法人「赤ちゃんの眠り研究所」を設立し、一番近くで子どもに関わる養育者が心身の健康状態を維持して心の余裕を保ちながら子育てできるよう、適切な知識を提供する活動を行っている。
「赤ちゃん」に関するおすすめ記事はこちら
34 件