【専門家に聞く】「ねんねトレーニング(ネントレ)」とは? 赤ちゃんが自分の力で眠れるようになる方法を解説!

【専門家に聞く】「ねんねトレーニング(ネントレ)」とは? 赤ちゃんが自分の力で眠れるようになる方法を解説!

育児

目次[非表示]

  1. ねんねトレーニングとは
    1. ■「眠りやすい生活環境を整える」練習
    2. ■「眠る力を育てる」練習
  2. ねんねトレーニングはいつからはじめるべき?
  3. ねんねトレーニングのやり方
    1. ■夜泣きが始まっても極力手を控える
    2. ■赤ちゃんが夜中に起きても大人まで一緒に起きない
  4. パパだからできる「ねんねトレーニング」の関わり方
    1. ■早起きした赤ちゃんの遊び相手に
    2. ■おっぱいの出ないパパが寝かしつけ役に
    3. ■ママの“やってほしいこと”を知る
  5. まとめ

著者

清水悦子(「NPO法人赤ちゃんの眠り研究所」代表理事)

頻繁な夜泣きに悩まされているパパママの間で、赤ちゃんが一人で眠れるよう練習する「ねんねトレーニング(ネントレ)」が注目されているのをご存じでしょうか?

ねんねトレーニングがうまくいけば、パパママの寝かしつけの負担も、夜泣きで起こされる回数も減ることが期待できます。とはいえ、ねんねトレーニングの種類は多岐に渡り、何を実践していいか迷ってしまう──。

そこで今回は、パパママ向けのねんねトレーニング講座を実施している「NPO法人赤ちゃんの眠り研究所」の代表理事・清水悦子さんに、オススメのねんねトレーニング法を紹介していただきます。
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ねんねトレーニングとは

ねんねトレーニングとは簡単に言うと、赤ちゃんがパパママに頼らず自分の力で眠れるよう、日常生活の中で行う練習のこと

一般的には、寝室に寝かせたら泣いても朝まで対応しない「Cry it out(クライイットアウト)」が有名ですが、「赤ちゃんの眠り研究所」ではねんねトレーニングの考え方を次のような2つに位置づけ、それぞれの内容に沿った練習を皆さんに指導しています。

■「眠りやすい生活環境を整える」練習

赤ちゃんの睡眠の特徴を理解し、発達に添った生活リズムの改善によって睡眠の質を高め、親子ともに健全な睡眠がとれることを目指します。

具体的な方法としては、「早寝早起き」であったり、生活環境(特に光環境)を「朝昼明るくにぎやかに、夜は暗く静かに」と自然なかたちに整えてあげることです。

■「眠る力を育てる」練習

夜間の親への過度な要求がある場合は、寝かしつけや夜間対応を改善。パパママは極力手を貸さず、赤ちゃんが自分の力で眠りにつけるようサポートに徹します

こうしたねんねトレーニングを通じて「夜は早く寝かせて、朝に早く起こす」という生活を習慣づけていくと、赤ちゃんの眠くなる時間が揃っていき、パパママがお世話しやすくなります。また、赤ちゃんの生活リズムが整い、質の悪い眠りによる泣きが改善されると、普段赤ちゃんが泣いても「このタイミングだとこれが原因かな」と泣く理由が分かりやすくなるのも大きなメリットです。

ねんねトレーニングはいつからはじめるべき?

先ほど挙げた2つの練習のうち、大前提となるのは「眠りやすい生活環境を整える」こと。日本の赤ちゃんは諸外国と比べて就寝時間が遅く、その結果、睡眠の質が下がって夜中に頻繁に起きるようになりがち。赤ちゃんの睡眠発達を促し、眠りの質を上げるためにも、生まれてまもなくから取り組むことをオススメします

まずは赤ちゃんの生活リズムを整え、それでも赤ちゃんが自力で寝つくことができず、またそれがパパママの大きな負担になるようでしたら、2つめの寝かしつけ習慣の改善へ移行するといいでしょう。夜中に何度起こされても大丈夫な方もいるでしょうから、やってみるかどうかは大人の疲労度によって判断してください。

ねんねトレーニングのやり方

「眠りやすい生活環境を整える」練習については「赤ちゃんに必要な睡眠環境は? 寝ないときに考えられる理由・原因は?」という記事で解説しているので、ここでは「眠る力を育てる」練習のポイントについて説明しましょう。

■夜泣きが始まっても極力手を控える

生まれたばかりの赤ちゃんの睡眠の約半分は「動睡眠(レム睡眠)」という夢を見る睡眠のため、実際には起きていないけど寝ぼけた状態で泣くことも少なくありません。この“寝言泣き”は2~3分ほど見守っている間に収まるもので、そうした場合に大人が反応しないことも赤ちゃんが安心して眠れる習慣作りにつながります

日中に赤ちゃんが泣く時は、泣き止むようしっかりお世話しながら“原因と対処法”を探ることが大切ですが、夜中の場合はそうした関わりを最小限にとどめて「夜は寝る時間なんだよ」と教えてあげることが親の役目です。

■赤ちゃんが夜中に起きても大人まで一緒に起きない

赤ちゃんが物音などに反応して夜中に起きた際、一緒に寝ているパパママもつい起きてしまいがちですが、そうやって大人が神経過敏になって一緒に起きると、赤ちゃんはますます物音などに敏感に反応してしまいます。

逆に、多少の物音が鳴ってもパパママが隣でグーグー寝ていると赤ちゃんも「安心して寝ていい環境なんだ」と認識できるので、熟睡のお手本にもなる“寝たふり作戦”を通じて赤ちゃんの様子を見守りしましょう。

パパだからできる「ねんねトレーニング」の関わり方

■早起きした赤ちゃんの遊び相手に

ねんねトレーニングの「眠りやすい生活環境を整える」練習においては、眠り方だけでなく起き方も重要となります。

赤ちゃんに覚醒刺激を与えるのは、癒し的な存在であるママよりもアクティブなパパの方が適任。朝起きたらパパが赤ちゃんの遊び相手になって、明るい光の中でしっかり目覚めさせてあげましょう

■おっぱいの出ないパパが寝かしつけ役に

実は最近、赤ちゃんの寝かしつけをパパが担当しているという家庭の例をたびたび耳にします。

確かに、ママと一緒に寝ているとついおっぱいが欲しくなるけど、パパだとおっぱいがもらえないからあきらめて寝ることが期待でき、またおっぱい欲しさに夜中に起きる回数も減ります。睡眠中の赤ちゃんへの関わりを最小限にするという意味では、週に2~3日でもパパが一緒に寝ることも効果的でしょう。

■ママの“やってほしいこと”を知る

就寝時の赤ちゃんと直接関わる機会が少ないパパは、ママのサポートに努めてください

とはいえ、やってほしいことや助かることは人によって異なるので、「何をしてほしいか」「どんな役割を分担すればいいか」をしっかり話し合いましょう。

まとめ

ねんねトレーニングを通じて「夜は早く寝かせて、朝に早く起こす」という生活を習慣づけていくと、赤ちゃんの眠くなる時間が揃っていき、パパママにとってお世話の負担が減ることにもつながります。

また、赤ちゃんの生活リズムが整い、質の悪い眠りによる泣きが改善されると、普段赤ちゃんが泣いても「このタイミングだとこれが原因かな」と理由が分かりやすくなるのも大きなメリットです。

規則正しくしっかり眠れることで赤ちゃんの機嫌が安定し、パパママにとっても赤ちゃんを育てる自信がつく「ねんねトレーニング」。ご興味のある方はぜひ実践してみてください。

<記事協力者プロフィール>
清水悦子

「NPO法人赤ちゃんの眠り研究所」代表理事。茨城キリスト教大学 児童教育学科 助教。長女の夜泣きとその改善体験から保育士資格を取得し、「夜泣き専門保育士」として活動をスタート。2016年にNPO法人「赤ちゃんの眠り研究所」を設立し、一番近くで子どもに関わる養育者が心身の健康状態を維持して心の余裕を保ちながら子育てできるよう、適切な知識を提供する活動を行っている。
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