パパによる、パパのための離乳食入門!本田よう一さんの料理本『パパ離乳食はじめます』レビュー

パパによる、パパのための離乳食入門!本田よう一さんの料理本『パパ離乳食はじめます』レビュー

育児

目次[非表示]

  1. 自分が作った離乳食を通じて子どもの成長を実感できる
  2. 離乳食の“作り方”だけでなく“進め方”も分かりやすく解説
  3. 離乳食作りは失敗する時だってある──先輩パパの心強いメッセージ
待ちに待って誕生した赤ちゃんが可愛くて「子育てを通じて我が子と絆を深めたい!」と望むのは、パパにとって自然な感情!

その意気込みを実践すべく、いざ授乳やおむつ交換などに励んでも、生まれて間もない赤ちゃんが直接口にする離乳食を作るのは「自分には無理…」とハードルを感じる人も少なくないでしょう。もともと料理に不慣れであれば、なおさらのことです。

そんなパパたちを導く離乳食入門書としてぜひ手に取ってほしいのが、家menの読者コミュニティ「パパ友」のメンバーでもある料理家・本田よう一さんによる料理本『パパ離乳食はじめます』です。

『パパ離乳食はじめます。』より(画像提供:女子栄養大学出版部)

自分が作った離乳食を通じて子どもの成長を実感できる

自身も1歳の息子の子育てに励み、日々の離乳食を作り続けてきた本田さんは、パパが離乳食を作る意義について本書で次のように記しています。
自分が作ったものを食べて成長する息子は、愛おしさと成長を感じさせてくれます。<中略>昨日まで食べられなかったものを食べられるようになったり、目の前でどんどん成長していきます。この機会を逃してはもったいない。僕も息子といっしょにパパとして、人としてきっと成長している最中だと思います。
生きるために必要な栄養を摂取する「食」は、子どもの成長に必要不可欠なもの。そう考えると確かに、離乳食作りは子どもの成長とダイレクトに関わることができる手段ですね。

そうは言っても料理は得意じゃないし…なんて尻込みするパパの背中を、本田さんは本書で次のようにメッセージと共に後押ししてくれています。
離乳食は、ぜんぜん料理したことがないというかたにこそ、作ってほしいです。料理法はゆでる、煮るだけ、味つけも不要。こんなに簡単な料理はないです。離乳食を作れるようになると家族の料理も、ゆくゆくは介護食も作れるようになっていきます。
この本田さんの言葉通り、本書の離乳食・幼児食レシピを見てみると、離乳食の基本でありスタート地点でもある「10倍がゆ」をはじめ、確かにどれも「ゆでる」「煮る」だけ!

レシピの工程の説明も少なく簡単にまとめられているので、「これなら自分にだってできるかも!」と自信とやる気が芽生えそうです。

『パパ離乳食はじめます。』より(画像提供:女子栄養大学出版部)

『パパ離乳食はじめます。』より(画像提供:女子栄養大学出版部)

離乳食の“作り方”だけでなく“進め方”も分かりやすく解説

赤ちゃんの離乳食は、月齢=歯と体の発育状態に応じたものを与える必要があります。つまり、離乳食作りに臨むパパたちには、“作り方”だけでなく“進め方”というハードルも存在するわけです。

その点、本書では離乳食レシピを次のような発育段階(おおよその月齢)ごとに分類し、どの発育段階でどんな離乳食が適しているか(=食べられるか)が分かりやすくなっています

「ゴックン期(5~6カ月)」:赤ちゃんにスプーンで少しずつ与え、自分から唇で挟んでゴックンさせる
「モグモグ期(7~8カ月)」:食べるという行為の練習をスタート。スプーンで与えた食べ物を、自ら口の中でつぶしモグモグさせる
「カミカミ期(9~11カ月)」:唇の筋肉が発達する時期なので、食べ物を口の中に取り込むようにカミカミさせる
「パクパク期(12~18カ月)」:肉団子くらいの固さなら食べられる時期。奥歯の筋肉を使って咀嚼の練習をする

このようにそれぞれの発育段階でできること(すべきこと)を理解しておくと、現時点の赤ちゃんにどんな離乳食を与えればいいか迷わずにすみそうですね。

また本書の掲載レシピは、発育段階を経ていくごとに「ゴックンするだけのもの」から「咀嚼するもの」へと変化し、「パクパク期(12~18カ月)」になると子どもや大人の食べ物とほぼ同じような内容にステップアップ。つまり、赤ちゃんの発育に応じて離乳食作りを積み重ねていくと、いつの間にか家族に与える食事を作れるようになるということ!

赤ちゃんの成長にしっかり貢献し、家族のための料理も上達するなんて、離乳食作りは一石二鳥ですね!

『パパ離乳食はじめます。』より(画像提供:女子栄養大学出版部)

離乳食作りは失敗する時だってある──先輩パパの心強いメッセージ

これは大人や子どものための料理においても当てはまりまることですが、せっかく赤ちゃんのために離乳食を作ってもほとんど食べてくれないと、「せっかく作ったのに…」「どうしたら食べてくれるのかな」と悩んでしまいますよね

そんな“離乳食あるある”についても、本田さんは自らの子育て体験を踏まえて次のようなアドバイスを記しています。
食べたり食べなかったり、昨日好きだったものが今日はぜんぜん食べなかったりと毎日のように好みも変動します。こちらもめげない程度の力の入れ具合で料理をしていきましょう。そういうときもあるな、くらいの気持ちで。
日々の家事に完璧を求めると家庭生活が辛くなるのと同じように、「作った離乳食は全部食べさせよう」と一生懸命になりすぎると、思い通りにならない時に心が参ってしまいます。

でも、子どもというのは思い通りにならないもの。子育てを楽しむためにも、適度に肩の力を抜こう──。

実用的なノウハウだけでなく、先輩パパでもある本田さんの説得力満点なメッセージが詰まった本書を手に取って、皆さんもぜひ離乳食・幼児食作りを通じて子育てに積極的に参画しましょう。