
パパはイヤ!ママがいい―“ママっ子”がパパを選んでくれるようになるには?【教えて先輩!オトコの家事育児お悩み相談室】
育児
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和田のりあき(マジックパパ代表)
家事や育児に日々奮闘している全国のパパたちから悩みを受け付け、経験豊富な先輩パパたちがアドバイスを贈る「教えて先輩!オトコの家事育児お悩み相談室」。
第5回の悩みに答えてくれるのは、長女の誕生を機に専業主夫に転身し、現在はマジックパパの代表を務める和田のりあきさんです。
第5回の悩みに答えてくれるのは、長女の誕生を機に専業主夫に転身し、現在はマジックパパの代表を務める和田のりあきさんです。
<相談内容>
6歳と3歳の娘と共働きの妻との4人家族です。
平日の仕事休みには子どもと3人で楽しく過ごしているのですが、妻が帰宅して娘たちの機嫌が悪くなると「ママがいいー!」「ママとお風呂はいるー」など急にわがままになったり態度が変わります。
もちろん、子どもたちと過ごす時間は妻の方が長いし、ママが大好きなのはいいことではあるのですが、妻も仕事で疲れてるし、自分が休みの時ぐらいは負担を減らしたいと思ってるのですが、子どもたちは御構い無し。妻も自分や娘に「パパやって!パパとお風呂入って!」とキツくなってしまいます。
1歳や2歳などまだおっぱいが必要な時ならしょうがないと自身に言い聞かせてたのですが、もうそんな歳でもなくちゃんと言えばわかる年齢になってきたので、そんな光景を見ると自分も匙をなげたくなりますし、娘にも強くあたってしまいます。
どうすれば妻がいても娘たちを自分の方に誘導し、妻の負担を減らせるか? 娘たちに感情的にならずに、諭すことができるか? なかなか解決の糸口が見つかりません。よろしくお願いします!
(nakajiiiさん)
平日の仕事休みには子どもと3人で楽しく過ごしているのですが、妻が帰宅して娘たちの機嫌が悪くなると「ママがいいー!」「ママとお風呂はいるー」など急にわがままになったり態度が変わります。
もちろん、子どもたちと過ごす時間は妻の方が長いし、ママが大好きなのはいいことではあるのですが、妻も仕事で疲れてるし、自分が休みの時ぐらいは負担を減らしたいと思ってるのですが、子どもたちは御構い無し。妻も自分や娘に「パパやって!パパとお風呂入って!」とキツくなってしまいます。
1歳や2歳などまだおっぱいが必要な時ならしょうがないと自身に言い聞かせてたのですが、もうそんな歳でもなくちゃんと言えばわかる年齢になってきたので、そんな光景を見ると自分も匙をなげたくなりますし、娘にも強くあたってしまいます。
どうすれば妻がいても娘たちを自分の方に誘導し、妻の負担を減らせるか? 娘たちに感情的にならずに、諭すことができるか? なかなか解決の糸口が見つかりません。よろしくお願いします!
(nakajiiiさん)
パパが『いいとこ取り』の育児をしていない証明
nakajiiiさん、日々の子育てお疲れ様です。
子どもが「ママがいい」と言う悩みは、育児に真剣に取り組んでいる父親ならではのもの。
子どもは正直で時に残酷です。子どもが好きなのは自分と長く一緒にいてくれて自分をより安心させてくれる存在。nakajiiiさんの娘さんの主観では、それはママなのでしょう。
でも、夫婦二人でいるときに子どもがパパにべったりでないということは、nakajiiiさんが子どもに優しい面だけを見せる、子どもと楽しいことだけをするという『いいとこ取り』の育児ではない、本物の育児をされている証明です。
子どもが「ママがいい」と言う悩みは、育児に真剣に取り組んでいる父親ならではのもの。
子どもは正直で時に残酷です。子どもが好きなのは自分と長く一緒にいてくれて自分をより安心させてくれる存在。nakajiiiさんの娘さんの主観では、それはママなのでしょう。
でも、夫婦二人でいるときに子どもがパパにべったりでないということは、nakajiiiさんが子どもに優しい面だけを見せる、子どもと楽しいことだけをするという『いいとこ取り』の育児ではない、本物の育児をされている証明です。
家族全体の幸福度を上げるために
nakajiiiさんが妻の負担を軽くするために、夫婦二人の時も子どもの世話を引き受けたいと思っている。その優しさでnakajiiiさんの妻が救われている面はたくさんあるでしょう。
ただ、忘れてほしくないことが2つあります。
ひとつは、子どもには意思があるということ。パパよりもママとお風呂に入りたいというのは子どもの意思。それを曲げても「ママが疲れているから」という理由で無理やりパパとお風呂に入らされる。こんなことが続くと子どもはどう感じるでしょう。
もうひとつ、「妻が疲れているから娘とお風呂に入らねば」。nakajiiiさんの動機は本当にそれだけですか。夫婦が揃っているときも娘に自分を選んでほしい。娘と風呂に入りたい。そんな動機もあるのではないでしょうか。
夫はついつい愛する妻を救いたいという使命感から自分の動機を逆算しがちです。一般的に妻を気遣う『いい夫』ほどその傾向があります。一度、その使命感を横に置いて、ご自身の正直な動機を探ってください。
目指すのは妻の負担を軽くすることではなくて、娘さんもご自身も含めた家族全体の幸福度を上げることです。
ただ、忘れてほしくないことが2つあります。
ひとつは、子どもには意思があるということ。パパよりもママとお風呂に入りたいというのは子どもの意思。それを曲げても「ママが疲れているから」という理由で無理やりパパとお風呂に入らされる。こんなことが続くと子どもはどう感じるでしょう。
もうひとつ、「妻が疲れているから娘とお風呂に入らねば」。nakajiiiさんの動機は本当にそれだけですか。夫婦が揃っているときも娘に自分を選んでほしい。娘と風呂に入りたい。そんな動機もあるのではないでしょうか。
夫はついつい愛する妻を救いたいという使命感から自分の動機を逆算しがちです。一般的に妻を気遣う『いい夫』ほどその傾向があります。一度、その使命感を横に置いて、ご自身の正直な動機を探ってください。
目指すのは妻の負担を軽くすることではなくて、娘さんもご自身も含めた家族全体の幸福度を上げることです。