【子どものおもちゃの取り合い】仲裁?叱る?見守る?-親はどう対処すればよいのか

【子どものおもちゃの取り合い】仲裁?叱る?見守る?-親はどう対処すればよいのか

育児

目次[非表示]

  1. なぜ子どもはおもちゃを取り合うのか?
  2. おもちゃの取り合いに親はどう対処する?
    1. ① 「自己主張できるのは成長の証」とポジティブに受け止める
    2. ② じっと見守り、子ども同士で解決させる
    3. ③ 子どもの気持ちを代弁し、伝えさせる
    4. ④ 大人が調整役になってルールを作る
子どもはみんなおもちゃが大好き。自分のお気に入りのおもちゃなら、いつまでだって遊んでいられますよね。

そんなおもちゃを巡る“あるある”トラブルが、子ども同士によるおもちゃの取り合い。近所の子どもと一緒に公園で遊んでいると、または兄妹が同じ部屋で遊んでいると、おもちゃの取り合いから喧嘩に発展することは決して珍しくありません。

なぜ子どもはおもちゃを取り合うのか?

小さな子どもがおもちゃを取り合ってしまう要因として考えられるのは、

・“自分の物”と“他人の物”の区別が十分つかない
・「あれ欲しい」「これで遊びたい」という感情のコントロールがつかない
・自我が芽生えてモノへの所有意識や執着心が深まる


などなど。一人ひとりの性格や成長度合いによって異なり、一概には括れません。

子どもなら誰もが通る道ではあるのですが、おもちゃの取り合いが起きた時の騒動はパパママにとって悩みのタネ

次のようなメッセージがSNSにたびたび投稿されていることからも、おもちゃの取り合いが日常茶飯事であること、そしてどう対処するのがベストか分からないという迷いが伺えます。

おもちゃの取り合いに親はどう対処する?

では、おもちゃを取り合う子どもに対して、大人はどのように接すればいいのか? SNSにいくつか寄せられた体験談やアドバイスをヒントに考えていきましょう。

① 「自己主張できるのは成長の証」とポジティブに受け止める

子どもが他人とおもちゃを取り合うのは、「自分はこれで遊びたい」と自らの意思を伝えること。つまり、やりたいことや言いたいことを自己主張できるようになった証でもあるのです。

「ウチの子がワガママを言って困らせている(あるいは逆に『言われて困っている』)」とネガティブに受け止めるのではなく、子どもが遂げるべき成長ステージに差し掛かったのだと思えれば、パパママにとって少しは気の持ち方が楽になりそうですね。

② じっと見守り、子ども同士で解決させる

前項目で紹介した投稿のように「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから我慢しようね」や「ちょっと我慢してお友達に貸してあげようね」と大人が無理やり解決策を提示しても、子どもにとっては気持ちが整理できず「なんで我慢しなきゃいけないの?」と納得できないことも…。

まずは子ども同士で納得いく形に解決できるまで、大人は傍観者に徹してみるのもひとつの手かもしれません。「僕が先!」と自己主張をぶつけ合ったり「じゃあジャンケンで順番を決めよう」と妥協点を探り合うことは、子どもがコミュニケーション力や社会性を育む貴重な経験となるはず。

そしてもし我が子にとって不満の残る形に終わったら、「もっと遊びたかったんだよね」と辛い気持ちをパパママが後で受け止めてあげましょう。ただ、子どもが暴力を振ってしまいそうになった時には、仲裁が必要な場合もあるでしょう。

③ 子どもの気持ちを代弁し、伝えさせる

とはいえ、小さい子どもはまだ言葉が上手に話せず、気持ちをうまく伝えられないことも。そんな時は、当事者たちの心の中を想像しながら、なるべくニュートラルな目線で大人が子どもたちの気持ちを代弁してあげましょう。

例えば「〇〇ちゃんのおもちゃで遊んでみたくなったのかな?」「遊んでいいか聞いて見ようか?」「一緒に遊んでと言ってみようか?」と心の声を引き出しながら大人の言葉で伝え合えば、子どもも落ち着いてコミュニケーションが取れそうですね。

できれば大人による代弁で交通整理するだけではなく、「貸してって言おうね」「ありがとうって言おうね」と言い方も教えながら子ども同士で直接気持ちを伝え合わせるとなお良いでしょう。

④ 大人が調整役になってルールを作る

そもそもおもちゃの取り合いでもめ事を起こしてほしくない場合は、おもちゃで遊ぶ際のルールを大人が主導して決めてあげるのもオススメです。

その際はどちらか一方が無理に我慢するという偏ったルールではなく、「おもちゃを貸してほしい時は、別のおもちゃを貸してあげる」「〇分遊んだら交代する」などお互いにとってなるべく公平な内容にすると、子ども同士も納得しやすいはずです。
まだ感情を自制できない子ども同士によるおもちゃの取り合いは激しくエスカレートしがち。そんな時はつい大人がニュートラルな目線で(あるいは我が子に肩入れして)仲裁したくなりますが、まずは「自己主張できるのは成長の証」「コミュニケーション力を育むチャンス」とポジティブに受け止め、子どもたちの自主性を尊重して見守りに徹してみるのもひとつの方法かもしれません。

それでもどうしてもうまく解決できなかったり、いずれか一方にとって不公平な形に終わったら、その時はパパママが子どもたちの心に寄り添いながらフォローしてあげましょう。