『ママをやめてもいいですか!?』 | 楽しいことだけじゃない…ハッピーな子育てのためパパにできることは?

『ママをやめてもいいですか!?』 | 楽しいことだけじゃない…ハッピーな子育てのためパパにできることは?

育児

目次[非表示]

  1. ある日突然「ママをやめたい!」と言われないようパパも見るべき映画
  2. 日々悩み苦しみながら、育児に奮闘し子どもを愛しぬくママたち
  3. 家族を養う責任とプレッシャー…パパだって悩んでいる
  4. ママを“孤育て”へと追い詰めないために

ある日突然「ママをやめたい!」と言われないようパパも見るべき映画

皆さんはもしも突然パートナーに「ママをやめてもいいですか!?」なんて言われたら、ビックリしますよね。

でも、頼れる人がいないまま“初めてづくし”の子育てに苦戦し、そしてその悩みを夫に相談できず一人で抱え込むハメになったら、「ママをやめてもいいですか!?」と思いつめても仕方がないかも…

そうした子育てに正面から向き合うママたちとその一家に迫ったドキュメンタリー映画、その名も『ママをやめてもいいですか!?』が2月29日(土)から全国各地で順次公開されることに。ママのみならずパパにとっても必見である本作の見どころをご紹介します。

日々悩み苦しみながら、育児に奮闘し子どもを愛しぬくママたち

『ママをやめてもいいですか!?』を制作したのは、出産をテーマにしたドキュメンタリー映画『うまれる』シリーズを手掛けた豪田トモ監督とメインスタッフたち。

一児のパパでもある大泉洋さんの温かな口調のナレーションに導かれながら、「赤ちゃんと向き合うのが辛くなる産後うつ」「社会から隔離された孤独な子育て」「育児を巡る夫婦のすれ違い」など、命を育むことの難しさや苦悩、そしてその喜びと偉大さをありのままに写し取っています。

【登場人物:エピソード】
■ナナさん
5歳・6歳・7歳の3人の年子たちとの笑いの絶えない子育てをするパワフルママ。実は“子育てうつ”で苦しみ、今も通院している。

■ノリコさん
2度の産後うつを経験したママが新たな命を妊娠。当時の不安を思い出し苦悩しながらも、すれ違いばかりだったパートナーと理解しあいながら出産を迎える。

■トシエさん
高校生の時に母親が蒸発。自分が愛された記憶がないため、子どもたちにうまく愛情表現できないママが、10年ぶりに子どもたちを抱きしめようと決意する。

■シンスケさん
育児への自信をなくした妹が、5カ月の息子を遺して自ら命を絶ってしまった…。彼女の兄が当時を振り返り“産後うつ”の怖さについて警鐘を鳴らす。

■ヒロミさん
一見すると明るく娘を育てているママだが、実は3歳の時に子育ての辛さから母親が自殺。子どもを育てることで、満たされなかった自身の心を癒そうとする。

(映画『ママをやめてもいいですか!?』より)

今回出演したママたちが異口同音に語っていたのが、「もっといいママになりたい」「もっと頑張らなきゃ」と思いながら、「心の底から子どもが嫌いなわけではないけど、ずっと泣かれたり手に負えなくなるとママをやめたいと思う時がある」という本音

豪田トモ監督はそんな矛盾に苦悩する彼女たちを取材するうちに、「産後うつの現状だけでなく、多くのママが人知れず育児に苦しみ、孤独感を抱えているという現代社会の子育ての現実」を痛感し、「知ってしまった以上、俺がやらなければ誰がやるんだ!」という使命感から映画の制作をスタートしたそうです。

また監督によると「重いテーマだからこそ、明るく笑える要素をたくさん盛り込むよう心がけた」とのこと。その結果、子育てにまつわるシビアな現実を直視しつつ、ヤンチャで天真爛漫な子どもたちの愛らしさに思わず笑い、子どもを愛する自分と重ね合わせながら温かい涙に包まれる…そんな共感と感動に満ちたドキュメンタリー映画に仕上がっています。

家族を養う責任とプレッシャー…パパだって悩んでいる

(映画『ママをやめてもいいですか!?』より)

このドキュメンタリー映画がパパ必見であるもう1つの理由。それは、ママだけでなく時にはパパたちにもカメラを向け、家庭を巡ってすれ違う夫婦のコミュニケーションも浮き彫りにしているところにあります。

例えば、あるパパは育児に日々追われるママを「楽しんでいると思ってた」と勘違いして傍観。また、妊婦のママに「もう少し自分の時間を削って家事や育児に協力してほしい」と頼まれたパパは「そんな言い方されると…」と不機嫌に。

また、家事分担に励むパパは「『助かったよ』とママに認めてもらいけど、なかなかそうならない」と報われない不満をこぼし、仕事が忙しくて家にいない日が多いパパは「おいしいご飯を食べさせたいし、住宅ローンもあるので、一生懸命頑張らないといけない」と仕事と家庭の狭間で揺れる葛藤を告白しています。

そうしたパパたちの姿を見ていると男性も「分かるよ」と共感したり「いや、それはマズイのでは?」と異議を唱えたくなったり、我が身を振り返りながら「じゃあ、どうすればいいのか」と考えさせられることが少なくありません。

ママを“孤育て”へと追い詰めないために

(映画『ママをやめてもいいですか!?』より)

取材を受けたママたちからはそんなパパたちに対する辛辣な本音がたびたび飛び出し、見ていて耳が痛くなる方もいるかもしれません。でも彼女たちの不満や悩みは、決して特殊なものではないのです

どこにでもいる等身大のママたちに迫ったこのドキュメンタリー映画を通じて、子育てに奮闘するパートナーの実情や気持ちを理解することができれば、パパたちもより適切なママへのサポートや家事育児参画を実現できるはず。そのための具体的なアドバイスとして、各分野の専門家たちによる解説が随所で交えられているので、ぜひ参考にしてください。

子どものことは大好きだけど、一緒にいたくないと思うほど辛い時もある。そんな重圧に押しつぶされそうになる前にママから悩みを聞き、負担を分け合える存在でありたい──。パパとしての責任感と決意を新たにし、子育てへの足並みをパートナーと揃えるために、ぜひ夫婦で鑑賞してみませんか。

『ママをやめてもいいですか!?』(2019年) /日本/ 上映時間:92分
2月29日(土)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
製作・配給 インディゴ・フィルムズ