何歳から何を任せればいい?子どもにお手伝いを頼むコツと年齢別オススメのお手伝い

何歳から何を任せればいい?子どもにお手伝いを頼むコツと年齢別オススメのお手伝い

育児

目次[非表示]

  1. お手伝いを始めるなら長期休暇中&新生活スタート前が最適
  2. 子どもがお手伝いをするメリット
    1. 役割への責任感がつき、自信&自己肯定感も育まれる
    2. チャレンジ精神を生む
    3. 自分で主体的に考えられる子になる
  3. 子どもにお手伝いを頼む時のポイント
    1. 子どもの年齢にあわせたお手伝いを選ぶ
    2. お手伝いができたらほめる
    3. うまくできなくても叱らない
  4. 年齢別のオススメのお手伝い
    1. 【入園前】
    2. 【保育園・幼稚園児】
    3. 【小学校低学年】
    4. 【小学校高学年】

お手伝いを始めるなら長期休暇中&新生活スタート前が最適

自分のことは自分でできるようになるためにも、また大人だけでは手が回らない家事の戦力になってもらうためにも、子どもがある程度の年齢になったら家の用事をいろいろお手伝いしてもらえると嬉しいですよね。

普段通っている学校の長期休暇中、あるいは入園や入学など新生活を迎える直前…。つまり、それまでの生活習慣をリセット&リスタートできる時期は、子どもにお手伝いを始めさせる絶好のタイミング!

そこで今回は、各年代の子どもにピッタリのお手伝いや、お手伝いを頼む時のコツなどについてご紹介します。

子どもがお手伝いをするメリット

冒頭に挙げた「自分のことは自分でできるようになる」「家事の戦力になってもらう」は、いずれも大人の側から感じるメリットですが、もちろんお手伝いをすることは子ども自身にもさまざまなプラスの効果をもたらします。

役割への責任感がつき、自信&自己肯定感も育まれる

まず、パパママから家庭の役割を任されることで「これをやるのが自分の役目」という責任感が身につきます。そして、その責任ある役割をまっとうすることによって、「人に頼られ、役に立つことができる」という自信がつき、またパパママにほめられることで自己肯定感を育むことができます。

チャレンジ精神を生む

さらにお手伝いを通じて自信がつけば、今度は「もっと違うことができるようになりたい」という意欲のアップも期待できます。もちろんこうしたチャレンジ精神は、家のお手伝いに限らず勉強や習い事など幅広い面で活かすことができるでしょう。

自分で主体的に考えられる子になる

お手伝いの回数を重ね、さらに自信を得て主体的に臨めるようになれば、「どうすればもっとうまく・早くできるか」と自分なりに試行錯誤していくもの。つまり、大人の指示を待つばかりでなく、次に何をすればいいか自分で考えられる子への成長も期待できそうです。

子どもにお手伝いを頼む時のポイント

子どもの年齢にあわせたお手伝いを選ぶ

子どもの“できること”や関心事は年齢に応じて変わっていくもの。一人ひとりの成長・身体能力・意欲を見極めた上で、その子にできそうなお手伝いを任せましょう

基本的に本人がやる気のあるお手伝いはどんどん任せるべきですが、いくら意欲があるからと言って乳幼児に包丁を持たせるのは危険。子どものやる気自体を損なわないよう「なぜできないか」「いつからならできるか」を説明した上で、その子にできるお手伝いを提案してあげるといいでしょう。

お手伝いができたらほめる

お手伝いに限らず、子どもはパパママにほめられると嬉しいもの。ほめられることで自信と自己肯定感を育むことができ、それが次以降のやる気へとつながります。お手伝いをしてくれたら「よくできたね」「助かったよ」と無条件にほめてあげてください。

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うまくできなくても叱らない

慣れない子どもがやると、洗濯物をキレイにたためなかったり時間が掛かることがあるかもしれませんが、大人の基準で細かくダメ出しすると子どものやる気を損ないかねません。

注意したい気持ちをぐっと抑え、「できたこと」への自信を与えることに努めましょう。出来が不十分だった場合は、面倒かもしれませんが子どもが見ていないところで手直しするといいですよ。

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年齢別のオススメのお手伝い

続いて、子どもの意欲と年齢に応じた“できること”や“できてほしいこと”のバランスを考慮しながら、年齢ごとにチャレンジしやすい(任せやすい)お手伝いをそれぞれご紹介します。

【入園前】

ある程度手先がしっかりしてくる3歳前後の子は、まずは“お手伝い”という習慣を身につけたい段階

1つの用事を全工程遂行するのはまだ難しいと思うので、大人が箸を渡してから食卓に並べてもらったり、洗濯物をハンガーから外してもらったり、大人のサポートを中心とする“小さなお手伝い”を任せてみてください。

【保育園・幼稚園児】

保育園や幼稚園での規則正しい集団生活を通じて“できること”が増える年ごろなので、食事道具の準備や片付け、ペットの餌やりや植物への水やりなど、簡単であり責任感&達成感のあるお手伝いを任せてみましょう。

生活習慣に組み込まれているものをお手伝いすることで、規則正しい生活を送れる子への成長も期待できそうですね。

【小学校低学年】

小学生にもなれば、普段の身支度や子ども部屋の片づけなど、自分のことは自分でできるようになってほしいところ。

洗濯物をたたんでクローゼットにしまったり、掃除機掛けやゴミ出しといった家事系のお手伝いを任せることで、日常生活にまつわる身の回りのことを親任せにしないという意識が芽生えることでしょう

【小学校高学年】

高学年にもなると“できること”のレベルや安心して任せられる範囲が大人並みになる年代。好奇心旺盛な子どもの意欲をうまく利用し、料理や近所のおつかいを頼んでみるといいですよ。

“お手伝い”の域を超えたレベルの家事を任せたい場合は、まずは大人がやっている姿を見せたり一緒に行いながら、家事の戦力になるよう育てていきましょう。
子どもにお手伝いをしてもらうと大人が助かる一方、自分にできることが増えることで子ども自身の成長にもつながります。また、大人が上手にほめることで、子どもの成長に不可欠な自己肯定感を育むことにもつながります。

ただし、いくらメリットがあるからといって大人が「やらせよう」「上手にさせよう」と躍起になると、子どものお手伝いへの意欲が低下するおそれも。最初のうちは心に余裕を持って、お手伝いの習慣が定着するのを気長に待つぐらいの気持ちで臨んでみてください。

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