【ランドセル選び】何を重視すれば良い?失敗しないランドセル選びのポイント

【ランドセル選び】何を重視すれば良い?失敗しないランドセル選びのポイント

育児

目次[非表示]

  1. ラン活はいつから始めるのがベスト?
  2. ランドセルを選ぶポイント
    1. ①耐久性・耐水性
    2. ②軽さ(重さ)
    3. ③フィット感
    4. ④デザイン・カラー
毎日の暮らしの「困った!」に役立つ技やコツをご紹介する連載「目指せ我が家のHERO!家族を助ける特技を作る」。今回のテーマは「ランドセル選び」です。

突然ですが、皆さんは「ラン活」という言葉をご存じでしょうか。小学校入学を控えた子どもにランドセルを購入するにあたって、品質やデザイン性の高い商品を手に入れるための活動を指します。

実はここ数年、有名ブランドの新商品発表が年々前倒しになり、それに伴ってラン活のスタート時期も早まっています。つまり、子どもにベストなランドセルを確実に手に入れるには、早い時期から準備を進める必要があるのです。

そこで今回は、調査で判明した最近のトレンドを紹介しながら、ランドセル選びで失敗しないために知っておきたいポイントを解説します。

ラン活はいつから始めるのがベスト?

「ランドセルの通知表」が2021年4月に小学校へ入学する子のいる家庭を対象とした調査(2020年1月実施※)によると、ランドセルの購入予定時期としてダントツに多かったのは子どもが小学校に入学する前年、つまり年長になる直前の「3月」

度重なる販売時期の前倒しの結果、3月に予約販売を開始するブランドが増えたことが原因と考えられます。

(データ提供:株式会社MayLight)

SNSでもラン活に熱心なパパママたちの間で頻繁に情報交換が行われていて、その中に次のようなラン活スケジュールが紹介されていました。

実際に工房系の一部の人気ブランドでは販売直後に完売してしまうケースもあるので、ブランドやモデルのこだわりがある方は、子どもが年長になる直前の3月頃にはホームページや資料・サンプル請求を行っておき、販売開始前にランドセルの目星を付けておいた方が良さそうです
なお、同調査で他に購入予定時期として多かったのが「5月」と「8月」。いずれも長期休暇が絡んでいる時期で、特に8月は祖父母が孫にランドセルを買ってくれる家庭が、夏休みの帰省を利用して一緒に商品を選ぶというパターンが考えられます。

その一方、意外と多いのが「翌年以降」、つまり入学の2~3カ月前。この時期はアウトレットセールなどで安く買えるチャンスがあるものの、セールだと開催時期は不確定だし、在庫数が少なく好みのタイプが手に入らない可能性があります。どうしても費用を抑えたい人以外は注意が必要です。

ランドセルを選ぶポイント

では、どのようにランドセルの目星を付けていけばいいのか? 全体的なステップとして、まずブランドを絞ってから、その中のバリエーションから選ぶことをオススメします

一見するとどれも大差ないように見えるかもしれませんが、工房系もメーカー系も素材・構造・デザインにおいて各社それぞれ特徴があります。それらの特徴をしっかり情報収集した上で比較し、我が子に似合いそうなものや使いやすそうなものを、子どもの意見も聞きながら熟考してください。

続いて、前出の調査で回答があった「購入の際に重視すること」ランキングも踏まえながら、ランドセル選びにおいて重視すべきポイントを挙げていきましょう。

①耐久性・耐水性

ランドセルは小学校に通う6年間ずっと使い続けるわけですから、なるべく耐久性の高いものを選ぶことが基本

ランドセルの耐久性は素材に左右されます。主な素材とその特徴は次のとおり。当然のことながら、素材と値段は比例するので、各家庭の事情や妥協点に応じて検討してください。

●馬革(コードバン)
馬のお尻の部分から取った革で、キメの細かさやツヤの美しさ、さらに耐久性にも優れているのが特長。ただし希少な素材のため生産量が少なく、値段も10万円前後と高め。また、他の素材と比べて重めなので、体の小さな子どもが使いづらくないか購入前に確かめておくことをオススメします。

●牛革
「本革」と呼ばれるカテゴリーの一種。型崩れや傷に強い頑丈さ、そして天然革ならではの高級な風合いは十分満足できるレベル。価格帯も5~8万円が一般的で、馬革よりはお手頃に購入できます。

●人工皮革(クラリーノ、タフガードなど)
人工皮革とは化学繊維を使って作られた素材で、化学樹脂を用いる合成皮革とはまた別物。価格帯は4~6万円となっていて天然革よりもお得ですが、そのぶん耐久性は劣ります。とはいえ合成皮革と比べれば十分丈夫。耐水性に優れていて手入れがしやすいのも魅力です。

また、ランドセルの製法も耐久性に影響します。一般的にミシン縫いより手縫いの方が丈夫で糸がほつれにくくなっていますが、大量生産できないので早めに売り切れる可能性もあります。

②軽さ(重さ)

ランドセルの重さもまた、素材によって変わってきます。先ほど挙げた3種類のうち馬革と牛革は重めなため、体の小さな子どもが背負いづらくないか購入前に確かめておくことが必須

一方、クラリーノなどの人工皮革は馬革・牛革と比べて特に軽く、ランドセルの重さが子どもに与える負担を心配する方にオススメです。

③フィット感

ランドセルの背負いやすさというのは、前項で取り上げた「軽さ(重さ)」だけでなく、パーツの形状によるフィット感も大きく影響します。ランドセルが背中にフィットすれば、体に触れる面が大きくなるため、荷重が分散され快適に背負えるからです。

そのフィット感に影響するパーツとして次の3つをチェックしましょう。
●背カン
肩ベルトとランドセル本体をつなぐ金具。背カンが左右に開くように可動するタイプだと、肩ベルトも左右に開くことができるので、体格が大きくなってもランドセルを背中でピタッと背負いやすくなります。

●肩ベルト
肩ベルトには、肩のカーブに沿うように背カンの付け根から角度をつけて立ち上がっているものと、自然に垂れ下がっているものと2種類あります。肩ベルトが立ち上がって弯曲が付いている方が、背中とランドセルの間に隙間ができづらく後ろにもずれにくいので、背負いやすくなります。なお垂れ下がっているタイプも、肩ベルトの長さ調整である程度対応できます。

●背あて 
背中から腰にかけて背あてがしっかりフィットすることで、体にかかる荷重が適度に分散され負担を軽減できます。背あての形や素材はメーカーによってさまざまなので、子どもの体格に合うものを実際に試してください。背あての素材は天然皮革と人工皮革があり、天然皮革の方が通気性に優れていて蒸れにくくなっています。

④デザイン・カラー

6年間大切に使い続けてくれるためにも、子どもが納得できるデザインやカラーのランドセルを選びたいところです。とはいえ、小さな子どもに選ばせると派手な色や奇抜なデザインを好みがち。高学年になって「恥ずかしい」と後悔しないよう落ち着いたタイプも勧めてあげてください。

ちなみに前出の調査によると、男の子がいる家庭でダントツに人気が高かった色は「黒」。ただし昔ながらの黒一色だけでなく、バイピングやカブセに青など別の色を用いる「バイカラー(コンビカラー)」タイプも人気なのだとか(この傾向は女の子にも共通して見られます)。

(データ提供:株式会社MayLight)

一方、女の子がいる家庭では華やかな「桃(ピンク)」と「赤」が僅差の1位と2位。女の子の方がカラーの選択肢が多いので3位以下も人気が分散していますが、「茶」や「こげ茶」といった落ち着いた色も一定の人気を得ているようです。

(データ提供:株式会社MayLight)

ランドセル選びのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか。

ラン活の開始時期は年々早まっているので、検討や購入がゆっくりすぎるとお目当ての商品が手に入らないこともあります。とはいえ、ランドセルは6年間使い続ける大切なものなので、今回ご紹介したポイントも踏まえて慎重に選んでください。

※ランドセルの通知表「ランドセル購入に関する意識調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000045112.html


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