ネガティブな言葉はNG!子どもの自己肯定感を育む「言葉のポジティブ変換」

ネガティブな言葉はNG!子どもの自己肯定感を育む「言葉のポジティブ変換」

育児

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  1. 言葉のポジティブ変換【性格編】
    1. ①「わがまま」「自分勝手」「協調性がない」⇒「周りに流されない」「自分の意志(意見)を持っている」
    2. ②「言うことを聞かない」⇒「自分で考える(動く)のが好き(得意)」
    3. ③「生意気」「口ごたえばっかり」⇒「物おじしない」「自己主張できる」
    4. ④「しつこい」⇒「粘り強い」
    5. ⑤「臆病」「気が弱い」⇒「慎重」
    6. ⑥「引っ込み思案」⇒「思慮深い」「感受性豊か」「人の気持ちを考えることができる」
  2. 言葉のポジティブ変換【行動編】
    1. ①「うるさい」⇒「活発」「元気」「行動力がある」
    2. ②「落ち着きがない」「集中力がない」⇒「好奇心旺盛」「行動的」
    3. ③「泣き虫」⇒「感受性が豊か」「自分の感情を素直に表現できる」
    4. ④「遅い」「要領が悪い」⇒「とても丁寧」
  3. 「言葉のポジティブ変換」は夫婦の自己肯定感にも効く!
「自分には長所がある」「大切な存在」「生きている価値がある」「愛されている」…。このように自分で自分の存在を肯定できる「自己肯定感」は、子どもがさまざまな試練を乗り越えていく成長過程において非常に大きな力となります。

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そうした自己肯定感を子どもが育むにあたって大きな影響を与えるのが、「やればできる」という自信につながる成功体験に加え、周りの人たち(特にパパママ)から掛けられるポジティブな言葉です。自己肯定感に直結するポジティブな言葉というと「ほめる」ことが真っ先に思い浮かぶと思いますが、ほめ言葉だけがポジティブな言葉ではありません。

親の期待や約束通りに振る舞ってくれない子どもに対して「落ち着きがない!」「遅い!」といった否定的な言葉をかけ続けると、「僕はダメな子」「私は何をやってもうまくできない」と子どもの自己肯定感を損なうおそれも…。そんな時こそ、子どもにかける言葉(あるいはパパママの気持ち)をポジティブな言い回しに変換し、ありのままの姿を認めてあげてみませんか

そこで今回は、日常生活でつい口に出してしまいがちなネガティブワードをポジティブに変換する、発想転換のアイデアをご紹介します。

言葉のポジティブ変換【性格編】

①「わがまま」「自分勝手」「協調性がない」⇒「周りに流されない」「自分の意志(意見)を持っている」

他人の意見に耳を傾けようとしなかったり、自分のやりたいことを優先するのは、人の顔色ばかり伺わず自分の気持ちに正直でいられるということ。そうした性格を「自分の意志を持っている」とポジティブに肯定すれば、子どもが自分らしく生きていける将来の土台として育まれるはずです。

②「言うことを聞かない」⇒「自分で考える(動く)のが好き(得意)」

大人の言うことを聞かず自分の思うままに振る舞うのは、単にルーズだったり反抗したいだけという側面もありますが、「自分のことは自分で考えて決める」という自主性・自立心を持っていることの表れ。そうした自主性・自立心を長所と認めて伸ばすことができれば、自らの判断で周囲を引っ張るというリーダーシップを発揮できる人間への成長も期待できます。

③「生意気」「口ごたえばっかり」⇒「物おじしない」「自己主張できる」

思春期に差し掛かると特に、子どもは大人の言うことに何かと突っかかり反発する傾向にあります。言うことを聞いてほしい親にとっては「生意気だ」と感じるかもしれませんが、そうやって親を相手に感情を素直に出すのは、言わば自己主張の練習のようなもの。相手を傷つけないさじ加減さえ覚えていけば、我慢や物おじせず他人とコミュニケーションできるという特質になることでしょう。

④「しつこい」⇒「粘り強い」

ダメと言いきかせても自分の欲望や主張をなかなか曲げない子には、つい「しつこいぞ」とイラっとしてしまいますよね。でも、その簡単にあきらめないしつこさは、挫折や失敗があってもくじけない「粘り強さ」の源となります。世の中、一度のチャレンジで成功することの方がむしろ珍しいことを考えると、何度でもチャレンジできる粘り強さは必要不可欠と言えるでしょう。

⑤「臆病」「気が弱い」⇒「慎重」

失敗や嫌なことを恐れて臆病になり、なかなか先に進めない──。一見すると弱気で消極的な性格に映りますが、逆に言うと先々のリスクをしっかり見極めていて、行動のための思考に長い時間を費やしているということ。そうした慎重さは、人生の重要な局面で正しい選択を見極められる能力として長所になることでしょう。

⑥「引っ込み思案」⇒「思慮深い」「感受性豊か」「人の気持ちを考えることができる」

人と接するのが苦手でモジモジする引っ込み思案な子を見ていると、大人は「もっと積極的になってほしい」とヤキモキしがち。でも、ガンガン自己主張しないからといってその子が何も考えていないわけではなく、むしろ逆に心の中では「自分がこうすればこうなりそう」と自分の意志や相手の反応までしっかり考えているのかもしれません。つまり、相手の気持ちや周りのことまで考えられる、思慮深くて優しい性格とも言えるのです。

言葉のポジティブ変換【行動編】

①「うるさい」⇒「活発」「元気」「行動力がある」

子どもってやたらとテンションが高くなって騒々しい時があり、つい「うるさい」とイライラしてしまいますよね。でも見方によっては、じっとしていられないほど元気があり余っている、エネルギーあふれる子ということ。そうした活発的な一面を「元気だよね」と受け入れられたら、天真爛漫で伸び伸びした子に育ってくれるのではないでしょうか

②「落ち着きがない」「集中力がない」⇒「好奇心旺盛」「行動的」

しつけに苦労するパパママの代表的な悩みといえば「落ち着きがない」「集中力がない」。食事や遊びですぐに気が散り、同じことをずっと継続できないとつい注意せずにいられませんよね。

でも、そうした時の子どもは周囲の状況に対して敏感で、頭の中にはいろんな情報や考えが駆け巡っている状態。そうした状態は「落ち着きがない」ように見えますが、実は「好奇心が旺盛」で「行動的」な子だと捉えることもできます。親が正しく導いてあげれば、発想力や活力に満ちた人間としての素養となるでしょう。

③「泣き虫」⇒「感受性が豊か」「自分の感情を素直に表現できる」

子どもが嫌なことや悲しいことがあるたびにすぐ泣いていると、「もっと気持ちを強く持って」と厳しく思いがち。でも、すぐに泣いてしまうのは喜怒哀楽に対する感受性が豊かであり、感情をありのままに表に出せることの表れ。泣くことを我慢する=感情を押し殺すのと比べたら、よほど人間味豊かで良いことではないでしょうか。また、感情の変化に対して敏感でいられる子ほど、人の気持ちを汲み取ることが得意になりそうですね。

④「遅い」「要領が悪い」⇒「とても丁寧」

やるべきことがなかなか進まなかったり要領が悪い子どもを「遅い!」と責めてしまっていませんか? でも、行動の達成基準は「早い」か「遅い」だけではなく、「ちゃんとできたかどうか」も重要な要素。また、人には自分に適した方法や進度があり、スピードを優先しそれらを崩して行動すると逆に「ちゃんとできない」なんてことも。自分に適したペースで物事を進める丁寧さは、行動の完成度を問われる局面でプラスに活きることでしょう。

「言葉のポジティブ変換」は夫婦の自己肯定感にも効く!

物事はとらえる角度によって見え方が大きく変わります。保護者であるパパママにとっては、親の意に反する子どもの性格や振る舞いを短所と感じる時もあるでしょうが、見る角度を変えれば“将来の生きる力”となる素晴らしい長所として映ることもあります。

言葉が人間の心理に与える影響は大きいもの。つい子どもにネガティブな言葉をぶつけそうになったら、今回ご紹介したアイデアを思い出し、ポジティブな言葉で自己肯定感を育んであげてください。ポジティブワードをそのまま子どもに声がけするのが照れ臭い場合は、パパママの頭の中にとどめておき、その発想に基づいた接し方を心がけるのもオススメ。短所と思いがちな子どもの特質を、長所として伸ばしてあげられるといいですね。

また、こうした「言葉のポジティブ変換」は、親子間だけでなく夫婦間にも有効。パートナーの性格や態度にイラっとさせられることがあったら、ネガティブな言葉をぶつけてパートナーの機嫌や尊厳を傷つける前に、ぜひともポジティブな方向に発想を転換してみてください。そうした発想に基づいた声がけや接し方を重ねていけば、きっと自己肯定感の高い“最強の夫婦”になれるはずです。