子どもが“やるべき予定”を自分からやるようになるには?親ができるサポート方法

子どもが“やるべき予定”を自分からやるようになるには?親ができるサポート方法

育児

目次[非表示]

  1. 「家族の時間割」は子どもと一緒に作る
  2. ゲーム感覚でスケジュールの達成意欲を誘う
  3. ご褒美付きの「パパペイ」でモチベーションをアップ
新型コロナウイルス感染拡大の影響によって全国の学校が一斉休校(休園)となって早くも約2カ月。通学・通園のおかげで規則正しく過ごせていた子どもの生活リズムがすっかり崩れてしまった…という家庭も少なくないのでは?

その対策として、家庭内で各自の一日の時間割を作るという「家族の時間割」を実践しているというパパの声が多数ありました。しかし、「せっかく時間割を作ったけど、なかなかその通りに行動してくれない」と悩んでいるそうです。

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確かに「家族の時間割」は学校の時間割のように「守るのが当たり前」という刷り込みがなく、また先生の監視や指導がないので、意外と自主管理能力が問われます。「ただ時間割を作って後は子ども任せ」ではなく、定められたスケジュールを守れるようパパママのチェックや働きかけも重要となりますね。

そこで今回は、時間割という決まりごとの作成からさらに一歩踏み込んで、1日のやるべきことを子どもが自発的に行えるようになるには、親がどんなサポートをすればいいか考えてみましょう。

「家族の時間割」は子どもと一緒に作る

基本的に子どもは親から「〇〇しなさい」と頭ごなしに命令されるのを嫌います。また、親が決めた時間割に沿って行動していくというのは、「よし、やるぞ!」という自発的な意欲がなかなか盛り上がりにくいものです。

そこで発想の転換です。親が一人で時間割を決めるのではなく、「何時に起きる?」「何時から勉強しようか?」「昼は公園に行く?」など子どもと相談しながら一緒に時間割を作ってみてはいかがでしょうか。子どものペースや気持ちを無視した親からの押しつけではなく、自分で考えてしっかり納得した上での時間割なら、子どもだって責任を持ってスケジュールを守ろうと思えるはず

とはいえ、「高めの理想で時間割を作ったけど、実際その通りに行動するのは難しかった」ということもあるでしょう。一度作った時間割は、子どもの達成状況や能力に応じて随時見直し、より無理なく守れる内容へとアップデートしましょう。この時も、「これは無理」「これならできる」という子どもの意見をしっかり聞いて最大限反映させることが重要です。

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ゲーム感覚でスケジュールの達成意欲を誘う

子どもの1日の行動を振り返ってみると、親に言われるまで勉強や家のお手伝いに取りかからない子でも、ゲームなどの遊び=楽しいことは自分からやり始めていつまでも没頭できますよね。ということは、日々のスケジュールにも“遊び感覚”を上手に取り入れたら、楽しんで達成しようとするのではないでしょうか。

例えば、早起きやお手伝いを実行するたびに小さい子の大好きなシールをあげ、シール帳に貼っていけば「できたこと」がゲームポイントのように貯まっていき、ご褒美シール目当てに楽しみながら達成感を得ることができそう。あるいは、すごろくシートを作って、やるべきことが終わるたびにコマを進めていくのも面白そうですね。

ご褒美付きの「パパペイ」でモチベーションをアップ

今さらシールなんかじゃ喜ばない…という年齢の子には、もっと分かりやすい“ご褒美”が効果的。

一斉休校が始まった今年3月ごろからSNSで話題になった「ママペイ」をご存じですか? 一斉休校で子どもと1日中一緒に過ごすことになったママたちが考案したもので、例えば「洗濯物をたたむと50ペイ」「宿題すると100ペイ」と毎日のお手伝いや勉強を「家庭内通貨=ペイ」化。一定のペイが貯まるとご褒美がもらえるというシステムです。

そこで提案です。テレワークで子どもと1日中一緒にいるパパも「パパペイ」の運営(リストとポイントを作成し、達成状況に合わせてポイント管理するところまで)を始めてみませんか。お手伝いや勉強はもちろん「朝7時に起きたら10ペイ」など生活習慣にもポイントを割り振り、貯めたペイに応じた素敵なご褒美(これが大事!)も“子どもがリアルに喜ぶこと”を反映すれば、「規則正しい生活習慣を守ろう」「時間割どおりに学習しよう」とモチベーションがたちまちアップすること必至です!

「子どもが自発的にやるべきことをご褒美で釣るなんて…」と眉をひそめる方も少なくないかもしれませんが、今回のような非常事態は特例として考えても良いのではないでしょうか。それに、始まりこそポイント目当てであっても、規則正しい生活習慣を実際に繰り返すうちに子どもの中で自然と定着することが期待できそうですよね。
規則正しい生活を送るために「家族の時間割」を考えても、子どもの自己管理能力にはどうしても限界というものがあります。だからと言って大人が「これしなさい!」と命令しても、子どもが素直に応じたり継続していけるかは疑問が残ります。

今回ご紹介したアイデアを参考に、子どもの自主的な意欲を誘えるような働きかけをいろいろトライしてみてください。