リモートワーク(在宅ワーク)中に子どもを寝かしつけるコツ

リモートワーク(在宅ワーク)中に子どもを寝かしつけるコツ

育児

目次[非表示]

  1. リモートワークで起こりがちな親子のストレス
  2. 外出自粛期間に昼寝がしづらい理由
    1. ①精神的要因:不安と不満
    2. ②身体的要因:体力が余っている
  3. スムーズなねんねのためのコツ
    1. 心がけ① 朝はいつもの時間に起きて日光を浴びる
    2. 心がけ② 活動時間は朝と夕方だけ意識する
    3. 心がけ③ オンオフとスキンシップ
赤ちゃんが健やかに成長していくには、十分な時間かつ良質な睡眠が不可欠。そうした睡眠を得るために親ができることは?そんなパパママの悩みを、妊婦と子どもの睡眠コンサルタントとして活動する和氣春花さんが解決するコラム連載。

今回は、育児とリモートワーク(在宅ワーク)をうまく両立するために知っておきたい生活習慣や、赤ちゃんを寝かしつけるコツを解説いただきます。
新型コロナウイルスの感染拡大抑止のため、これまでリモート(在宅)ワーク未経験だった層にも急速にリモートワークが広まっています。そんな中で課題の1つとなっているのが、育児とリモートワークの両立。

①育休中のご家庭で、パパ(ママ)がリモートワークになった
②保育園登園自粛(休園)により、自宅保育をしながらリモートワークになった

こういった働き方の中では「子どもがいるとまったく仕事にならない」「昼寝してくれなくてイライラする」「パートナーの邪魔にならないようにと逆に気を遣う」などといった声が聞こえてきます。

そんなリモートワークの際の子どもの睡眠のコツ、ストレスをためないための方法をご紹介していきます。

リモートワークで起こりがちな親子のストレス

気軽に外出できない自粛生活は、遊びが制限される子どもにとってはもちろん、親にとってもストレスです。

本来であれば保育園に預けて、集中して仕事をする時間を得られているはずなのですが、自宅で育児をしながら仕事もしなければならないですよね。遊んでほしい子どもと遊んであげられない大人、という構図ができあがり、これは親にとっても「本当はこんなふうにしたくないのに!」というストレスを生みます。

また、育休中のママにとってもパパがリモートになったことによって、赤ちゃんが泣かないように気を遣ったり、子どもがパパの仕事の邪魔をしないように気を遣ったり、普段は適当に済ませていた昼ご飯をしっかり作らなくてはいけなかったり…というストレスが発生します。

昼寝をさせて働きたいのになかなか寝てくれない!といったお悩みもよく耳にします。昼寝をしてくれている間が仕事を進めるチャンスだからこそ、なんとかして昼寝をさせようとみんな必死です。でも思うように昼寝をしてくれなくてイライラ!ということも起こりがちです。

外出自粛期間に昼寝がしづらい理由

外出自粛期間に子どもたちがうまく昼寝をしてくれない理由は、大きく2つに分けられます。

①精神的要因:不安と不満

子どもは“いつもと同じであること”に安心します。寝かしつけのコンサルティングを行う際にもよく「寝る前のルーティンが大切です」とお話ししているのですが、子どもたちは(赤ちゃんであっても)いつも通りだと次に起こることを予測できますし、知っている範囲の出来事に安心するから。

反対に、いつもと違うことが起こると“このパターンは知らないぞ…”と不安に感じてしまうのです。保育園に行かないことやパパがずっと家にいることに子どもなりに異常事態を感じとり、精神的に不安定になっている部分があると考えられます。

また、パパやママがすぐ近くにいるのに思うように遊んでもらえない!ということによって欲求不満が蓄積していることも要因として考えられます。スムーズな眠りのためには“寝ることへの納得感”もとても大事です。「今から僕(私)は寝るんだ」と思えているかどうかで寝つきが変わってきます。

遊びたい気持ちが満たされておらず、「まだ寝たくない」「もっと遊びたいのに」という思いがあると寝つきが悪くなりますし、やっと寝かせたとしてもふと目が覚めた時に「寝てしまった!寝るつもりじゃなかったのに!」と泣いて起きてしまうことにもつながります。

②身体的要因:体力が余っている

ママもパパも仕事中だと外に遊びに連れて行ってあげることも難しいと思います。保育園に行っていればお友達と身体をたくさん動かして、気持ちよく昼寝に入れるものの、外で身体を動かす時間を十分に取れないとどうしても体力が余ってしまい、親の昼寝をさせたい気持ちとは反対に眠りづらくなってしまいます。

この影響は昼寝だけでなく、夜の就寝時間にも表れます。日中に消費しきれなかったパワーが余ってしまい、夜寝るのが遅くなってしまう…ということに悩んでいるご家庭は少なくないのではないでしょうか。

スムーズなねんねのためのコツ

パパやママを悩ませてしまう、子どもがうまく寝てくれない!というトラブル。ストレスを感じないための心がけとスムーズなねんねのためのコツをご紹介します。

まず大切なことは、いつも通りにはいかなくて当たり前だと認識することです。このような状況自体が異常事態なので、この状況下で“いつも通り”を目指しても難しいです。頑張れば頑張るほど、うまくいかないことに苦しくなってしまいます。

もしかすると、パパにとってはリモートワークで普段と違う状態だということが自然に感じられていても、ママは“いつも通り”に子どもたちを寝かせることや、“いつも通り”にパパに仕事ができるような環境を整えてあげることを頑張りすぎてしまっているかもしれません。当てはまっているかもな…と思ったパパは、「いつも通りにしようとしなくていいからね!」と声をかけるだけでママの気持ちは軽くなるかもしれないですよ

とはいえ、子どもたちにはできるだけ健康な生活を送って欲しいですよね。子どもたちの生活を整え、ママやパパのストレスを減らすために心がけると良いことは下記の3つのポイントです。

心がけ① 朝はいつもの時間に起きて日光を浴びる

先ほど「いつも通りを頑張らなくていい」と言いましたが、このポイントだけはできるだけいつも通りにいられると良いです。

体内時計は光で調整されています。そのため、朝起きて日光を浴びることが生活リズムを保つためにとても大事なのです。朝起きる時間が遅くなると、どうしても夜寝るのも遅くなってしまいます。睡眠のリズムが崩れて昼寝の時間もずれ、遅い時間に昼寝してしまったりすると「起こした方がよいのだろうか…でもせっかく寝てくれたのに…」という悩みも出てきてしまいます。

リモートワークで通勤時間がない分、始業前に親子で朝の散歩に出てみるのもおすすめです。子どもたちには体力を使わせることができますし、日光を浴びることによってセロトニンという幸せホルモンを分泌させることができます。このセロトニンにはストレスを減らす効果があり、またそれだけではなく夜眠くなるためのメラトニンの材料にもなるため、スムーズな寝かしつけにも効果的です。

心がけ② 活動時間は朝と夕方だけ意識する

以前の記事でも活動時間について触れていますが、赤ちゃんには元気に機嫌よく起きていられる時間の限界があります。それを過ぎてしまうとコルチゾールというストレスホルモンが過剰分泌されてしまい、眠りにつくことを阻害し、眠りの質も悪くしてしまいます。

ですが、この活動時間を毎回毎回意識し続けるのも、この状況下ではつらくなってしまうこともあります。そんなときは、起床~朝寝の時間と夕寝起床~就寝までの1日に2回だけ、活動時間を意識するようにしてみてください(日中3回昼寝をしている赤ちゃんの場合)。

活動量が足りなかったり、昼寝が長かったりしたら活動時間を長くしてもまったく問題ありません。子どもは親の気持ちに敏感なので、寝かせなきゃ!と思って焦っていたりイライラしたりしているとそれを感じ取って不安な気持ちになって眠れなくなってしまったりします。普段は一生懸命リズムを整えている方でも、ちょっと肩の力を抜くのも大事ですよ。

心がけ③ オンオフとスキンシップ

パパもママもリモートワークの場合は、お互いに仕事の時間を確保するのが難しくなります。子どもの相手だけでなく、食事の準備やお風呂や洗濯なども積極的に分担するようにしましょう。

そのためにはオンオフをしっかり切り替えることが大切。例えば、午前中はママが子どもたちを散歩させて目いっぱい遊ばせてくる、午後はパパが子どもを相手しつつ家事を進める、などできると子どもの心も満たすことができます。仕事に集中する時間を作る分、遊ぶときはできるだけ携帯を触らず、「目を見る」「視線を合わせる」ことを徹底するだけでも子どもたちの心の満たされ方は変わってきます。

さらには、スキンシップをすることも有効です。スキンシップは愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンを分泌させる効果があり、眠りを妨げる不安な気持ちを払拭してくれます。このオキシトシンは免疫力を高める効果も期待できると言われています。たくさんハグをして、免疫力を高め、幸せな気持ちでスムーズに眠りにつきたいですね!
(出典)
〇オキシトシンと免疫力の関係について
https://www.asahi.com/relife/article/13224840

<専門家プロフィール>
和氣 春花(わけ はるか)

米国IPHI公認 妊婦と子どもの睡眠コンサルタント。SNSではねんねママの名前で活動。我が子の夜泣きに悩んだ際に睡眠コンサルタントに支えられた経験から同資格を取得し、パパママ向けのコンサルティングやねんねママのブログ・YouTube「ねんねママちゃんねる」での情報発信、「赤ちゃんとママのためのぐっすりねんね講座」の講師を務めている。

ねんねママのブログ
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