一晩中エアコンのつけっぱなしはダメ?赤ちゃんにとって快適な寝室の室温の整え方

一晩中エアコンのつけっぱなしはダメ?赤ちゃんにとって快適な寝室の室温の整え方

育児

目次[非表示]

  1. 赤ちゃんに最適な室温とは
  2. 大人でも怖い熱中症
  3. エアコンはつけっぱなしでいいの?
  4. エアコン使用の注意点
    1. ①風が直接当たらないようにする
    2. ②服装を調節する
    3. ③エアコンを清潔に保つ
赤ちゃんが健やかに成長していくには、十分な時間かつ良質な睡眠が不可欠。そうした睡眠を得るために親ができることは?そんなパパママの悩みを、妊婦と子どもの睡眠コンサルタントとして活動する和氣春花さんが解決するコラム連載。

今回は、これからやって来る猛暑への備えとして、暑がりな赤ちゃんのためのエアコン活用法を解説いただきます。
「エアコンは体に悪い」というイメージをお持ちの方は少なくないと思います。「冷房病」や「クーラー病」などという言葉もあるくらい、使い方によっては自律神経の乱れにつながることもあるのは事実です。

ですが、赤ちゃんのいるご家庭で「エアコンは悪だ」と考えていると、かえって赤ちゃんを危険にさらすことになったり、寝苦しくさせてパパやママにとってストレスフルな寝かしつけになったりすることにつながってしまうかもしれません。

夏の暑い日、寝苦しさや夜泣きに悩むことなく、親子ともにぐっすり眠るための室温の整え方について解説をしていきます。

赤ちゃんに最適な室温とは

赤ちゃんにとって快適な室温の目安は20〜22℃。夏はパジャマも薄着になりますし、外気との気温差がつきすぎるのでもう少し高めでもOKです。

ちょっと寒すぎるのでは?と思うかもしれませんが、赤ちゃんは大人よりも暑がりです。特に低月齢の子は体温調節機能も未発達なので、暑くてもうまく汗をかいて体温を調節することができません。そんな赤ちゃんが室温の高い部屋にい続けると、体温が上がりすぎてしまいます。「着せすぎ」「温めすぎ」は過度の体温上昇を招き、乳幼児突然死症候群のリスクにもなると言われているために注意が必要です。

現状の室温で特に夜泣きや寝つきの悪さもなく、汗もかいていないようならそのままでOKです。一方で、そういったトラブルがあり、おでこに汗をかいたり背中が湿っているように感じる場合は暑すぎる可能性がありますので、エアコンやサーキュレーターを活用して室温を下げてあげましょう。

大人でも怖い熱中症

気温が上がってくるとニュースでも話題になるのが熱中症。ご高齢の方の室内での熱中症が話題に上がりやすいですが、実は赤ちゃんも注意が必要です。

赤ちゃんは体が小さい上に体温調節機能が未発達なので、熱中症に弱いと言われています。おしっこの量をチェックして、いつもよりも回数が少なかったり、なかなかおしっこをしている様子がなかったりして、元気がなかったりぐったりしていたりするような場合は熱中症の心配があります

私自身、娘が生まれて初めて病院から家に帰ってきた日、エアコンをつけてしまっていいのかわからずにちょっと暑めの室温の中で過ごしていたら、娘がぐったりしていてすごく焦って病院に電話をした記憶があります。

すぐにエアコンで室温を下げて、うちわであおいだら元気に動き始めたのですが、こちらは冷や汗をかいた経験でした。
赤ちゃんは言葉で「暑い」「脱ぎたい」「喉が渇いた」などと訴えることができないので、意識して室温や服装に配慮してあげることが大切です。

エアコンはつけっぱなしでいいの?

前述の通り、暑すぎることのほうが危険なので、暑い日はエアコンをつけっぱなしでOKです。その日の気温によって適宜タイマー機能や除湿機能は使いつつも、つけっぱなし=NGということはありません。

タイマー機能で朝方になってエアコンが切れると室温が上がってきます。それと同時に日も昇ってきて家全体の温度も上がってくると、暑くて目が覚めてしまうことがあります。大人であればそこで時計を確認して「まだ4時半か…」と再度眠りにつくことも簡単にできますが、まだねんねが下手な赤ちゃんたちはそうもいきません。

4時から6時の時間帯というのは、もうすでに朝に向かって体が起きる準備をし始めている時間帯です。そこで起きてしまうともう一度眠りに戻るのが、真夜中に目が覚めた時よりも格段に難しくなります。だからこそ「暑い」という理由で起こさないことが大切です。夏の暑い日はエアコンをうまく使って、せっかく寝てくれている赤ちゃんを起こしてしまうことのないように調節してみましょう

エアコン使用の注意点

室温を適温に保つために使用をおすすめしたいエアコンですが、使い方を間違ったりメンテナンスを怠ったりすると健康に悪影響がでる可能性があります。注意点をご紹介していきます。

①風が直接当たらないようにする

エアコンの風が直接当たらないようにすることは大切です。風に直接当たることで体温が急激に下がってしまい、自律神経の乱れにつながる危険性もあります。また、エアコンの風は乾燥しているので、喉や鼻を乾燥させてウイルスをつきやすくしてしまったり、肌表面の水分も奪っていってしまったりします

部屋の構造やエアコンの取り付け位置の都合上、どうしても風が当たってしまう…という場合には「エアコンの風避け」という機能の商品も存在します。外付けの羽のような形で、エアコンの風向きを変えることができるので、そういったものを活用するようにしてみましょう。

②服装を調節する

エアコンと服装のバランスも大切です。

先にも書いた通り、体温が上がりすぎてしまうのは乳幼児突然死症候群のリスクを高めるなどの危険があるため、着せすぎには注意してください。具体的には夏場は半袖シャツに半ズボン(長ズボンでも良い)のパジャマに綿素材などの薄手のスリーパー、冬場は長袖長ズボンのモコモコしすぎていないパジャマ(綿やキルティングなど)にフリース素材などの少し暖かめのスリーパーといったイメージです。

室温が22℃で半袖半ズボンパジャマのみだと寒すぎる可能性もありますので、室温と服装のバランスを見て調整するようにしましょう。その際、掛け布団には注意が必要です。特に1歳未満の赤ちゃんについては顔にかかって口や鼻をふさいでしまうことが危険なので、掛け布団は使用しないようにしてください。

1歳を過ぎて、体がしっかりしてきて寝ながらでも苦しかったら位置を変えるなど問題なく動けるようになってきたら、掛け布団も使用可能になります。

③エアコンを清潔に保つ

エアコンはカビが生えやすい場所です。カビが生えた状態のエアコンを使用していると、菌が風に乗って部屋中に運ばれてしまい、くしゃみや喘息、アトピーなどの皮膚疾患の原因となることが考えられます。

季節の変わり目ごとにエアコンクリーナーなどで掃除をしたり、プロの業者さんにお願いするなどして、エアコンを清潔に保つようにするのも上手に付き合うポイントです。
今年もまた暑い夏がやってきました。赤ちゃんの健康と快適な睡眠のため、上手にエアコンを活用するようにしてみましょう。

<専門家プロフィール>
和氣 春花(わけ はるか)

米国IPHI公認 妊婦と子どもの睡眠コンサルタント。SNSではねんねママの名前で活動。我が子の夜泣きに悩んだ際に睡眠コンサルタントに支えられた経験から同資格を取得し、パパママ向けのコンサルティングやねんねママのブログ・YouTube「ねんねママちゃんねる」での情報発信、「赤ちゃんとママのためのぐっすりねんね講座」の講師を務めている。

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