子どもは親の真似をする!子どもに見せてはいけない親のNG行動&見せたいお手本

子どもは親の真似をする!子どもに見せてはいけない親のNG行動&見せたいお手本

育児

目次[非表示]

  1. 真似されないよう気をつけたい親の言動
    1. 乱暴な言葉(口ぐせ)
    2. 攻撃的な言動
    3. 公共のマナー
    4. だらしない行動
  2. 子どもに手本として示したい親の言動
    1. 挨拶
    2. 他人への思いやり
    3. 失敗する姿
    4. 読書
昔から「親は子の鏡」「親の背を見て子は育つ」と言われていますが、自分に子どもが生まれてそのことを痛感しているパパは多いのではないでしょうか。

スポンジのような高い吸収力を持つ幼児期の子どもたちは、身につけるべき言葉や社会のルールを、周りの環境から真似する形で覚えていきます。ここでいう周りの環境こそ、毎日通う学校や幼稚園・保育園であり、生活拠点である家庭──つまりパパママや兄妹との日常です。

その中でも特に子どもは、いつもそばにいる親の真似をしがち。ちょっとした口ぐせを真似されるぐらいなら自分の分身を見ているようで可愛いものですが、対人関係や公共のマナーに支障をきたしそうな言動を当然のように真似されると困りますよね。

そこで今回は、子どもが真似しがちなので気をつけたい親の言動について考えてみましょう。

真似されないよう気をつけたい親の言動

乱暴な言葉(口ぐせ)

親しい家族の間だと「おい」「ちょっとお前~」「アンタねえ」といったラフな口調で相手に呼びかけることってありますよね。でも、そうした言葉を子どもが当たり前のように思って真似し、外で友だちや大人に「お前!」「アンタ!」と呼びかけるようになるのは困りもの

マナー教室の先生並みだと会話が窮屈になりますが、「これを子どもが外で使うのは好ましくないな」という言い回しをしてないか、ご自身の言葉づかいを振り返ってみてはいかがでしょうか。

攻撃的な言動

子どもに注意する必要が生じた時、「こら、何やってんだ!」「いい加減にしろ!」と責めるような厳しい口調になったり、机をドンと叩くなど威嚇しながら叱っていませんか? あるいは、子どもの目の前で夫婦間で激しい口調で言い争っていませんか?

そうしたパパママの言動を子どもが「怒った時はこう言うのか」と真似するようになり、兄弟間や友達同士の言い争いで攻撃的な言動を発したり激しい喧嘩へとエスカレートしてしまう可能性も。

また、パパママがちょっとしたことですぐカッとなっていると、キレやすい子どもになるおそれも。親の思いに反する行動に対してついカッとなりがちですが、叱る際は怒りの感情に流されずなるべく冷静さを保ち、じっくり言い聞かせるように諭してみてください

▼あわせて読みたい

公共のマナー

たとえ悪意がないとしても、「電車内での大声の会話」「フラッシュによる写真撮影」「電車やエレベーターで降りる人よりも先に乗り込む」など周囲に迷惑をかけてしまう行為をパパママがしてしまうと、それを見ている子どもも「やっていいんだ」と当たり前に思い込んでしまうかも…

公共の場では子どもの模範になるという自覚を持って行動を取り、時にはさらに「電車に乗る時は降りる人を待つんだよ」など言い聞かせるとより効果的でしょう。

だらしない行動

子どもがソファに寝そべってダラダラと長時間ゲームをしたり、衣服を床に脱ぎ散らかしている…。こうした注意したくなるだらしない行動も、もしかしたら大人がソファに寝そべってスマホをいじったり、靴下をリビングで脱いだまま放置しているのを真似したせいかもしれません

家の中ではリラックスして過ごしたいものですが、子どもに見られているという意識を絶やさず、真似されたくないだらしない行動はなるべく控えてみてはいかがでしょうか。

子どもに手本として示したい親の言動

子どもが親の真似をすることは、必ずしもマイナスが懸念される影響ばかりではありません。良い行いをすれば、子どもが「これが正しい行いなのか」「自分もやろう」と思ってくれるわけですから。そうしたプラスの効果を期待できる、手本として示したい言動を続いてご紹介しましょう。

挨拶

挨拶をしない人よりも自分から挨拶できる人の方が、好感を持たれやすいですよね。性格や個人差があるので一概には言えませんが、例えばパパママがマンションの住民とすれ違う際に「こんにちは」と挨拶や会釈をしていると、子どもにも他人への挨拶が習慣として定着することが期待できます。

こうした挨拶は家の外だけでなく、家の中でも「おはよう」「いってきます」「ただいま」「おやすみ」と家族同士で元気に声を掛け合ってみてください。親子の絆が深まると同時に、挨拶する気持ちよさを子どもが自然と覚えてくれるはずです。

他人への思いやり

ご老人や障がい者をいたわる──そうした他者への思いやりは道徳の授業や親子の会話でも教えられますが、実際に何をすればいいか子どもには分からなかったり、いざ実践するとなると照れて躊躇してしまうことも。

そこで重要になるのが、パパママが子どもの目の前で実際に手本を示すこと。例えば、電車でご老人が立っていたら席を譲るなど、「こうすればいいのか」「こうすると感謝されるんだ」と気づかせてあげてください

失敗する姿

臆病な子やプライドの高い子は、自分にできなさそうな困難や初めての体験に直面すると、失敗を恐れて最初からチャレンジしないケースも少なくありません。

そんな子どもたちの目の前でパパママが常に完璧であろうとすると、子どもも「ちゃんとやらなきゃ」「失敗なんてもってのほか」とプレッシャーになるかもしれません。逆に、大人があえて失敗する姿を見せると「失敗したっていいんだ」と子どもの肩の荷が下り、チャレンジ精神もアップするはずです。

読書

子どもの語彙力や読解力をアップさせるには読書が効果的とされていますが、「ウチの子はなかなか本を手に取らない」という家庭も少なくないでしょう。

そんな場合、子どもに「本を読みなさい」と口すっぱく言うよりも、パパママが楽しそうに読書する姿を見せる方が「本を読むってそんなに面白いんだ」と興味をひかせることにつながるはず。まだ自分で本を読めない年齢なら、絵本の読み聞かせを積極的に行うといいですよ。

▼あわせて読みたい
子どもは親の行動を実によく見ていて、意識・無意識を問わず真似してしまうもの。子どもが取る言動は生まれ持っての個性や性格にも由来しますが、パパママから受ける影響も決して小さくありません。

子どもに対して「ちゃんと挨拶のできる子になってほしい」「相手を傷つけるような言葉は使ってほしくない」などの理想があるなら、まずはパパママがその理想を率先して体現し、安心して真似させることができる手本を示してみましょう