
withコロナにおける子どものストレスと不安…親が意識すべき子どものメンタルケアと対処法
育児
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まだまだ不安定な学校再開
新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が解除されて2カ月。「新しい生活様式」での日常生活が戻ってきたと思ったら、また感染が拡大傾向となっています。半年前までの「普通の日常」が一変し自粛生活が続く中、子どもたちは大人とはまた違うストレスを抱えているようです。
学校が再開して2カ月。ようやく学校に慣れてきた子どもたちが抱える不安によりそうために、大人は何ができるでしょうか。また、何に気を付ければよいのでしょうか。
学校が再開して2カ月。ようやく学校に慣れてきた子どもたちが抱える不安によりそうために、大人は何ができるでしょうか。また、何に気を付ければよいのでしょうか。
コロナ禍の子どもたち
まず、コロナ禍における子どもたちの日常の変化を振り返ってみましょう。
3月からの一斉休校で、子どもたちの生活は一変しました。子どもたちの多くは、2月28日の金曜日、翌週から休校になることを聞かされ、当たり前に続いてきた日常がいきなり断ち切られることになったのです。卒業式や入学式はマスク着用で短縮して行われた学校が多かったようですが、終業式は割愛。子どもたちは、実感のわかないまま学年を終えました。
最初は学校が休みになって喜んでいた子もいたでしょう。しかし、夏休みなどの長期休暇とは違うということを、すぐに実感するようになります。
外出自粛で友達にも会えず、これまでのように外で遊ぶこともできず、当然旅行にも行けません。博物館や科学館はもとより、図書館も閉まりました。外出もままならず、多くの子どもたちが自宅以外の居場所を失いました。大人たちは仕事や生活必需品の買い物といった「最低限の外出」で、つかの間の解放感を味わうことができたかもしれませんが、子どもたちはそういった機会も少なかったと思われます。
4月初旬に緊急事態宣言が出されると、親が在宅勤務やテレワークで平日に在宅するようになりました。職を失った人もいたでしょう。これまでとは同じように進まない仕事にイライラする親たち。収入減で困惑する親たち。それぞれがストレスを抱えながら、長期にわたり、家族が家の中で一日中顔を突き合わせると、衝突も起こります。
多くの刺激や友達との交流を必要とする成長期の子どもたちにとって、3カ月の休校期間は、大人が想像するよりも、はるかに長く感じたのではないでしょうか。親に「勉強しなさい」と言われても、ひとりで学習を進めるのは難しいことです。ゲームやマンガやYouTubeなどに費やす時間が増えていくのもやむを得ない部分がありました。
新年度に入ると、宿題や課題を配布したり、オンライン授業を徐々に取り入れたりと、学校の先生たちは様々な工夫をこらして、子どもたちの学びを守ろうとしました。しかし、勝手の違う授業に戸惑う子どもたちも多かったようです。
5月半ば以降、分散登校が始まり、ようやく通常の授業が行われるようになったのが6月。マスクを外すのは昼食時のみなので「クラスメイトの顔をなかなか覚えられない」という声が未だ多く聞かれるなか、7月、再び感染拡大の波が訪れました。
3月からの一斉休校で、子どもたちの生活は一変しました。子どもたちの多くは、2月28日の金曜日、翌週から休校になることを聞かされ、当たり前に続いてきた日常がいきなり断ち切られることになったのです。卒業式や入学式はマスク着用で短縮して行われた学校が多かったようですが、終業式は割愛。子どもたちは、実感のわかないまま学年を終えました。
最初は学校が休みになって喜んでいた子もいたでしょう。しかし、夏休みなどの長期休暇とは違うということを、すぐに実感するようになります。
外出自粛で友達にも会えず、これまでのように外で遊ぶこともできず、当然旅行にも行けません。博物館や科学館はもとより、図書館も閉まりました。外出もままならず、多くの子どもたちが自宅以外の居場所を失いました。大人たちは仕事や生活必需品の買い物といった「最低限の外出」で、つかの間の解放感を味わうことができたかもしれませんが、子どもたちはそういった機会も少なかったと思われます。
4月初旬に緊急事態宣言が出されると、親が在宅勤務やテレワークで平日に在宅するようになりました。職を失った人もいたでしょう。これまでとは同じように進まない仕事にイライラする親たち。収入減で困惑する親たち。それぞれがストレスを抱えながら、長期にわたり、家族が家の中で一日中顔を突き合わせると、衝突も起こります。
多くの刺激や友達との交流を必要とする成長期の子どもたちにとって、3カ月の休校期間は、大人が想像するよりも、はるかに長く感じたのではないでしょうか。親に「勉強しなさい」と言われても、ひとりで学習を進めるのは難しいことです。ゲームやマンガやYouTubeなどに費やす時間が増えていくのもやむを得ない部分がありました。
新年度に入ると、宿題や課題を配布したり、オンライン授業を徐々に取り入れたりと、学校の先生たちは様々な工夫をこらして、子どもたちの学びを守ろうとしました。しかし、勝手の違う授業に戸惑う子どもたちも多かったようです。
5月半ば以降、分散登校が始まり、ようやく通常の授業が行われるようになったのが6月。マスクを外すのは昼食時のみなので「クラスメイトの顔をなかなか覚えられない」という声が未だ多く聞かれるなか、7月、再び感染拡大の波が訪れました。
子どもたちが抱えた不安やストレス
突然崩壊した日常に戸惑ったのは大人も同じです。休業要請による収入の激減に、これからどのように生きていけばよいのか、頭を悩ませた人も少なくありません。しかし、子どもは大人とは違う不安を抱えることになりました。
コロナの感染拡大予防の休業要請で、多くの業種がダメージを受けました。小学生の「将来なりたい職業」に毎年ランクインされる「スポーツ選手」「運転手」「お店屋さん」「芸能人」などの大打撃はテレビでも多く報道されましたし、前線で戦っている「医療関係者」の大変さも多くの人の知るところとなりました。
憧れの職業に対しても、子どもなりに色々なことを考えたことでしょう。大人の仕事の仕方が大きく変化したのを目の当たりにして、自分の未来はどうなるのだろうという不安を抱え、目標を持てなくなり、勉強へのモチベーションを失ってしまった子も少なくないのではないでしょうか。
「経験値が少ない」子どもの不安は、大人からすると取るに足りないものに感じられることがしばしばあります。しかし、子どもに「みんなしんどいんだ」と我慢を強いたり、「そんなこと考えなくていい」と子どもの気持ちを否定したり、「それより勉強しろ」などと叱咤激励するのは厳禁です。
「親に言うんじゃなかった」と信頼を損なう原因になってしまいますので要注意。コロナに親子で立ち向かうイメージを持つことが大切です。
コロナの感染拡大予防の休業要請で、多くの業種がダメージを受けました。小学生の「将来なりたい職業」に毎年ランクインされる「スポーツ選手」「運転手」「お店屋さん」「芸能人」などの大打撃はテレビでも多く報道されましたし、前線で戦っている「医療関係者」の大変さも多くの人の知るところとなりました。
憧れの職業に対しても、子どもなりに色々なことを考えたことでしょう。大人の仕事の仕方が大きく変化したのを目の当たりにして、自分の未来はどうなるのだろうという不安を抱え、目標を持てなくなり、勉強へのモチベーションを失ってしまった子も少なくないのではないでしょうか。
「経験値が少ない」子どもの不安は、大人からすると取るに足りないものに感じられることがしばしばあります。しかし、子どもに「みんなしんどいんだ」と我慢を強いたり、「そんなこと考えなくていい」と子どもの気持ちを否定したり、「それより勉強しろ」などと叱咤激励するのは厳禁です。
「親に言うんじゃなかった」と信頼を損なう原因になってしまいますので要注意。コロナに親子で立ち向かうイメージを持つことが大切です。