【4歳の反抗期】言うことを聞かない4歳児をどう育てる?反抗期の理由と対処方法

【4歳の反抗期】言うことを聞かない4歳児をどう育てる?反抗期の理由と対処方法

育児

目次[非表示]

  1. 4歳児の発達と反抗期の特徴
    1. 体や運動能力がグンと成長
    2. とにかくしゃべりたい!イヤイヤ期の後の新たな試練
    3. 反抗に質問攻め…会話はもちろん、「なぜ?」「どうして?」
  2. 4歳児との接し方で気を付ける点は?
    1. 子どもの話をよく聞く
    2. 子どもがウソをついても冷静に
毎日の暮らしの「困った!」に役立つ技やコツをご紹介する連載「目指せ我が家のHERO!家族を助ける特技を作る」。今回のテーマは「4歳児の子育て」です。

幼稚園や保育園に通うようになる4歳児は、自分でできることが増えて言葉で気持ちを伝えられるようになる一方、そうした成長ゆえ親に反抗的な態度を示したり言うことを聞かないこともあります。そうした4歳期にまつわる悩みをどのように解決していけばいいのでしょうか。そこで今回は、パパが知っておきたい4歳児への向き合い方を、All About子育てガイドの高祖常子さんに解説していただきます。

4歳児の発達と反抗期の特徴

体や運動能力がグンと成長

4歳になると、たくさん動き、活発になってきます。運動能力も発達し、ピョンピョンと飛び跳ねたり、高いところに上ったり、そこからジャンプして飛び降りたり。片足でバランスを取りながらケンケンしたり、スキップできるようになる子もいます。公園ではブランコをグングンとこいだり、滑り台で思い切り遊んだり。バランス感覚や体のコントロールはまだまだですが、遊びを通して体の感覚を獲得していく時期です。

「ここまで登れた」「ここから飛び降りることができた」など、体を使ってできることが増えていくと自信にもつながります。また心の発達も目覚ましい時期ですから、いろいろなモヤモヤもいっぱい。そんなストレス解消やリフレッシュにもつながりますから、コロナ禍であっても、可能な範囲で外遊びや体を動かして遊べる機会を作りたいものです。

また、逆に今まで遊んでいたのに、急にブランコや滑り台、ジャンプすることを怖がる子も出てきます。それは揺れや高さを、客観的に認識できるようになってきたからです。そのときに、「今までできてたのに、なんで急に?」「怖がるなんて恥ずかしいよ」なとど突き放さないことが大事。ちょっと低いところから、小さな揺れから体験していくと、またきっと楽しく遊べるようになると思います。無理強いするとチャレンジしたくなくなってしまうため、小さなことからチャレンジを促してみる、子どもがやりたくなったらサポートするのが一番です。

さらに、動きが活発になり、夢中になるととことんやってしまいがちなのが4歳児。面白そうなものを発見したら走り出したり、ボールを追いかけての飛び出しなども起こりがちです。「危ないことはしてはいけない」と言っても夢中になっているときは難しいので、安全な場所で遊ぶ、「この道は危ないから手をつなごう」など、安心して遊べる環境を整えたり、安全な方法を教えることも意識しましょう。

とにかくしゃべりたい!イヤイヤ期の後の新たな試練

何をしても「いや!」と駄々をこねられて大変だった「魔の2歳児」とも言われるイヤイヤ期を乗り越えたというパパも多いでしょう。会話のキャッチボールもできるようになり、育てやすさを感じた3歳児を過ぎて、また「ちょっと大変!」を感じるのが4歳児期というパパも少なくありません。

4歳児になると語彙も増えて、会話が楽しくなってきます。個人差がありますが、体験したことを安心できる人と共有したくなるのもこの時期。園に通っていたり、スイミングなど習い事を始めた子どもは、「今日こんなことがあったんだよ。それで、先生が〇〇って言った」など、体験したことや先生や友だちの反応や言葉などを一生懸命伝えてくる子もいます。

下の子を育てている親の場合は、下の子の世話をしながら、帰宅後の上の子の話に対応するのは大変ですが、ぜひ、子どもの「話したい」「伝えたい」「共有したい」気持ちを、尊重しましょう。そして、ママが専業主婦だったり、パパの帰宅が遅い場合、この役目をママが全面的に担っているわけです。パパはできれば週に何度かは夕食を共にできる時間に帰宅するなど、子どもとの会話を楽しみましょう

反抗に質問攻め…会話はもちろん、「なぜ?」「どうして?」

4歳児ごろの会話の特徴として、「なぜ?」「どうして?」といった質問攻めなどもあります。

この対応に親として「大変!」と思う方も多いのではないでしょうか。例えば「おもちゃを片付けなさい」と言ったときに、「なんで?」などと言われると反抗された気分になるかもしれません。でもそんなときは、質問したい時期なんだなと理解を示し、「片付けてすっきりしてから、あったかいご飯が食べたいじゃない」などと説明すればいいでしょう。

でも、よく考えてみてください。『質問力』という本が出るくらい、「なぜだろう?」「どうしてかな?」という疑問を持ったり質問することは、悪いことではなくむしろ素晴らしいことだと思います。疑問を持った時の脳は、一生懸命考えようとしていますから活性化していて発達にもとてもいい状態であるといえます。

なんでも言われた通り、今、見えているそのままに「そういうものだ」と思うのではなく「なぜだろう」と思うことは、調べたり深く学ぶことにつながったり。場合によっては現状では当たり前のように行われていることが、別な方法の方がよかったということへの気づきになることもあります。4歳児の純粋な疑問に対して会話のやり取りをしながら、親自身が「そういえばなぜだろう」と改めて思うこともあるのではないでしょうか。

このときに、親だから、大人だから、子どもの質問にすべて完璧に答える必要はないのです。わからないことがあれば「パパもわからないな~○○君はどうしてだと思う?」と子どもに語らせてみたり、「わからないから、一緒に調べてみよう」と図書館に行って図鑑で調べてみたり、博物館や科学館に行ってみるのもいいかもしれません。場合によっては、「空はなぜ青いんですか?」など、科学館の担当者に聞いてみると教えてくれるかもしれませんね。

4歳児との接し方で気を付ける点は?

子どもの話をよく聞く

子どもからの報告や質問攻めにあったときに、「今、忙しいから」「うるさくしない」「話しかけないで」などと言われると、子どもは話してくれなくなります。でも。この時期に安心して会話できる親子関係が、思春期などにおいてもベースとなっていく部分です。思春期になると、だんだん会話が少なくなったりしますが、安心して話せる親子関係があれば、どうしても困ったピンチの時には、きっと話してくれると思います。

子どもがウソをついても冷静に

もう一つ知っておきたいのが、子どものウソについてです。想像力が豊かになる時期ですから、おしゃべりしながら空想が発展して、ありもしないことを現実にあったかのように言うことがあります

過去と現在と未来の時間軸がごっちゃになって、行きたいと思っていたことが、「○○に行ったんだ」などと言うこともあります。作為的にやっていることではないので、事実と違って訂正しておいた方がよければ「○○には、まだ行ってないね。今度行きたいね」などと、修正しておきましょう。人形や動物と会話したように言うこともあります。「人形の○○ちゃんが、こう言っている」などの場合は、「そうなんだね。○○ちゃんと仲良しだね」など、空想に付き合ってみましょう。

あとは、きょうだいを守るウソや、自分を守るウソ。「○○を壊したのは、△△(きょうだいの名前)じゃない」などです。どちらも「きょうだいが叱られたらかわいそう」「自分が叱られるといやだ」という気持ちからのもの。このような場合には、「そんなウソ言うんじゃない!わかっているんだから!さっさと誰が壊したのか言いなさい!」などと詰問しないこと。「話してくれるのを待ってるよ」などと、子どもが話してくれるタイミングを待ちましょう。時間が経ってから話してくれることもあります。話してくれたら「話してくれてありがとう」と伝えればいいでしょう。

そして、わざとやったことでなければ、「けがはなかったかな、壊れちゃうこともあるからね。ボンドでくっつけておこう」なとど伝えれば、「叱られる」と怖がることなく、ものを壊してもそのあとに対応すればいいんだということを理解し、事実を話してくれるようになるでしょう。

子どもの話を聞いたり、対応するのには、心と体の力が必要です。ママがいっぱいいっぱいだと、ゆっくり子どもの話を聞くのが難しくなることもあります。ママだけに任せることなく、パパもぜひ子どもとの会話を楽しんでみましょう。ちょっと耳を傾けると、子どものいろいろな発想や考え方に感心したり、新たな視点をもらえることもあると思います。そのためにも、仕事をやりくりして、子どもと過ごす時間をぜひ確保しましょう。

<専門家プロフィール>
All About子育てガイド
高祖 常子

https://allabout.co.jp/gm/gp/463/
子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント
資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事や行政の委員、オールアバウト「子育て」ガイドも務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)、『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。

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