
「オキシトシン」が親子の愛情を深める?子どもとの愛情形成を促す子育てのコツ
育児
※この記事は2020年10月に公開されたものを再編集しています
近年、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」という呼び方で注目されているオキシトシンを皆さんはご存じですか? 愛情ホルモンと聞くと夫婦や恋人同士に関わりのあるものとイメージしがちですが、実は親子の関係性や子どもの成長を促す効果も期待できるのだそうです。
では、実際のところオキシトシンにはどんな効果があるのか? そしてどうすればオキシトシンを分泌させることができるのか?
“赤ちゃんとママ・パパの笑顔”を作り出すヒントとしてオキシトシンにも着目している花王「メリーズ」が、10月24日から新発売されるプレミアム紙おむつ「メリーズ ファーストプレミアム」発表会に専門家を招き、「親子の愛情形成におけるオキシトシンの重要性」についての講演を行いました。今回はその内容を紹介しながら、オキシトシンの効果を子育てに活かすコツをご紹介します。
では、実際のところオキシトシンにはどんな効果があるのか? そしてどうすればオキシトシンを分泌させることができるのか?
“赤ちゃんとママ・パパの笑顔”を作り出すヒントとしてオキシトシンにも着目している花王「メリーズ」が、10月24日から新発売されるプレミアム紙おむつ「メリーズ ファーストプレミアム」発表会に専門家を招き、「親子の愛情形成におけるオキシトシンの重要性」についての講演を行いました。今回はその内容を紹介しながら、オキシトシンの効果を子育てに活かすコツをご紹介します。
赤ちゃんの“今”と“未来”に与えるオキシトシンの効果
講演を務めたのは、桜美林大学教授の臨床発達心理士で、親子の触れ合いの効果やオキシトシンの作用について研究している山口創先生。
山口先生によるとオキシトシンは人間が「嬉しい、楽しい、気持ちいい」と感じた時に脳で作られ、神経を通じて脳内に投射される場所ごとに「愛情と信頼の形成」や「抗ストレス作用」といった異なる効果を生むのだそうです。
山口先生によるとオキシトシンは人間が「嬉しい、楽しい、気持ちいい」と感じた時に脳で作られ、神経を通じて脳内に投射される場所ごとに「愛情と信頼の形成」や「抗ストレス作用」といった異なる効果を生むのだそうです。
このオキシトシンは、まだ小さな赤ちゃんでもパパママと触れ合ったり見つめ合い心拍数が安定した時に分泌され、ぐずりがちな赤ちゃんをご機嫌な状態にしてくれるだけでなく、オキシトシンには相互作用があり、パパママにも分泌されるので、親子の愛着形成に大きく役立つのだそうです。
赤ちゃんの脳に分泌されるオキシトシンは、そうした現在進行形の効果を及ぼすだけではないのだそう。山口先生によると、脳が最も発達する赤ちゃん期にオキシトシンの影響をしっかり受けると、大きくなってからもオキシトシンが出やすい脳になるのだとか。つまり、将来豊かな人間関係を築いたり、ストレスに耐性のある人間へと成長することが期待できるのだそう。
赤ちゃんの脳に分泌されるオキシトシンは、そうした現在進行形の効果を及ぼすだけではないのだそう。山口先生によると、脳が最も発達する赤ちゃん期にオキシトシンの影響をしっかり受けると、大きくなってからもオキシトシンが出やすい脳になるのだとか。つまり、将来豊かな人間関係を築いたり、ストレスに耐性のある人間へと成長することが期待できるのだそう。
オキシトシンを分泌させる方法
そんな子育てにプラスの効果が期待できるオキシトシンは、どうすれば分泌させることができるのか? 山口先生は次の7つの方法を提案していました。もちろん大人も子どもも共通です!
①スキンシップ(ハグなどの身体接触)
②人に親切にする(ボランティアなど人のために行う活動)
③目を見つめたり、優しく話しかける
④ストレスをためない(ストレスがたまるとオキシトシンが出にくくなるため)
⑤五感への快刺激(心地よい音楽や美味しい食事などで快い刺激を与える)
⑥ペットを飼う
⑦共食(同じ食事をみんなで分け合うことで一体感が生まれる)
②人に親切にする(ボランティアなど人のために行う活動)
③目を見つめたり、優しく話しかける
④ストレスをためない(ストレスがたまるとオキシトシンが出にくくなるため)
⑤五感への快刺激(心地よい音楽や美味しい食事などで快い刺激を与える)
⑥ペットを飼う
⑦共食(同じ食事をみんなで分け合うことで一体感が生まれる)
山口先生によると「オキシトシンは親子で同調する」という研究結果も報告されているのだそう。これは、パパママがリラックスしオキシトシンが分泌されている状態で子どもに接すると、子どものオキシトシン分泌を促しやすいということ。パパママも自分にとって効果的なリラクゼーション方法を見つけ、なるべく穏やかな状態で子どもと接するようにしたいですね。
とはいえ、仕事や家事育児に追われる日々を送っていると、常にオキシトシンの分泌を意識し続けるなんてことは難しい!と感じる方も多いのではないでしょうか。
でもご安心ください。山口先生によると、1時間に10分ほど親密に抱っこする「10分間ちょい抱き」という、短時間のスキンシップでもオキシトシンがしっかり分泌されるそうです。なお、こうしたスキンシップは、副交感神経が優位になる夕方以降だと効果がより高くなるのでオススメとのこと。
とはいえ、仕事や家事育児に追われる日々を送っていると、常にオキシトシンの分泌を意識し続けるなんてことは難しい!と感じる方も多いのではないでしょうか。
でもご安心ください。山口先生によると、1時間に10分ほど親密に抱っこする「10分間ちょい抱き」という、短時間のスキンシップでもオキシトシンがしっかり分泌されるそうです。なお、こうしたスキンシップは、副交感神経が優位になる夕方以降だと効果がより高くなるのでオススメとのこと。
柔らかな物に触れるだけでもオキシトシンが分泌される
フォーラムでは続いて、花王感覚科学研究所の坂本考司さんが、オキシトシンの分泌を促すための研究で得られた新たな知見を報告しました。
感触が異なる素材に手の平で触れた前後のオキシトシンの変化を解析したところ、柔らかい素材に触れると生体内でオキシトシンが上昇したそうです。つまり、例えばパパママが育児中に子どもの身辺の物(おむつなど)の柔らかさを実感することでオキシトシンが上昇し、親子の愛着形成が促される可能性があるということ!
この研究結果は山口先生も「これまで仮説とされていたことが証明され、とても画期的です」と驚いていました。
この研究結果は山口先生も「これまで仮説とされていたことが証明され、とても画期的です」と驚いていました。
赤ちゃんとパパママが笑顔で触れ合い、その親密な関わり合いが親子の愛着関係や赤ちゃんの成長へとつながっていく──。そんなオキシトシンの効果と分泌方法を日々の家庭生活で意識し、かけがえのない我が子の育児に活かしてみてはいかがでしょうか。
※記事協力:花王株式会社
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