赤ちゃんは寒いと眠れない?冬の冷えた季節の睡眠環境で気をつけたいこと

赤ちゃんは寒いと眠れない?冬の冷えた季節の睡眠環境で気をつけたいこと

育児

目次[非表示]

  1. 寒くても着せすぎ注意!冬の赤ちゃんの服装で気をつけるポイント
  2. 掛け布団はいつからなら掛けていい?
  3. 暖房のつけっぱなしはよくない?
  4. どうしても室温が上がらない部屋での寒さ対策
    1. ①毛布をシーツにする
    2. ②スリーピングバッグを使う
    3. ③床から部屋を暖める
冬の季節は赤ちゃんが寒い思いをしていないか、風邪をひかないか、心配になる方も多いのではないでしょうか? 赤ちゃんは大人より暑がりというものの、実際どのくらい着せると良いのか、快適な温度で過ごしてもらうにはどのようにすればいいのか、気になるところですよね。そんな気になる赤ちゃんの冬の過ごし方について、適切な服装や快適に過ごすための工夫を解説していきます。

寒くても着せすぎ注意!冬の赤ちゃんの服装で気をつけるポイント

赤ちゃんは自律神経が未発達で、大人のように上手に体温を調整することができません。気温や室温の影響を受けやすいので、適切に調節してサポートをしてあげることが大切です。

そう聞くと親は皆、大切な赤ちゃんを守るために「冷えないように温めなくては!」と思うものです。ママやパパの親御さん世代(おじいちゃんおばあちゃん)は特にこの考えの傾向が強く、「もっともっと着せてあげないと!」「裸足だなんてかわいそう!」という言葉を聞くこともよくあります。

しかし実は、寒さと暑さで赤ちゃんにとって危険なのは暑さの方なのです。以前の記事で乳幼児突然死症候群について解説しましたが、この乳幼児突然死症候群の発症リスク因子といわれているのが冬の季節に赤ちゃんを温めすぎることなのです

冬は寒さゆえに暖房をかけて、靴下を履かせて、毛布などを着せて暖かく過ごさせようとしがちですが、これらの行動が赤ちゃんの体温を過度に上昇させてしまい、命の危険につながってしまうこともあります。そのため、冬の赤ちゃんの服装として心がけていただきたいのが「着せすぎ注意」です。

暖房の効いた室内にいるときは、外で着ていた上着は脱がせて、放熱しやすいようにしてあげましょう。特に外出中、抱っこ紐やベビーカーで寝たまま外からショッピングモールなどの室内に入ったときに上着を脱がせてあげることは大切です。

また、乳幼児突然死症候群はその多くが睡眠中に起こるため、就寝時の服装も重要です。窒息を防ぐため、0歳児には掛け布団の使用を推奨しません。掛け布団や毛布、ブランケットなどは掛けない前提で、室温ごとの服装の目安としては下記の通りです。

●室温 18〜21℃
 肌着+長袖パジャマ+スリーパー(4〜6重ガーゼ)

●室温 15〜17℃
 肌着+長袖パジャマ+スリーパー(フリース素材)

パジャマの生地の目安としては、20℃以上あれば綿パジャマ、19℃以下であればキルティングなど厚手のパジャマがあると良いでしょう。肌着は半袖を想定していますが、室温が下がりすぎる場合は長袖肌着も検討しましょう(すべてお好みです)。あくまで一例ではありますが、一つの目安として参考にしてください。

ベストのように“着る寝具”スリーパー(画像提供:株式会社グースカンパニー)

掛け布団はいつからなら掛けていい?

「0歳児には掛け布団の使用を推奨しない」と述べましたが、ではいつからなら掛け布団を使用して良いのでしょうか。

米国小児科学会では1歳未満の乳児の死亡を予防するためのガイドラインとして柔らかい寝具を使用しないことを挙げています。つまり、掛け布団の使用を推奨しないのが明確になっているのは0歳児の期間のみです。

しかし、乳幼児突然死症候群は稀に1歳以上でも起こり得るとされています。加えて、1歳児や2歳児は寝相が悪く、掛け布団をかけてもはいでしまうことがほとんどですので、乳児期間においては掛け布団をせずにスリーパーを着せてあげることを推奨します

スリーパーとはベストのような形をした着るお布団です。綿やタオル素材のものもあれば、フリース、中綿入りなど暖かい素材のものもあります。使用の目安は先ほどの室温ごとの服装例を参考にしてください。

暖房のつけっぱなしはよくない?

室温をコントロールするために欠かせないのが暖房。冬の期間の推奨室温は18〜20℃ですが、暖房を使わずにこの温度を保つことは難しいですよね。

そのため、暖房は一晩中使用することを推奨します。タイマー設定を使用されている方も多いのですが、そうするとタイマーで電源が切れた後どうしても急激に室温が下がりやすくなります。最初に述べた通り、赤ちゃんの体温は室温に左右されやすいため、室温が急激に下がると体温も一緒に下がってしまうことが考えられます。

できれば暖房は続けて使用し、あわせて加湿器を使用することを推奨します。乾燥してしまい、喉がガラガラになってしまうと粘膜のバリア機能が落ち、ウイルスからの攻撃も受けやすくなってしまいます。湿度は50〜60%程度を維持することを目指しましょう。

どうしても室温が上がらない部屋での寒さ対策

寒い地方や一軒家にお住いの方は、マンション暮らしの方よりも部屋が寒くなりやすい傾向があります。暖房をかけてもなかなか暖まらない、どうしても手足が冷えて心配…という声も多く挙がります。そういった場合にとれる対策、寝室づくりの工夫をお伝えします。

①毛布をシーツにする

寒いと掛け布団にばかり視点がいきがちですが、意外と敷布団(シーツ)も暖かさを決める鍵を握っています。毛布を敷布団としてシーツがわりに掛けることで、敷布団を暖かい触り心地にすることができます。お布団のひんやり感が気になる場合はおすすめです。

ただし、敷いた毛布がめくり上がってこないようにすることには注意が必要です。めくれて顔にかかってしまうと窒息のリスクになるので、マットレスに挟み込んだり布団の下にしっかりと埋め込んだりするなど、めくりあがらないような対策をとってください。

②スリーピングバッグを使う

スリーパーというのは手足が外に出るタイプのもののことを指しますが、足が外に出ない袋状のスリーピングバッグというタイプの商品も存在します。

室温が下がりがちで足が冷えてしまう、という場合はgrobagなどに代表されるスリーピングバッグを使うこともおすすめです。寝返り後も使えるタイプもあります。

足元まですっぽりと包み込むスリーピングバッグ。赤ちゃんが寝返りを打つたびに布団をかけ直す必要もありません(画像提供:Aden&Anais株式会社)

③床から部屋を暖める

暖かい空気は下から上に対流していきます。エアコンはどうしても上から暖めることになるので、特に布団で寝ているご家庭は冷えが強くなりがち。そういった場合はファンヒーターやオイルヒーターなど床置きのタイプの暖房器具を使って、より床に近いところから暖気を出すこともおすすめです。

ただし、床暖房やホットカーペット、電気毛布などは温めすぎのリスクを伴うので注意が必要です。こういった類のものは、就寝前に寝床を温めておくための道具として使うことをおすすめします。
冬の寒い日、赤ちゃんの手足が冷たくなっていると思わず「温めなきゃ!」と焦ってしまいがちですが、「着せすぎ注意」「温めすぎ注意」という注意ポイントを思い出して、適温を保っていただきたいと思います。

赤ちゃんの手足が冷たいのは赤ちゃんなりの体温調節ということもあります。焦らずに、体の中心部(お腹や背中)が冷えていないか、確認してみてください。中心部が暖かければ手のひらや足の裏が冷たくても心配する必要はありませんよ。

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