第3回「教具がなくてもOK!モンテッソーリ教育流おうち遊びで子どもの可能性を伸ばす」【家庭でもできる!パパが「モンテッソーリ教育」を育児に活かすコツ】

第3回「教具がなくてもOK!モンテッソーリ教育流おうち遊びで子どもの可能性を伸ばす」【家庭でもできる!パパが「モンテッソーリ教育」を育児に活かすコツ】

育児

目次[非表示]

  1. 子どもの「くり返したい」を叶えることが、一番本質的なこと
  2. 子ども自身がしたいことだから、「何度でもできる」
  3. 子どもが【何をしているか】を見つけ理解するポイント
  4. 子どもがチャレンジしたい遊びは年齢によって異なる
    1. 【0~3歳】カラダを使って、五感で感じること
  5. 【3~6歳】五感で感じたことを抽象化していくこと
  6. 子どもの育つ順番に合わせて、遊びを変えていく方法
    1. ①だんだん細かく、だんだん強く
    2. ②「おうちモンテ」だからこそ、家庭にあるもので楽しむ
    3. ③実際にふれてみている=体感があることが大切
    4. ④大人の完成形を求めない
  7. 小学校に入るまでの学びは、体を使ってくり返し・じっくりで

子どもの育つ順番に合わせて、遊びを変えていく方法

①だんだん細かく、だんだん強く

たとえば、歩き始めた子どもたちが一番最初にすること。それは「つまむ」ということです。遊びとしては、穴に何かを入れることを好みます。

おうちモンテッソーリとして、あるといい道具は「ストローさし」。で、これができるようになると、「楊枝さし」=より細かなものを入れるか、「ビー玉落とし」=より指先のチカラを強く使うものという方向に動いていきます。ポイントとしては、だんだん細かく、だんだん強くという2つの方向があります。
あるいは、前述したお財布の中のものを出したり、隙間にものを落とそうとするなどが観られたら、古いお財布に使わなくなったカードなどを入れたものをあげる。つまむ行動は、大きな空き缶やタッパーに細長い穴をあけ、荷札を入れるような道具もいいです。

コップの水をじゃーっとひっくり返すようになったら、「あけ移し」の始めどき。こぼされて嫌なら玉を使うなどで代用物を作ることができます。もちろん、玉は嫌で水がいいというお子さんもたくさんいます

②「おうちモンテ」だからこそ、家庭にあるもので楽しむ

モンテッソーリ教育の本を読み込んでいる方は、「ぴっちりきっちり」しないとならないと思っているように感じることがあります。

のり貼りやシール貼りなどを枠からはみ出してはダメ、色塗りも枠からはみ出してはダメなどと思っていると、子どもがやりたいことと、大人の求めている成果がずれてしまいやすくなります。ぴっちりきっちりは、できるようになった先にあるもの。先生が提示するのと違い、親御さんがやってみせるときには、伝え方も親御さんらしさがでてきますので、少しずつの積み重ねで大丈夫です。

「のり貼り」は、まず「のり貼り」を楽しむ。枠にぴったり貼るようになったり、意図をもって工作をするのと「のりをしてみたい」というのは時期が少しずれます。「のり貼り」が当たり前にできるようになったら、親子で、紙をちぎって楽しんだ後、それで絵を作ってみるなどもおすすめ。「紙をちぎる=散らかる」ことはだらしがないと片づけるのではなくて、手の運動と創作に早変わりです

クレヨンを包んだ紙や、壁紙などちょっとささくれたものをむき出したら、玉ねぎの皮むきがおすすめ。動きとしては「細かなものをつまんで、むく」。このまま台所のお手伝いになります

③実際にふれてみている=体感があることが大切

幼児期はなんといっても「実際に五感を使っていること=体感があること」がポイント。モンテッソーリ園では、実物と絵(=半抽象)をあわせていくということをしていきますが、家庭で園がするようなことを真似するより、毎日の生活でできる「ご家庭ならではの体感」を見つけていくのがおすすめです。

毎日の生活の中でできること、たとえば夏に虫集めをして機会があった時に図鑑を一緒に見るなど、親子の時間を過ごす中で「実物と絵」が一致していくのがいいと思います。あるいは、色や形が似たものを並べてみて、ちょっとした違いや似ていることを話す。何気ない暮らしの楽しみがそのまま子どもの中に溜まっていくのが理想です。

絵カード合わせ。具体物と抽象(半抽象)のものを合わせます。ここまできっちりするのは園だからできること

まず、昆虫図鑑を見せるより、昆虫を集めてみる時間を持つ。おやつの時間に似たものを並べて違いや同じことを話してみる。そんな時間が子どもを育てていきます

④大人の完成形を求めない

遊び道具を購入したとき、中にセットで入っているものを見ると、手本と同じことをさせようとしたくなることがあります。たとえば、ブロックの製作見本、ペグさしの模様のパターン、あるいはシール貼りの貼ってある例など。大人が見て、こういうのを作ればいいのだなと思うものがある場合は、少し注意が必要です。子どもの発育段階でできることが少しづつ違うので、「いま何をしたいのか」気をつけてみることが大切
たとえば、写真にあるようなペグさしは、子どもたちは発育に応じて3回楽しむ時期があります。

1:つまんで出す
つまむのが好きな時期のペグさしは、まず、つまんで出す動きを楽しみます。
この時期の子どもは、穴に戻すことを好まないか、できません。

2:穴に入れる
「つまむ」動作が安定してきたら「穴に入れる」。
「つまんで穴に入れる」は、実は2つの動作が組み合わさった、やや高度な動きなのです。

3:パターンを楽しむ
写真のようなパターンに基づくような形をとっていくのは、3歳以降の子どもが行います。
これは、右から何番目、上から何番目というような数の概念や、色を並べるという意図をもって活動できるようになるには、知性の形成が伴っているからです。

小学校に入るまでの学びは、体を使ってくり返し・じっくりで

残念なことですが、最近の幼児教育はどちらかというと「脅し」になりがち。「3歳までにできるようにならないと、脳の発達が80%終わってしまうので、一生ソンします」と直接親御さんに言う教育関係の方もいますし、情報があふれている中で「頑張らなくちゃ」と多くのパパママが感じているように思います。

ですが、子どもの発達のところでご紹介したように、6歳までの育ちを大きい視点で見ていくと、どの子もゴールは一緒です。6年過ぎてみたらみんな一緒。「何歳で何ができた」「隣の子よりもよくできた」というのは実はあまり意味はありません。お子さんが何かできなかったり、思うような行動をしないと、いろいろ凸凹があるように見えるかもしれないのですが、多くの場合それは個性の範疇。親御さんの責任でもありません。

それより大事なのは「じっくり、何度も」させてもらえた経験があるか。親だからこそ言ってくれる言葉をかけてもらったり、「わかってくれてるな」という思いをしたことの積み重ねが、お子さんの未来につながっていきます。「今何しているの?」を知ることから始まる時間は、「うちの子らしさ」を知りながら、一緒に育つベースを作ってくれます。周りを見て焦ることなく我が子と向き合い、その子に合った方法やペースで導いてあげてください。

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