
しつけと勘違いしてませんか?「脅し育児」のデメリットと、脅し言葉に頼らないしつけ
育児
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脅し言葉に頼らない子どもへの声かけ
脅し育児は良くないことだと頭ではわかっていても、なかなか子どもが言い聞かせに応じてくれず、つい「~しないと〇〇だぞ」と言いたくなるシチュエーションはありますよね。そんな時は次のような声かけを意識して、脅し育児の落とし穴に陥らないようにしてはいかがでしょうか。
①ダメと言う場合は理由を説明する
例えば、公園から家に帰る時の声かけが「もう帰るぞ」の一点張りだと、まだ遊び足りない子どもは「なぜ帰らなきゃいけないの?」と納得できず、親の言うことに従うのは難しいもの。年齢による子どもの聞き分け度合いにもよりますが、「ご飯を食べたりお風呂に入る時間が遅くなるから、そろそろ帰ろう」と子どもでも理解できるようダメな理由(子どもにとってのデメリット)を説明してみましょう。
②子どもの欲求を一度は受け止める
前項のようにダメな理由を説明する前に、あるいは説明したけど受け入れられなかった時は、「そうか、〇〇したいんだね。楽しいもんね」と子どもの気持ちを一度受け入れてあげましょう。そうやって頭ごなしに否定しないことによって、欲求を受け止めてもらった子どもが自己肯定感を損なうことなく言い聞かせに応じやすくなります。
③子どもに譲歩しながら選択肢を与える
親からの言い聞かせは、多少なりとも子どもにメリットが含まれている方が納得しやすいもの。公園遊びを切り上げてほしい時に「じゃあ、滑り台をあと3回滑ったら帰ろう」と声かけすれば、いきなり遊びの終了を命じられるよりも言うことを聞こうと思えるはずです。さらに「あと2回滑ったら終わりにする? それとも3回?」と選択肢を与えて本人に決めさせれば、自分で決めた約束として子どもも言い聞かせに応じやすくなるでしょう。
ちなみに、小さな子どもは分単位の時間感覚の行動に慣れていないので、言い聞かせでリミットを設ける時は「あと〇分ね」といった時間ではなく「あと〇回ね」と回数で約束することをオススメします。
ちなみに、小さな子どもは分単位の時間感覚の行動に慣れていないので、言い聞かせでリミットを設ける時は「あと〇分ね」といった時間ではなく「あと〇回ね」と回数で約束することをオススメします。
どうしても時間に余裕がない時などに即効的な脅し言葉で言いつけを守らせるのは致し方ないことですが、やはり脅し育児を続けることの弊害は理解しておく必要はあります。
また、脅し育児は“親の言うことを聞く従順な子ども”を育てることはできても、自分で物の良し悪しを判断できる自律性を育むことには適していません。親にとっての「こうあってほしい」という理想を押しつけず、多少の甘えやワガママにも付き合うつもりで根気強く、未来を見すえながら子どもと接するようにしてみてください。
また、脅し育児は“親の言うことを聞く従順な子ども”を育てることはできても、自分で物の良し悪しを判断できる自律性を育むことには適していません。親にとっての「こうあってほしい」という理想を押しつけず、多少の甘えやワガママにも付き合うつもりで根気強く、未来を見すえながら子どもと接するようにしてみてください。

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