テクノロジーを活用した子育てとは?「ベビーテック・フェス in 小田原」レポート

テクノロジーを活用した子育てとは?「ベビーテック・フェス in 小田原」レポート

育児

目次[非表示]

  1. そもそもベビーテックって?
  2. <ご挨拶>小田原市におけるベビーテック活用の取り組み
    1. 小田原市で行われている子育て支援の取り組み・サービス紹介
  3. ベビーテックについて気になる疑問、その意義とは? パネルディスカッションがスタート!
    1. ベビーテックが求められる理由と、ベビーテックが変えていくこと
    2. デジタルなテクノロジーを子育てに取り入れることへの抵抗や反応
    3. ベビーテックが普及するためには? 
    4. ベビーテックの情報はどこで得ることができる?その時の注意点は?
    5. パネリストの3人が行政・政策への期待することは?
    6. パネルディスカッションを終えた感想は

デジタルなテクノロジーを子育てに取り入れることへの抵抗や反応

伊美氏:実際に使っていく中で、メリットもデメリットもあると感じました。例えばYouTubeを子どもの興味を拡げる「窓」として取り入れるのは利点だけれども、一方で見せる内容や時間は各家庭で検討していくなど、バランスを取っていくことが必要。

山本氏:(デジタルは手抜きかどうかについて)サボって良いと思います(笑)。昔からタオルを使って寝かしつけることがありましたが、ロボットを使って寝かしつけをする時代が来るのかなと。素材がプラスチックか毛かという違いだけですし、本質的には人間が使っているものなので、「親の笑顔を充電する」目的でテクノロジーを使うのが良いと思います

千葉氏:ベビーテックは便利だけど、国内で普及するかどうかは「罪悪感」がキーワードになってくるかと。困っているのに周りに頼れない、もしくは頼り先のわからないママに「ベビーテックに頼って良いんだよ」という助けになれれば、と思っています
また、当社のベビーテックテクノロジーでは「赤ちゃん泣き声診断」で5つの感情を判別することができるんですが、判別が合っていたかどうかをパパママにフィードバックしてもらう機能があり、精度は80%です。
オペレーションはテクノロジーに任せて楽をしてもらい、子どもとのコミュニケーションの時間を増やしていただくことに活用してほしいですね。

山本氏:「何かに頼る」ことが一つの文化になるのではないかなと思います。私の子どもは19歳になりましたが、小田原で子育てしていて周りの協力があったので困ったことがなかったんです。ただ、海外に行くことになり周囲の関係がリセットされてしまって…自分が体調不良などで動かなくなった時に、他の人やサービスにお願いできることがすごくいいことだと感じました。

また、自分たちの子ども世代が子育てをするときに、自分たちが頑張る姿しか見せてなかったら、「がんばらないと」と産後うつになることもあるかもな…と。「こういう時お母さん息抜きしていたな」など、後の世代にそういった姿を見せることも良いことなのではないでしょうか
千葉氏:育児に必要なキーワードの一つとして「自己肯定感」があります。育児の時期はなかなか自己肯定しにくいことが多く、今のパパママ、特にお母さんは頑張りすぎていると思います

育児も仕事も頑張りすぎると、やっぱり疲れちゃう。完璧に全部作らなくても、レトルトを使ってもいい。育児の選択肢の一つとして、テクノロジーをうまく使えるといいなと思います

自分もパパコミュニティ内で「完璧なパパを目指そう!」と意気込んでいたけど、挫折しました(笑)。等身大のパパで良いと思いますし、働きながら子育てしている時点で大変なので、今頑張っていることを認めてポジティブに考えてほしいですね。

山本氏:離乳食を作っても子どもが食べてくれない、という悩みを持っているお母さんに対してアメリカ出身のお母さんから「どうしてレトルト使っちゃいけないの?」と聞かれていて、料理に対する意識が変わりましたね。

ベビーテックが普及するためには? 

千葉氏:米国以外の事例ですと、韓国でもベビーテック事業会社が増えており国のバックアップも充実しているなど、近い未来はテクノロジーで変えていく取り組みが行われています。

長いスパンで見た時には、ベビーテックはデータ記録ができるのが大きい。データが取れていることが、これからの子育てを大きく変えていくと思います

また、スマートフォンを使って子育てすることが良いことかどうか、という問題について今は答えが出ない。30年後くらいに違うデバイスが出来てる可能性もありますけど、こういう子育てをしたことが30年後こうなる、といった実証ができることがとても大切。今回の実証実験のように、官民連携で日本の子育てを変えることができるのは、大きな意味があると思います。
山本氏:イメージの置き換えが必要ではないかなと思います。夫から「テクノロジーは技術・科学」と言われましたが、例えば、私は「ごはん=テクノロジー」だと考えています。炊飯器一つとっても、より美味しくを実現するために進化してきました。

育児に置き換えると、離乳食づくりにおいても夫婦どちらかからでも何かテクノロジーを活用しようという働きかけができれば、昔から言われているような、ママが自分の理想通りに子育てできず、子どもの寝顔に向かって「ごめんね」という声掛けをしてきたルーティンを減らすことができるのではないでしょうか。
テクノロジーを取り入れることで、ゆくゆくは、孫の世代が助かるかもしれないですよね。

ただ、テクノロジーを使いながらも変えてはいけないことは、子どもに対して「好き・愛してると伝えること」「抱きしめること」。冷えたごはんでも手紙や音声でメッセージを添えて伝えてあげることで、人間がいかようにもテクノロジーを温かく取り入れることはできると思います。
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