
男性の育休取得を巡る社会の変化を“追い風”に変えるには──みんなで考えたい、僕らにできること
育休
「パパの育児に対する職場の理解不足」や「育休中に感じた社会の風当たり」など過去のパパ友座談会の記事でも意見があがっていたように、令和の現代でもまだまだ男性育休やパパの育児に関する課題は多い状況。
しかしながら小泉進次郎環境大臣の育休取得、国家公務員の男性育休1カ月推進、男性育休100%を目指す企業の増加や支援強化など、2010年の育休法改正から10年を経て社会状況は変化し、男性の育休取得に対する追い風は着実に吹きつつあります。そんな中、2018年度で6.16%にとどまっている男性の育休取得率を、国の目標である13%(2020年)・30%(2025年)へとアップするには何が必要なのか?
その糸口を探るために、特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパン(以下FJ)は子育てを取り巻く現状に詳しい各界の専門家たちをパネラーとして招き、緊急フォーラム「パパ育休は今度こそ本当に進むのか?~男性育休は社会を変えるボウリングの一番ピン!」を開催。フォーラムで交わされた提案や意見の数々を家men編集部がレポートします。
▼登壇パネラー(敬称略)
成澤 廣修(文京区長)
青野 慶久(サイボウズ 代表取締役社長)
小室 淑恵(ワーク・ライフバランス 代表取締役社長)
鈴木 英敬(三重県知事)
寺田 学(衆議院議員)
永野 裕子(豊島区議、子育て議員連盟 共同代表、出産議員ネットワーク代表)
治部れんげ(ジャーナリスト)
白河 桃子(少子化ジャーナリスト)
塚越 学(FJさんきゅーパパPJリーダー、東レ経営研究所チーフコンサルタント)
安藤 哲也(FJ代表/モデレーター)
その糸口を探るために、特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパン(以下FJ)は子育てを取り巻く現状に詳しい各界の専門家たちをパネラーとして招き、緊急フォーラム「パパ育休は今度こそ本当に進むのか?~男性育休は社会を変えるボウリングの一番ピン!」を開催。フォーラムで交わされた提案や意見の数々を家men編集部がレポートします。
▼登壇パネラー(敬称略)
成澤 廣修(文京区長)
青野 慶久(サイボウズ 代表取締役社長)
小室 淑恵(ワーク・ライフバランス 代表取締役社長)
鈴木 英敬(三重県知事)
寺田 学(衆議院議員)
永野 裕子(豊島区議、子育て議員連盟 共同代表、出産議員ネットワーク代表)
治部れんげ(ジャーナリスト)
白河 桃子(少子化ジャーナリスト)
塚越 学(FJさんきゅーパパPJリーダー、東レ経営研究所チーフコンサルタント)
安藤 哲也(FJ代表/モデレーター)
男性育休推進と産前講座の受講をセットで推進すべき
まず冒頭でFJ代表の安藤氏が「これまで男性の育休推進を後押しする3つの波が起きました。2010年に育休法がパパシフトに改正し、厚労省のイクメンプロジェクトが開始。2016年には自民党の現役議員が育休取得の意向を表明。そして今回の小泉大臣による育休取得が第3の波で、この波をどうすれば定着させられるかが今回のテーマです」とフォーラムの主旨を説明。
さらに、男性公務員の育休原則化など育休取得を推進する社会の動きに触れる一方、男性が育休を取得しても家事育児をしない“とるだけ育休”“夫ゴロゴロ問題”といった課題を挙げ、男性育休推進と産前講座受講をセットで行う必要性を指摘。そして「男性が家事育児に参画すれば、家庭から社会全体へと変化が波及する。つまり男性の育休は社会を変えるボウリングの一番ピンなのです」と目指すべきビジョンを語りました。
さらに、男性公務員の育休原則化など育休取得を推進する社会の動きに触れる一方、男性が育休を取得しても家事育児をしない“とるだけ育休”“夫ゴロゴロ問題”といった課題を挙げ、男性育休推進と産前講座受講をセットで行う必要性を指摘。そして「男性が家事育児に参画すれば、家庭から社会全体へと変化が波及する。つまり男性の育休は社会を変えるボウリングの一番ピンなのです」と目指すべきビジョンを語りました。
この話を受けてFJ理事の塚越氏が、自治体や病院が主催する産前講座に参加したパパママに全国調査を行い、そこから明らかになった産前講座の実態について解説。現状の産前講座の課題として塚越氏は「講座内容がママ向けに偏っていること」を挙げ、また講座に参加しなかったパパの多くが「産後に困ったことはなかった」と回答した調査結果を受けて「講座を習ってないのに産後困らなかったのは、つまり育児をしていないからでは?」と問題視。
そして「産前講座の内容が母親に偏らないようアップデートすると共に、男性が平日でも参加しやすいよう企業内でも開催していくべき」と産前講座の改善ポイントを力説。さらに東京・文京区で2020年3月11日に開催される、プレパパクラスを創りたい自治体・企業向けイベント「FJ式プレパパクラス体験&相談会」を案内しました。
そして「産前講座の内容が母親に偏らないようアップデートすると共に、男性が平日でも参加しやすいよう企業内でも開催していくべき」と産前講座の改善ポイントを力説。さらに東京・文京区で2020年3月11日に開催される、プレパパクラスを創りたい自治体・企業向けイベント「FJ式プレパパクラス体験&相談会」を案内しました。