男性育休って本当に必要? 〜現役パパママが考える「安心して子育てできる社会」「仕事と育児の共存」とは〜 イベントレポート

男性育休って本当に必要? 〜現役パパママが考える「安心して子育てできる社会」「仕事と育児の共存」とは〜 イベントレポート

育休

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  1. イベントのテーマ『現役パパママが考える 「#安心して子育てできる社会」 「#仕事と育児の共存」』って?
    1. トークテーマ1:男性育休って本当に必要?
    2. トークテーマ2:キャリアもライフもトレードオフにしない働き方
    3. トークテーマ3:#安心して子育てできる社会 #仕事と育児の共存 に対して、今企業が求められていることとは
  2. 企業向けの子育て支援サービス「ベビケアプラス for Business」先行トライアル受付中!

トークテーマ2:キャリアもライフもトレードオフにしない働き方

千葉さん:「#キャリアもライフもトレードオフにしない働き方」は上原さんの会社(Xtalent)が今月開催したイベントのハッシュタグをお借りてしています。上原さんから少しお話いただけますか?

上原さん:弊社で出したレポート「なぜ、男性も女性も生きづらいのか?日本の職場が「脱・男性」できない意外な理由」に沿ってお話をさせていただきます。

ハイライトは下記の4点となります。
1. なぜ、育休復帰後の女性は職場で「違和感」を感じるのか
2. なぜ、日本で女性管理職が増えないのか
3. なぜ、男性も女性も生きづらいのか
4. 多様な人材活躍のために企業はどうすればよいのか
女性は育休後に昇進機会の減少であったり、責任の少ない仕事を与えられる等を経験しています。逆に男性は、こういった経験は少ないようです。また育休取得後の昇進への希望がある女性は全体の3%しかいないという結果になりました。活躍のできる女性がパフォーマンスを発揮しづらい・する意向が少ないということは、会社にとっても大きな機会損失になっていると思われます。

変わって、家庭環境に関する質問に「どのくらいの家事負担を希望しますか」と男性・女性にそれぞれ聞いた際、それぞれ半々(50%)で負担したいという回答でした。ところが実際の負担はどうかという質問の回答は、女性が50%以上、男性が50%以下という回答でした。育休取得後、女性により負担がかかっているわけですね。

この問題は、男性がやる気がないのかというとそれだけではなく、そもそも会社の制度の充実や、その制度の取得のしやすさ等が整っていないという実態も関係していることが分かっています

さまざまな因果関係がありますが、育休制度や時短勤務制度など、会社によっては男性には使えない・使いにくい会社の制度があり、男性(夫)は仕事が忙しくなり、家庭で女性(妻)の家事分担が増え、結果的に女性のキャリアを閉ざしてしまう現状があるということが見えてきました。企業においては男性も女性も「キャリアもライフもトレードオフしない」ような働き方を推進していくことが大切です。
猪熊さん:すごく興味深いデータですね。個人・企業の両方とも変化していく必要があると考えています。私は女性に対して、1日24時間の限られた時間を、仕事か家庭のどちらに使うかと天秤にかけるのではなく、少し俯瞰して「包括的」に見るのが大切という点を良くお話しています。

本来はこの視点は男性に対しても必要だと考えてます。例えば「仕事で経験したことがどう家庭で活かされるのか」、逆に「家庭で経験したことがどう仕事で活かされるのか」ということを、「キャリア・ライフ・ヘルス」の3つの軸をホリスティック(全体的)に考えましょうとお伝えしています。子供を授かりやすい年齢や自身の健康(ヘルス)の知識を持つことで、キャリアとライフの選択も変わります。

自分のなかで何を大切にしていきたいか、という考え方も一本の軸ではなく「シーズン」に分けて考え、「今はこうだけど3年後にはこうなっているかもしれない」というように、その時々で大切な軸を決める考え方を推進しています。企業側も単なる業務効率だけではなく、社員が大切にしたいものを大切にできるように働く環境をつくっていく必要がありますね


橘さん:私は4人の子供がいる状態で現職の会社の面接を受けました。そのことがネガティブにならないか心配でしたが、上層部の方も子育て世代の方が多く、とても理解のある環境が整っており、勇気をもって入社できました。経営層やマネジメント層が男性育休を取得していると従業員全体にも制度が浸透しやすく、会社としてとても良い取り組みができているのではないかなと思っています。
伊美さん:比較的大きな会社で働いていますが、制度として色々揃っていて使いやすく、休みやすさもあり、助かっています。育休明けは妻も私も時短で職場復帰しましたが、コロナ禍でリモートワークが推奨され、フルリモート・フルフレックスを使ってフルタイムで仕事ができるようになったことは嬉しいです。働き方のフレキシビリティさがスタンダードになっていくことが、とても大切なのではと思います。

上原さん:リモートワークがあたりまえになったことで、最近は時短勤務を選ばなくなった方が増えてますよね。リモートワークであればフルタイムに働けるので、フェアに評価されやすくなり選択肢が増えていると思います。キャリア面において、ライフイベントでブレーキ踏むのではなく、アクセルを踏むことができるようになってきているのかなと感じます。

トークテーマ3:#安心して子育てできる社会 #仕事と育児の共存 に対して、今企業が求められていることとは

千葉さん:最後のテーマです。今後、企業側に求められることは何でしょうか?

猪熊さん:「子育てをする人たちが損をしない」(給料や評価が下がる等)という会社になっていくことが重要だと思っています。経営者が業務効率を重要視すると、子育て中の社員は企業成長において足かせになると考えてしまいます。

逆に、ウェルビーイング*の視点で社員の生きがいや働きがいを考え、プライベートを大切にしたい社員に対しても仕事で優秀な成果をあげてもらうために良い環境を提供したいと考える経営者が率いる会社だけが、将来的には生き残っていくのではないでしょうか


*ウェルビーイング…身体的・精神的・社会的にすべてが満たされて良好な状態のこと。近年ウェルビーイングを推進し、新しい制度を取り入れている企業も増えている。
伊美さん:いち働き手としては、フレキシブルに働けて、かつ休みやすい環境が非常に大切だと思います。それは育児だけでなく介護、さらには趣味のために自由に休めることが可能になると良いだろうな、と。あとは男性育休を推進する中で、企業側と従業員が仕事と生活のことをもっと話せるようになっていくと、育休から復帰した後も働きやすさに繋がっていくのではないでしょうか

橘さん:私は育休を13年前くらいに取得しました。当時は妊娠しました、と会社に報告することが後ろめたかったのをすごく覚えています。その頃からだいぶ社会が変わってきていると実感していて、男性育休が当たり前になることで、これから妊娠・出産を希望する女性が居心地の良い環境になれば良いなと思っています。今後も男性育休の取得がより浸透していって欲しいですね。
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