
冬休み&春休みの計画準備は今のうちから!家族旅行を成功させるコツ
毎日の暮らしの「困った!」に役立つ技やコツをご紹介する連載「目指せ我が家のHERO!家族を助ける特技を作る」。今回のテーマは「家族旅行を成功させるためのコツ」です。
年末年始や冬休みなど休日がたくさんある期間こそ、普段できないレジャーを楽しみたい──そう、旅行に出かけたいですよね。
年末年始旅行なら、最低1カ月前までには計画を組んで移動手段や宿泊の手配を済ませておきたいところ。また、すぐに予約で埋まってしまう人気観光地であれば、春休み旅行の計画・手配を今から進めても早くはありません。
とはいえ、あわてるのは禁物!
臨機応変(=行き当たりばったり)なノープランが許される一人旅と違って、夫婦や子連れの旅行の場合、行程がスムーズに進むよう綿密に計画する必要があります。
また、自分一人だけ楽しめればいいわけではないので、家族みんなが満足できるようなプランを立てたいですね。
そこで今回は、夫婦や子連れでの旅行を成功させるためのポイントを、家族構成別にご紹介していきます。
夫・妻の2人旅
■旅行プランは2人で一緒に立てる
夫婦旅行の場合、基本的にはカップル旅行と同じ要領で考えればOK。
例えば旅行プランなら、自分だけで目的地や行程を決めてしまわず、2人で一緒に相談してお互いの好みや趣味を盛り込んだ内容を組みましょう。
逆に、プランニングなどの準備をパートナーに任せっぱなしというのも好ましくありません。「本当は行きたくないんじゃないの?」と出発前から険悪なムードになっては楽しい旅行が台無しです。
■アクセス方法はしっかり調べておく
ここからは夫婦2人旅以外のメンバー構成にも当てはまるポイントです。
せっかく充実した旅行プランを練っても、移動がうまくいかず全部の目的地を巡ることができなくなったらもったいないですよね。
土地勘のある地元のように臨機応変な移動は困難!と肝に銘じ、目的地までの移動手段、電車やバスの本数・所要時間などは事前に調べておきましょう。
■移動時間に余裕を見ておく
特に海外の場合、飛行機・電車・バスが遅延することは珍しくありません。
乗り継ぎ時間をタイトにしてしまうと、1本の遅延ですべての予定が狂ってしまうおそれがあるので、移動時間に余裕を見ておくことをオススメします。
■パートナーの希望・体力・体調を気遣う
プラン通りに旅行を進めたくてつい「早く次の場所に行こうよ」とせっかちになりがちですが、せっかく夫婦で楽しむために来たのだから、食事・買い物・見学はパートナーのペースも尊重しましょう。
また、女性は体力や体調面で男性と同じというわけにはいかないので、観光地巡りや移動の合間に休憩を挟むなど、パートナーのことを気遣ってあげてください。
赤ちゃん連れ(0〜2歳)の旅
■海外旅行なら“大人が行ったことのある国”へ
めったに行けない海外旅行の場合「どうせなら初めての国に行きたい」と思うこともあるでしょうが、赤ちゃんのお世話をしながら土地勘のない場所を移動するのはかなりハード。
家族をケアしたり旅行を楽しむ心の余裕を持てるよう、大人の誰かが行ったことのある国を目的地に選ぶことをオススメします。
■行き先は最小限に!スケジュールも赤ちゃんのリズム優先
夫婦2人旅のポイントにも相通じますが、体調が不安定な赤ちゃんにとって負担にならないよう、現地で巡る観光スポットの数や移動方法は欲張らず、余裕を持った内容にしましょう。
できればあっちこっちの地域を移動せず、1つの街やリゾートホテルだけに滞在地を絞るのがオススメです。
またスケジュールを組む際は、赤ちゃんがなるべく日常の生活リズムで過ごせるようにすることが大切。
食事・授乳・お昼寝などを普段と同じタイミングで行えるようにし、そこから逆算する形でアクティビティなど大人が楽しみたいプランを加えていきましょう。
■宿泊施設の赤ちゃん対応サービスをチェック
宿泊施設を選ぶ際は、「部屋食ができるか」「離乳食を出してくれるか」「ベッドガードやベビーベッドを用意してくれるか」など、赤ちゃんに対応した設備・サービスが整っているか確認した上で検討しましょう。
また、ホームページなどに記載されていなくても料理や設備面で柔軟に対応してもらえる場合もあるので、予約時に赤ちゃん連れであることを伝えておくといいですよ。
■大きな荷物は宅配サービスで運んでもらう
旅行中は赤ちゃんを抱っこしたりベビーカーを押す必要があるので、持ち運ぶ荷物は少なければ少ないほどありがたいですよね。
そこで活用したいのが宅配サービス。乗り物内で使わない荷物(着替えやオムツ)は事前に宿泊施設へ、現地で買ったお土産は自宅へ送っておくと移動が楽になりますよ。
幼児連れ(3〜5歳)の旅
■体をめいっぱい使うレジャーで非日常体験
赤ちゃんよりも多くのことができるようになり好奇心も旺盛な年齢なので、「どこに行くか」だけでなく「何をするか」を重点にプランを立てましょう。
初めての海や山など“初体験”をベースに、レジャープールなどの水遊びスポット、森林アスレチックにチャレンジできるアウトドアスポットなど、子どもが体を使ってのびのび遊べる場所を絡めると鉄板ですよ。レジャー施設の対象年齢のチェックも必ずお忘れなく。
■移動で使う交通手段の数は最小限に
幼児だとまだベビーカーで移動することもあるでしょうし、また不要だとしても長時間立ったり歩くことは体力を消耗し、せっかくの旅行を楽しめなくなります。
なので、飛行機なら乗り継ぎ不要の直行便を選ぶなど、多少予算が増えても快適な移動手段を優先しましょう。
また、幼児になるとオムツを卒業していることが多いので、電車・マイカー問わず移動中のトイレ休憩はこまめに取ってください。
■宿泊施設でも子どもを楽しませよう
旅の記憶をスペシャルにするには、訪れる観光スポットやアクティビティだけでなく、長い時間を過ごす宿泊施設にもこだわるのがオススメ。
逆に、チープな宿泊施設で済ませてしまうと旅の満足度が一気に下がるので要注意!
大人だけなら落ち着いた雰囲気の温泉旅館やホテルに泊まりたいところですが、子どもだと退屈してしまうかも。
キッズスペースやプールが付いていたり、楽しい体験教室を実施していたり、幼児食を出してくれたり、子連れに優しい宿泊施設で家族みんなを笑顔にしましょう。
小学生連れ(6歳〜)の旅
■我が子の興味を深掘りできるプランに
小学生にもなると、自分が興味を持てること(逆に言うと、興味がないこと)がより明確になっていきます。そうした趣味嗜好を踏まえた上で、子どもたちの興味や好奇心を育むことができるプランを立てましょう。
日常と異なる環境で得られる刺激や学びは、子どもの成長につながるチャンスです。
星が好きなら公開天文台で観測したり、動物が好きなら触れ合いタイムがある水族館に寄ったり、車が好きならサーキットでカートを運転したり…。非日常の場でしか体験できない、さまざまな探究やチャレンジの場を与えてあげてください。
■早めの予約で旅行代金をコストダウン
小学生は乳幼児のように平日は休めないので、冬休みなどツアー代金の高くなる“ハイシーズン”に旅行せざるをえません。そこで活用したいのが「早期予約特典」。
同じような行程のツアーでも旅行会社によっては「○日前までに予約すれば□円引き」といった特典が設けられているので、早めにプランニングして予約も済ませておきましょう。
■宿泊施設の食事内容は要確認
ホテルや旅館の食事が「大人向け」「幼児向け」に分かれている場合、「ウチは小学生だから」と大人と同じ食事を選んでしまうと、子どもが食べたがらないメニューばかりということも…。
逆に「幼児食の方が喜んで食べられるメニューだった」という場合もあるので、料理の内容はなるべく事前に確認しておきましょう。
好きな料理を好きな量だけ食べられるバイキング形式を選ぶのもオススメです。
家族旅行を無事に楽しむ秘訣をご紹介しましたが、いかがでしたか。
一人旅や仲間との旅行と比べて、家族連れだと押さえるべきポイントがガラリと変わります。家族構成や一人ひとりの趣味嗜好を考慮し、みんながバランスよく楽しめる旅行を実現させてください。