
ちひろワールドを三世代で楽しめる「ちひろ美術館」(練馬区)
いわさきちひろ(1918~1974)は、日本の代表的な画家・絵本作家です。
その水彩画を見れば、あ~見たことある。と誰もが思うことでしょう。
ちひろ美術館は、ちひろが22年間住んでいた下石神井の住宅街の中にひっそりとあります。この場所で、数々の作品が生みだされたんですね。
中は、しんとして清らかで、特別な空気が流れているかのように感じます。
ちひろが愛した庭もそのままに、生前多くの作品を生み出したアトリエも忠実に復元。おばあちゃまの世代でも懐かしく楽しめるでしょう。
ちひろが使った画材道具
ちひろが慈しんだときのまま、整えられている庭
完全バリアフリーで赤ちゃん大歓迎。ファーストミュージアムにぴったり!
ちょっと大人向きなのかな?と思いきや、実は赤ちゃん大歓迎。ファーストミュージアムとして「ちひろ美術館」は最適なのです。
低めの展示なのでゆったりと親子でちひろの原画を鑑賞できるほか、イベントも盛りだくさんです。
読み聞かせや手遊びを行う「えほんのじかん」は、毎月第2・第4土曜の11時から(0歳児から)。「わらべうたあそび」(0歳から2歳)や「体験ワークショップ」(5歳児から)も頻繁に行われています。長期休みには小中学生対象のトークギャラリーも行われます。
高校生以下は入館料無料というのもとてもうれしいですね。
図書室は、ゆったりとした空間です
赤ちゃんや小さい子が遊べる「こどものへや」
「こどものへや」は、木や布の良質なおもちゃや絵本が用意され、赤ちゃんや小さな子どもが靴を脱いで遊べるお部屋です。
手触りのいい布や木のおもちゃ
子どもたちに大人気の不思議な鏡(撮影:嶋本 麻利沙)
併設の授乳室には、ミルク用にお湯が出る流し台、授乳用ソファ、授乳クッション、ベビーシート、おむつ用ごみ箱が完備されています。
また、トイレには小さな子ども用の補助便座があり、トイレ内の洗面台は高さが70センチ。トイレに行けるようになったばかりの子でも手が洗いやすいですよ。
なお、男性トイレを含むすべてのトイレには、ベビーキープとおむつ替えのできるベビーシートを備えてあります。
ゆったり過ごして、カフェも満喫
ちょっと子育てに心がささくれだっているときこそ、行ってみて。ちひろの絵を見れば「そうだ。子どもってこんなにかわいくて愛しいものだ」と再確認できるかもしれません。
一通り楽しんだら、併設の「絵本カフェ」へ。オーガニックや無添加の食材をできる限り取り入れた、優しい味わいのメニューが並びます。
上井草駅から7分ほどの道のりは、着くまでは不安で遠く感じますが、電信柱にたくさん案内がありますのでそれを頼りに行ってください。
満足感でいっぱいの帰り道は、驚くほど近く感じますよ。
(取材・文 宗像陽子)
<ちひろ美術館・東京>
■住所:練馬区下石神井4-7-2
■電話:03-3995-0612 テレホンガイド03-3995-3001
■開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(GW/8/10~20は無休、年末年始(12/28~1/1)
■冬期休館(2/1~2月末日)、臨時休館あり・
■アクセス:西武新宿線上井草駅下車徒歩7分
■記事提供 Cocofulココフル
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