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台所が臭い!キッチンの気になる臭いの原因と対策方法とは

オフィスや工場から身近な生活空間まで、あらゆるニオイ問題を捜査し解決する、通称“におい刑事”こと臭気判定士の松林宏治です。

前回の「寝室ニオイ事件」
の捜査報告はお役に立ちましたか? 

今回も、家庭のさまざまな場所で発生するイヤなニオイの犯人と撃退法を、豊富な捜査経験を持つ“におい刑事”が分かりやすく分析しアドバイスします。


答えは現場にある!​​​​​​​


目次


1. キッチンから悪臭が…犯人はあの場所にいた!

 1-1. 冷蔵庫・ゴミ関係・油由来のニオイ

 1-2. ゴミ関係のニオイ

 1-3. 油由来のニオイ

2. キッチンのニオイ犯のボス「排水口のニオイ」

 2-1. 温度

 2-2. 湿度

 2-3. まだまだいる!見逃せないニオイ犯「布巾類のニオイ」



キッチンから悪臭が…犯人はあの場所にいた!

ご家庭で、最もニオイ犯の襲撃を受けやすい場所といえば?と聞かれ、「キッチン」と答える方も多いかもしれません。そうです、ニオイ犯は水回りに潜んでいる可能性が高いのです。


そして、その水回りの中でも、いろいろな種類のニオイ犯が悪さをしているナンバー1と言っても過言ではない悪臭のアジトが「キッチン」なのです。


今回は、そんな厄介なニオイ犯の巣窟・キッチンを“におい刑事”が強制捜査に踏み切ります!まさに神出鬼没な犯行の原因と対策について捜査していきましょう。


冷蔵庫・ゴミ関係・油由来のニオイ

まず手始めとして、意外と見逃しがちな「冷蔵庫のニオイ」を検挙。


腐らせてしまったものは当然ですが、食品や飲料など、保管物がニオイを発生させているケースも多くあります。


対策としては、冷蔵庫の中で発生するニオイ犯は多岐にわたるため、「吸着」させる方法がおすすめです。コーヒーやお茶の出し殻、重曹、市販の活性炭などを、なるべくニオイ分子と接触させられるように、トラップとして仕掛けておきましょう。


ゴミ関係のニオイ

続いて「ゴミ関係のニオイ」を検挙。


ゴミには、生ゴミ(三角コーナー)とゴミ箱の2つをチェックする必要があります。まず生ゴミですが、ニオイの元は水分です。


いかに水分を切るかがポイントですので、生ゴミを放置しないことが重要です。


生ゴミが発生したらすぐ、重曹をパラパラと振りかけた上で、新聞紙などの吸湿効果のあるもので包み、ビニール袋などで密閉してしまいましょう。


ゴミ箱も同様に、ゴミ箱の底に新聞紙等を敷いて置き、こまめに替えましょう。ゴミ関係から発生するニオイは、硫化水素をメインとした硫黄化合物系の酸性臭気。


重曹のようなアルカリ性のものを使用する事で、中和消臭する効果も期待できます。


油由来のニオイ

キッチンには、まだまだニオイ犯が潜んでいます。次は、「油由来のニオイ」を検挙。ポイントは換気扇とガスコンロになります。


これらには、料理などから発生した油由来のニオイ犯が暗躍しています。換気扇は、レンジフードのフィルター交換をこまめに実施しましょう。


さらに換気扇の羽根部分も取り外して、最低でも1年に1回はお手入れすると良いでしょう。


また、レンジフード部分やガスコンロ、そしてガスコンロ周辺には油分などが飛散していますので、定期的にお湯を使った蒸しタオルで拭き掃除をして下さい。お湯の効果で油分とニオイ分子が浮かび上がり、掃除しながら消臭効果も期待できます。


キッチンのニオイ犯のボス「排水口のニオイ」

キッチンのニオイ犯のボス「排水口のニオイ」


さあ、いよいよ捜査もクライマックス。キッチンのニオイ犯のボス「排水口のニオイ」です。


実は、ここのニオイを完全に除去し続けるのは至難の業です。排水口のニオイの発生源は雑菌の繁殖によるもの


雑菌の繁殖および活動条件である“温度”“湿度”“栄養源”をすべて断ち切ることは不可能です。なので、いかに日頃のこまめな対策でそれらを極力抑制できるかがカギとなります。


温度

まず“温度”については、例えば寝る前に(排水口やキッチンシンクに影響を与えない程度の)熱湯を流して、雑菌を退治しておきましょう。もちろん市販の除菌液や消毒用のエタノールなども有効です。


湿度

次に“湿度”についてですが、実は排水トラップがあるため、対策はほぼ不可能です。むしろ、“栄養源”となる汚れやぬめりの対策を重視しましょう。


基本は汚れやぬめりの除去を見える範囲で掃除することです。


プラスして見えない部分をキレイにする、例えば排水口の排水トラップの蓋部分まで取り外して掃除をする、排水管を洗浄する、などが有効です。トラップの蓋部分は除菌効果のある消毒用エタノールや、除菌効果のある市販のアイテムでお手入れして下さい。


排水管の洗浄も、市販の洗剤で十分ですので、推奨されている頻度での洗浄をしていくと、ニオイ犯の発生を抑制しやすくなります。


まだまだいる!見逃せないニオイ犯「布巾類のニオイ」

また、意外と見逃せない(嗅ぎ逃せない)ニオイ犯が、「布巾類のニオイ」です。


ここも雑菌の温床になりやすいため、洗ってもニオイがとれない場合は、思い切って新調しましょう。


どうしても使いたい場合は熱湯に漬け置きをしておくと、雑菌を退治できるので、ニオイ犯の発生も抑制できるでしょう。


その他のニオイ犯の犯行報告として、「下水の強いニオイ」が不定期に発生するケースも挙がっています。この場合は、一時的な“排水トラップの問題”か、“排水管の接続部分の問題”を疑う必要があります。


“排水トラップの問題”がなぜ発生するのかといえば、エアーバランスに原因のあるケースを多く見掛けます。換気扇を運転すると、大量の空気が家の中から外へ強制的に出ていきます。


しかし最近の高気密・高断熱の家では、気密性が高いゆえ、その出ていった分の空気が入って来られない場合もあるのです。


目安としては、玄関ドアやベランダの窓が重くて簡単に開けられない状態や、エアコンドレンが「ポコポコ」と異音を発している状態だと、エアーバランスが崩れている可能性が高いです。


それでも、出ていった空気の分は必ずどこかから入れなくてはならないため、排水管の方から下水のニオイとともに空気を引っ張り込んでしまうのです。


その場合は、どこかの窓を開けるなどして、空気を入れる場所を作って下さい。


空気の通り道を整えれば、家の中に調理臭が拡散することも防止できます。また、“排水管の接続部分の問題”の場合は、接続部分をパテなどで埋める必要があります。


最後に、“におい刑事”が実践している排水口対策を1つ、ご紹介しておきます。


武器として「氷」を使います。

先述した、熱湯攻撃で雑菌を撃退した後、排水口に氷をたっぷり入れておく方法です。


氷の効果で、排水口が常に冷えた状態となりますので、雑菌が繁殖しにくい条件となると同時に、一時的な排水トラップ切れ防止にもつながります。排水口のニオイ犯にお困りの方は、ぜひ、試してみて下さい。


今回はニオイ犯の最大のアジト「キッチン」だけあって大量に検挙できましたね。


では次の事件現場で会いましょう!


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※本記事の情報については、ご自身の判断で自らの責任において行ってください。
※本文中の薬品のお取り扱いには十分ご注意ください。

松林宏治(におい刑事)

松林宏治(におい刑事)

1976年愛知県名古屋市生まれ。1999年南山大学経済学卒業(環境経済学専攻)/ 消臭・脱臭専門会社「株式会社共生エアテクノ」代表取締役(2003年創業)/ 臭気判定士(国家資格)。「においで困っている全ての人や企業に深呼吸空間を創造する」事をミッションに、異臭漂う工場のにおい対策から、日常に潜む身近なにおいのトラブルまで、あらゆるにおい問題を手掛ける「クサイに挑むプロフェッショナル」 共生エアテクノHP: https://www.201110.gr.jp/ 運営ブログ「におい刑事のにおい110番ブログ」: https://ameblo.jp/nioideka/

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