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【男の育休ファイル】バトンタッチ型パパの育休体験

育児休暇の取得を計画しているパパの参考に、育休取得経験のある先輩パパたちの経験談をお伝えしていく「男の育休ファイル」。


今回は、ママと共働きで男の子2人を育て、第1子誕生の際に「バトンタッチ型」の育休スタイルを選んだ村松さんにインタビュー。育休前・育休中・育休後に分けて貴重な体験談を詳しく伺っていきます。


【育休前】育児をめいっぱい楽しみたくて育休を申請


─村松さんはお子さん2人それぞれの誕生ごとに育休を取得していますが、最初に取得しようと思い立ったいきさつは?

長男の時は、第1子だからとにかく育休を取ってみたかった、という一言に尽きますね。やっと授かった子どもだったので「徹底的に育児を楽しむぞ」「子連れでお出かけするぞ」「新しい料理のレシピも覚えるぞ」と張りきっていました。でも実際は、お出かけはもっぱら近所の散歩で、新しい料理は定番レシピにならず…と理想通りにはなりませんでしたけどね(笑)。


─数ある育休取得タイプの中から「バトンタッチ型」を選んだ理由は?

育休体験を妻と半分ずつシェアしよう、という単純な理由です。原則1年間の育休期間を妻と半分に分け、会社には6カ月間で申請しました。今思えば、きっちり半分という考え方にとらわれず、保育園に入りやすい年度区切りで取った方が良かったかな。


─次男の育休もバトンタッチ型ですか?

いえ、妻が「今度は1年間しっかり休んで子育てしたい」と望んだので「産後サポート型」にしました。妻の体力的に一番辛い産褥期を中心に8週間取得し、妻の体調不良など緊急事態が発生すれば、2カ月間延長できる育休プラスの制度を使って私もスクランブル態勢で育休を再取得する作戦でした。結局再取得することはありませんでしたが、8週間はあっという間で、もう少し取っておくべきだったなと後悔しています。


─会社に育休を申請したタイミングと周囲の反応は?

妻が安定期に入って少し経ったぐらいだと思います。職場の同僚は無反応でした。育休に対する関心そのものがないという感じでしたね。


─育休をスムーズに取得できるよう何か工夫しましたか?

長男の時は、職場に口頭と申請書で伝えただけ。次男の時には、先輩育休パパがブログでテンプレ公開している「育休プレゼン資料」を使って説明し、上司と育休前後のイメージを共有しました。どちらの時もスムーズに取得できました。


─ご自身の体験から「こうすればみんなが育休を取得しやすい環境になる」と感じたことはありますか。

「子育てにコミットしていく生き方も全然アリ」「子育てを通じて仕事にも還元できる」という考え方を、上司にも同僚にも広めていく雰囲気作りですね。現在私は、実際に帰れるのは定時ギリギリですが時短勤務で働いていて、「定時で帰ってもこのくらい働けるぞ」と後輩たちに背中で見せているつもりです。育休を取得するかどうかは本人次第だし、取得しなくてもイクメンな人たちもいます。でも、せっかくだから取った方が後悔しないよ、とは私が保証します。



【育休中】赤ちゃんの夜泣き対応と長男のイヤイヤ期に悪戦苦闘


─育休中はどんな生活を過ごしていましたか?

長男の時は妻から育児を全面的に引き継ぎました。料理もほとんどやりましたが、裁縫やアイロンがけはどうしても苦手でした。ワイシャツは形状記憶でいいじゃん、裁縫しなくても破れたら買えばいいじゃん、と考えているからでしょうね。


─育休中で大変だったことは?

大きな課題は赤ちゃんの夜泣き対応。妻が夜9時に寝て日付が変わるくらいまでは私が起き、交代で対応していた時期もありました。次男の育休中は長男の気持ちが不安定になり、激しくなるイヤイヤに手を焼いたものです。球場に連れて行った時は、自分の要求が通らなくなるたびに感情が爆発し「パパ先に帰って!」と大泣きされました…。


─その時はどのように対処したのですか?

「パパはここで待ってるからね」と声を掛けて、落ち着くまで待つことにしました。待つというより“見守る”に近いですかね。子どものイヤイヤに対して「成長させなければ」と思うあまり厳しく対応しがちですが、ただじっと心を寄り添えて子どもからの答えを待つというのも大事だと思います。ちなみにその後、息子は半ベソで自分から「帰る」と言ってハグしてきました。もちろんおもいっきりハグし返しましたよ。


─じっと見守っているのも大変だと思いますが、イライラしませんでしたか?

もちろんイライラします。育休明けには何度か感情が爆発してしまい「こんな調子で家族として続けられるのかな」と不安になりました。そんな時、パパ友が実践していた「アンガーマネジメント」という怒りの感情をコントロールする心理療法プログラムを始め、かなり改善されました。アンガーマネジメントで自分のイライラ感情をコントロールできていれば、子どもの感情も自然と落ち着いてくるものです。


─子どものケアで大変だったと思いますが、ママのケアも何か心がけていましたか?

2度目の育休は妻が産褥期だったので、特に休んでもらうように努めました。これは今も心がけているのですが、妻が仕事から帰ってきて「疲れたー」と言ったら「お疲れー。疲れたねー」と声を掛けるなど、共感するようなコミュニケーションを取っています。


【育休後】子どもの成長をそばで見守る“家族第一主義”を今も実践


─現在は時短勤務で働いているとおっしゃっていましたが、どのようなスケジュールで1日を過ごしていますか?

朝は妻が子どもを保育所へ送り、お迎えは私。帰宅したらすぐに夕食を作り、子どもと食べている頃に妻が帰宅。そして子どもとお風呂に入って一緒に寝る、というパターンです。



─子どもと一緒にということは、けっこう早い時間に寝ているのですね。

育休中に超朝型生活に目覚めて、現在も実践しています。子どもの寝起きに体内時計を合わせた方が楽だと分かったのは、育休で得たものの一つです。


─時短勤務にあたって、早く仕事を切り上げられるよう実践していることがあれば教えてください。

とにかく余計な仕事や、本質からかけ離れた仕事はしないことです。例えば、エクセルやワードの書類はひな形を作ったり、仕事の会話や打ち合わせでは事実と提案を端的に述べ、グダグダ話さないようにしています。


─育休からの仕事復帰で不安や苦労はありましたか?

家庭と育児を切り盛りしながら働き続けられるのか?という不安が常にありました。復帰当初は「ワーク・ライフ・バランス」を意識していたのですが、この考え方は仕事と家庭をきちっと切り分ける必要があるのでストレスがたまるんですよ。現在は、仕事と生活の相乗効果によって家庭と地域をハッピーにする「ワーク・ライフ・シナジー」を実践することで、そうした不安をかなり解消できています。


─今振り返ってみて、育休を体験したことで得られたことはありましたか?

2度の育休はほぼ長男のために時間を使ったようなものなので、長男はパパっ子になりました。次男はどちらかというとママっ子ですが、それでもおんぶとか肩車をせがんでくるのは、育休で子どもと過ごす時間を増やせたことがベースになっているからだと思います。何より長男とベッタリできた時間は今でも宝物です!


─村松さんご自身は育休前と育休後で変化はありましたか?

家族第一という考え方がより強くなりました。家庭優先の働き方に対して周りから何を言われても、まったく凹まないですね。また、子どもの成長をそばで見られることで、成長を幸せと思える価値観が確固たるものになりました。育休を取らないまま仕事していたら、この幸福感は得られなかったと思います。


─今後の子育てや生活の目標があれば教えてください。

家事育児も仕事も地域活動もすべて、自分と家族の幸せにつながるようにしたいです。ただし、両立という言葉に縛られるとかえってストレスになるので、「自分がどうありたいか、何をやりたいか」を軸に、仕事においても他人の評価に振り回されず本質的な成果を追い求めていきます。


2度の育休を取得し、子どもの成長をそばで見届け続けることができた村松さん。その体験や意識の変化を伺うことで、家族の絆をより深めてくれる育休のメリットを改めて実感できました。村松さんも力説していた「子育てにコミットしていく生き方も全然アリ」という考え方が社会に広まれば、もっとパパたちが育休を取得しやすくなりそうですね。


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家men編集部

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この記事は家men編集部がお届けしました!男性視点で家事や毎日がもっと楽しくなるような情報を発信していきます!

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