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『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』 | 年を取ったらこんな夫婦になりたい

平穏な夫婦生活──これからどうなる?


皆さんには「こんな夫婦になりたい」という理想像がありますか? あるいは、平穏無事な毎日を送っている合間に、ふと「これから年を取っていったら、自分たちはどんな夫婦になっていくんだろう」と思ったことが一度はあるのではないでしょうか。


もちろん理想の夫婦像は人それぞれ。でも、誰もが「こんな夫婦になりたいな」と素直に思える素敵な作品があります。ニューヨークの下町ブルックリンに長年住み続ける老夫婦を描く、ハートフルドラマ『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』です。


長年連れ添ってきた老夫婦の絆が心地よい


画家の夫アレックスと元教師の妻ルースは、結婚してから40年間、ブルックリンの5階建アパートの最上階に住み続けてきました。アトリエから街を一望でき、屋上では家庭菜園を楽しむことができる、まさに申し分のない部屋ですが、唯一の欠点はエレベーターがないこと。

足腰が弱って階段の上り下りが辛くなってきたことから、2人はアパートを売り払ってエレベーター付きの住居へ引っ越そうと決意。それまでの静かな生活から一転、購入希望者向けの内覧会準備に追われ、新居探しに一喜一憂したりとあわただしい日々が始まります。


この映画の見どころは何といっても、モーガン・フリーマン&ダイアン・キートンという大御所俳優2人が演じる夫婦像です。長年連れ添ってナチュラルに互いを思いやれる熟年カップルならではの深い絆を、小気味いい掛け合いを交えながらほのぼのと魅せてくれます。その自然体の空気が実に心地よく、自分たちもこんなふうに2人で年齢を重ねていきたい…としみじみ思うはず。

ブルックリンの下町暮らしを疑似体験できるような日常感あふれる街並み描写も、この映画にさらなる温かみを彩っていて必見です。


自分たちらしく、いつまでも2人で過ごそう


またこの作品では、愛着のある住み慣れた家を手放すことをきっかけに、これまで積み重ねてきた日々を2人が振り返っていきます。


運命的に出会って惹かれ合い、画家として成功し、子どもができない苦悩を乗り越え…楽しいことや辛いことを思い出すうちに、2人は初めて“自分たちらしさ”と“自分たちの本当の居場所”に気づいていきます。

時には喧嘩することもあるけど、基本的に同じ方向を向いていれば、2人がバラバラになってしまうことはない。さまざまなドタバタを経た彼らが「いつまでも2人で人生を過ごしたい」と漏らす言葉の重みがじんわり染みます。


代わり映えのしない平穏な毎日を過ごせる幸せを噛みしめ、これからも変わらずパートナーと連れ添っていきたいと思える良作を、ぜひ夫婦一緒にご覧ください。


<作品情報>
『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』(2014年) /アメリカ / 上映時間:92分
© 2014 Life Itself, LLC All Rights Reserved


「夫婦関係を見つめ直す映画」過去の記事はこちら>


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上村 真徹(ライター・編集者)

上村 真徹(ライター・編集者)

家庭では妻の笑顔と娘の成長を最大の生きがいに、週末の料理やデザート作りで家族の胃袋をつかんでいる。最近は娘が成長し、以前ほど甘えてくれなくなったのが悩みのタネ。映画は新作・旧作問わず、年間100作品以上鑑賞。マイベストムービーは『ゴッドファーザー』だが、実は泣ける映画好き。

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