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食中毒から家族を守る!我が家の除菌マスターになろう

すっかり暖かくなり過ごしやすい季節になりましたが、それと同時に健康を脅かす心配の種も…そう、食中毒です。


食中毒の主な原因となる細菌は、暖かく湿気が多くなると活発に増殖していきます。つまり、ジメジメとする梅雨シーズンから注意が必要となります(ただし、冬でも暖房で部屋が温かいと細菌が増えやすく、またノロウイルスなどウイルス性の食中毒が発生しやすいので、年間を通じて油断は禁物です)。


食中毒は飲食店や学校の給食など、不特定多数の人が多く利用する外出先で発生するイメージがありますが、「家庭では起きないだろう」なんて油断してはいけません。厚生労働省の平成28年度の統計(※1)によると、食中毒の10.4%が家庭で発生していて、場所別では飲食店に次ぐワースト2。つまり、家庭のキッチンやダイニングでも、食中毒の原因となる細菌が繁殖するおそれがあるということです。


毎日の暮らしの「困った!」に役立つ技やコツをご紹介する連載「目指せ我が家のHERO!家族を助ける特技を作る」。今回は、All About「家事・掃除・子育て」ガイドの藤原千秋さんに監修いただき、知っておきたい食中毒予防の原則や、自宅の食事・生活環境で使える除菌ワザをご紹介します。家族を細菌から守るために必読ですよ!



目次


  1. 食中毒予防の3原則「つけない」「増やさない」「やっつける」
    1. つけない
    2. 増やさない
    3. やっつける
  2. こんな場所に潜んでいる!場所別の除菌ガイド
    1. まな板は洗って・拭いて・除菌
    2. 包丁は“柄”も除菌しよう
    3. 流し台はこまめに洗って除菌
    4. 食卓・調理台は見えない汚れにも要注意
    5. 冷蔵庫・電子レンジも“ひと拭き”する習慣を
    6. “食卓汚染の隠れた犯人”布巾とスポンジのお手入れも


食中毒予防の3原則「つけない」「増やさない」「やっつける」


まず最初に、食中毒の根本的な対策を押さえておきましょう。厚生労働省では、食中毒予防、つまり原因となる細菌やウイルスの感染を防ぐガイドラインとして、3つの原則を掲げています。


1. つけない


日常生活でいろいろな物に触れた手には、細菌やウイルスが付着していることがあります。その状態のまま食材や食器などに触れると、二次汚染が発生するおそれも。調理前、生の肉や魚を扱う前後、調理中に身の回りの物に触れた際など、手をこまめに洗い、清潔な布やペーパータオルなどで拭き取ることが基本中の基本です。

また、まな板や包丁から食材に菌が移らないよう、肉や魚を扱った調理器具は使用するごとに洗剤で洗い、除菌もしておきましょう


2. 増やさない


高温多湿な環境で増殖しやすい細菌は、10℃以下で増殖のペースがダウンし、マイナス15℃以下で増殖が停止します。肉や魚などスーパーで買った生鮮食品は、自宅に持ち帰ったら常温で放置せず、すぐ冷蔵庫・冷凍庫に入れてください(冷蔵庫のドアを頻繁に開けたり食品を詰め込みすぎると、庫内の温度が上がるので要注意)。また、調理後の料理も早めに食べるか冷蔵庫で保存しましょう。


3. やっつける


ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。肉・魚・野菜・卵を調理する時はしっかり加熱し、料理を温め直す時も食品全体に熱が行き渡るまで十分に加熱しましょう。また調理器具においても、洗剤でよく洗った後に熱湯をかける処理が有効です。


こんな場所に潜んでいる!場所別の除菌ガイド


先ほど「細菌は高温多湿な環境で増殖しやすい」と書きましたが、つまりキッチンなどの水回りは特に細菌が繁殖しやすいということ。前章の「食中毒予防の3原則」を踏まえた上で、ここからはキッチンの場所や調理器具ごとに除菌のポイントを紹介します。


■まな板は洗って・拭いて・除菌


調理中に食べ物が触れる機会の多いまな板は、常に細心の注意が必要。使い終わったら洗剤でしっかり洗い、熱湯や塩素系漂白剤または市販のアルコール除菌スプレーなど消毒用エタノールで除菌しましょう。濡れたままだと効果が弱まるので、清潔な布巾やキッチンペーパーで水気を拭き取ってからの方が有効ですよ。


■包丁は“柄”も除菌しよう


肉や野菜などいろいろな食べ物を直接切る包丁も、まな板と同じく使用後の洗浄が必要です。意外と見落としがちですが、いろいろな物を触った手で握る“柄”も細菌や汚れがつきやすいので、こちらもよく洗浄してから除菌してください。


■流し台はこまめに洗って除菌


流し台の中でも特に、生ゴミがたまる三角コーナーや排水口は菌の最大の発生源。汚れを放置しておくと、雑菌の塊である“ぬるつき”が発生し悪臭の原因にもなります。たまった生ゴミはこまめに捨て、塩素系漂白剤などで除菌してから洗剤で汚れを落としましょう。シンク全体の清掃もお忘れなく。


■食卓・調理台は見えない汚れにも要注意


流し台から近くて水気が多く、また料理による汚れが付く調理台も菌の増えやすい場所です。目に見える汚れが付いている場合は消毒用エタノールを吹きかけ、布巾で拭いてください。また汚れが目立たない場合も、調理前後に除菌しておきましょう。細かいゴミやホコリがたまったり、食べこぼしによって汚れがちな食卓も同様です


■冷蔵庫・電子レンジも“ひと拭き”する習慣を


家族みんなが手を触れる冷蔵庫や電子レンジのドアノブ、また生鮮食品のドリップが付くことのある冷蔵庫の内側、また設定温度の高い野菜室にも菌は潜んでいます。消毒用エタノールを吹きかけた布巾やキッチンペーパーで、こまめにひと拭きする習慣をつけましょう。


■“食卓汚染の隠れた犯人”布巾とスポンジのお手入れも


除菌せず水洗い&自然乾燥しただけの布巾には、キレイに洗ったつもりでも実は菌が増殖しています。お手入れ不足のまま食卓・調理台を拭いてしまうと、増殖した菌を塗り広げているようなものなのです。週に1〜2回は煮沸したり、希釈した塩素系漂白剤に浸して除菌したいところですが、難しい場合には使い捨てられるペーパータオルを活用しましょう

それ以上に菌まみれなのが台所スポンジ。なんとトイレの便座の20万倍もの菌が検出されたという調査結果も!(※2) 使用後のスポンジは泡が出なくなるまで洗剤と汚れを流し落とし、さらに熱湯に1分程度浸けてからすぐに冷たい水で冷ますお手入れができれば安心。できるだけ乾いた状態にしておくのが大切です。


食中毒の原因となる見えない菌も、発生源や対処法をしっかり覚えておけば怖くありませんね。今回ご紹介した食中毒予防の基本や除菌のワザを実践し、家族の健康を守るHEROになりましょう。


※ガスコンロなどの火が付いている状態でアルコール除菌スプレーを使用しないでください


『目指せ我が家のHERO!家族を助ける特技を作る』その他の記事はこちら>


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※1 平成28年食中毒発生状況(厚生労働省)
※2 The kitchen sponge is 200,000 times dirtier than a toilet seat - and could even lead to PARALYSIS(Mail Online)




■監修者プロフィール
All About「家事・掃除・子育て」ガイド 藤原 千秋

https://allabout.co.jp/gm/gp/31/

大手住宅メーカー営業職を経て、主に住宅・家事まわりの記事執筆やアドバイザーを幅広く務めている。家・子ども・仕事の三つ巴を愉しむ三児の母で、育児経験を踏まえた実践的な視点に定評あり。「この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典」(朝日新聞出版)「ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!」 (オレンジページ)など著書・マスコミ出演多数。

家men編集部

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この記事は家men編集部がお届けしました!男性視点で家事や毎日がもっと楽しくなるような情報を発信していきます!

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