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これでもう妻をイライラさせない!何気ない「今日の夕飯なに?」の一言が発動させる「考える家事」とは?

家事シェア研究家としてNPO法人tadaima!を運営している三木と申します。


この連載では『家族を笑顔にする夫婦の思考法』と題し、上手に家庭にコミットするための思考法について発信しています。


「今日の夕飯なに?」


もしも夕方の5時ぐらいにそんな質問を唐突にされたら、僕ならたいていイラッとする。


すでにメニューが決まっていて、そろそろ作るつもりだったのなら、それでもいい。でもそうでなければ、その瞬間から僕は「夕飯作り」に強制的に突入させられることになるのだから。


「いやいや、何を作るか聞いただけだし。それに『夕飯作りに強制突入』って言うけど、まだ何にも作ってないじゃん」と軽く思う人がいるかも。


でも、もしそう思ったとしたら、それこそが妻をイラつかせている思考の原因かもしれませんよ。


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例えば仕事をしている最中、唐突に「例の企画書の内容教えて」と、まだ考えてもいない企画案について聞かれたらどう感じるでしょうか?


その言葉は「プレッシャー」になり「催促」にも感じられ、しかも「えっと、まだ考え中ですけど、あれとこれが〜」とノープランなのに質問に答えなくてはいけなくなってしまう。


つまり、その質問をされた瞬間から、今やっている作業の手は止まり、企画書づくりが脳内を占めることになります。


そう考えると「今日の夕飯なに?」も同じです。


しかも夕方の5時ぐらいといえば「そろそろ晩ごはんの献立決めないと」と思い始めるころ。子どもの宿題でいえば「今まさにしようと思っていたところ!」。


そんなタイミングに、催促ともプレッシャーともとらえられかねない質問を投げかけられたら、子どもでなくてもイラッとしますよね。


そしてその瞬間、「冷蔵庫にはあれとこれが残っているから、買い物に行ってひき肉が安かったら…」みたいな思考がグルグルと回り始める。


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たったの一言で、こんなにも相手をイライラさせ、頭をフル回転させ消耗させるのだから…「今日の夕飯なに?」というのはタイミングと状況を外すと、とてつもなく恐ろしい質問です。


では、この質問がイライラの起爆剤になってしまうのはどんな時か。

それは、その言葉が相手の家事を強制スタートさせてしまった時です。


献立レシピアプリ「タベリー」を運営する株式会社10Xの調査によると、全体の家事時間のうち「考える家事」が43%を占めるとのこと(※)。


「今日の夕飯なに?」はまさに、この「考える家事」を発動させる起爆剤になってしまうのです。


「考える家事」とは何なのか?

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「考える家事」、つまり「考えている時間=何もしていない時間」と思われてしまいがちですが、身体は作業をしていなくても脳はメチャクチャ作業中なのです。


これは献立を考える時だけではありません。


「そろそろ掃除しないと家が汚れてきたな」

「シャンプーのストックが切れたな。買い物に行かないと」

といった生活運営への意識。


「今日は晴れてるから、まずは洗濯機を回して、布団を干して、その後掃除機掛けて…」

といった、一つひとつ家事の段取りについて。


こうしたいわゆるマネージャー的な仕事が、まさに「考える家事」にあたります


もし「考える家事」を「何もしていない時間」と否定するとしたら、それは「段取りを考えるとか、仕事の全体像を把握するとか、そんなの仕事じゃないよね」と言っているのと同じです。


こうした「考える家事」の存在について知っておくだけで、夫婦間の何気ない会話の中にある地雷を巧みに避けることができるようになります


さらに「考える家事」と真剣に向き合えば、スムーズかつ快適に家事の役割分担ができるようになるのです。


「考える家事」の発動を抑えるコミュニケーション

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では、考える家事を発動させてしまうワードとは?

「夕飯なに?」

「まだ洗濯できてない?」

「いつお風呂掃除するの?」

といった会話にふと出る「いつ?(まだ?)」と「なに?」です。


わが家では、料理と掃除は僕の担当。そのため、妻が「考える家事」を発動させるワードを口にする可能性がありますが、そこはさすが家庭内政治の鬼とも言えるわが妻。僕をイラつかせることなど一切ありません。


うちの妻のコミュニケーションはこうです。

「今日の夕飯なに? 特に決めてなかったら外食でもいいね」

「幼稚園提出の書類書いた? 今日中に難しかったら、代わりに書くよ」


このように「いつ?」「なに?」を聞く際には必ず「代替案」や「希望」が含まれています

こうした問いかけ方をされるだけでプレッシャーは弱まるし、聞く側の当事者意識も感じられるので「強制」「丸投げ」という感じを受けません。むしろ、「共に」考えていると思えます。


さいごに


「考える家事」は分担がどうしても難しい。


たとえ目に見える家事をある程度分担できていても、考える家事というのは夫婦どちらか一方に偏ってしまいがちなのです。


頭で考える作業だから、渡しにくいし、引き取りにくい。だからこそ、一緒になって考えるスタンスこそが効果的なのです。


考える家事。

家事の背景にはこうしたマネジメント作業があるのだということに意識的になるだけでも、家事にまつわる小さないざこざを解消させることができるでしょう!


※株式会社10X「家事シェアの実態調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000030588.html



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三木智有

三木智有

日本で唯一の家事シェア研究家 / 子育て家庭のモヨウ替えコンサルタント / 内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員 フリーでのインテリアコーディネーターを経て、2011年に男性の暮らし方を変えていきたいとNPO法人tadaima!を設立。”10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭にしよう!”をスローガンに家族の家事シェアを当たり前にする活動を行っています。

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