Original

男性の育休について | 迷っているパパに読んで欲しい体験談・期間・給与・メリット・取得率

子どもが生まれることは、夫婦にとって幸せな一大イベント。最近では共働き家庭の増加も手伝って、パパたちの家事や子育てへの参加意識が高まり、ママだけでなくパパも育児休業制度(以降育休)を取得する方が増えてきています。


でも、ママと比べてパパが育休を取得するケースはまだまだ少なく、「育休を取って子育てに参加したいけど、どうすれば取得できるの?」「育休って、いつまで会社を休めるの?」など疑問・質問がいっぱい。


家menでは、そんなご夫婦、パパ・ママに向けて、男性の育休について取り上げてきました。今回は、男性の育休についての記事や情報、さらに先輩パパの体験談まで一挙にまとめましたので、ぜひご覧ください。


育児休業制度(育休)とは?


育児休業制度とは、子どもを養育するために取得する休業のことです。


厚生労働省では、育児休業制度について下記のように定めています。


ー育児休業制度

○ この法律の「育児休業」をすることができるのは、原則として1歳に満たない子を養育する男女労働者です。

○ 日々雇い入れられる者は除かれます。

○ 期間を定めて雇用される者は、次のいずれにも該当すれば育児休業をすることができます。

① 同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること

② 子が1歳6か月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでないこと

○ 労使協定で定められた一定の労働者も育児休業をすることはできません。

(引用:「【平成29年10月1日施行対応】育児・介護休業法のあらまし-Ⅱ-1 育児休業の対象となる労働者―」厚生労働省)


「男女労働者」と記載されているように、育休はパパもママも取得することができるのです!


育児休業制度の期間

男性の育休,男性 育休,育児休業制度,男性 育休,家men


育休の期間は、原則として子どもが生まれた日から子どもが1歳になるまでの最長1年間です(対象期間のうちに労働者が申し出た期間)。


保育園に入ることができないなどの場合、これまでは子どもが1歳6カ月に達する日まで育児休業の期間を延長できましたが、実は平成29年10月1日に「改正育児・介護休業法」が施行され、再度申請すればさらに「最長2歳まで」延長できることになったのです(保育所に入れないなど休業が必要と認められる場合に限ります)。


○育児休業をすることができるのは、原則として子が出生した日から子が1歳に達する日(誕生日の前日)までの間で労働者が申し出た期間です。

○ 子が1歳に達する時点で、次のいずれにも該当する場合には、子が1歳に達する日の翌日から子が1歳6か月に達する日までの期間について、事業主に申し出ることにより、育児休業をすることができます。

① 育児休業に係る子が1歳に達する日において、労働者本人又は配偶者が育児休業をしている場合

② 保育所に入所できない等、1歳を超えても休業が特に必要と認められる場合

※原則として子が1歳に達する日の翌日(1歳の誕生日)が育児休業開始予定日となります。

○ 子が1歳6か月に達する時点で、次のいずれにも該当する場合には、子が1歳6か月に達する日の翌日から子が2歳に達する日までの期間について、事業主に申し出ることにより、育児休業をすることができます。

① 育児休業に係る子が1歳6か月に達する日において、労働者本人又は配偶者が育児休業をしている場合

② 保育所に入所できない等、1歳6か月を超えても休業が特に必要と認められる場合

  ※この2歳までの休業は、1歳6か月到達時点で更に休業が必要な場合に限って申出可能となり、1歳時点で可能な育児休業期間は子が1歳6か月に達する日までとなります。また、原則として子が1歳6か月に達する日の翌日が育児休業開始予定日となります。


(引用:「【平成29年10月1日施行対応】育児・介護休業法のあらまし-Ⅱ-4 育児休業の期間1―休業期間―」厚生労働省)

 

※ご自身・ご夫婦が育児休業制度に該当するかよくご確認ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html


パパ・ママ育休プラス

また、パパとママの両方が育休を取得する場合、子どもが1歳2カ月になるまで期間を延長できる「パパ・ママ育休プラス」という制度もあります。


子育てが特に大変なこの時期、2カ月の延長はとても貴重ですよね。ただし期間を延長できるのは、後から育休を取得した親だけ。例えば、ママに続いてパパが育休を開始した場合、ママは期間延長の対象になりません。


なお、パパ・ママ育休プラスの条件は下記の通り。


-両親ともに育児休業をする場合(パパ・ママ育休プラス)の特例-

○ 両親ともに育児休業する場合で、次のいずれにも該当する場合には、育児休業の対象となる子の年齢が、原則 1 歳に満たない子から原則1歳2か月に満たない子に延長されます。

① 育児休業を取得しようとする労働者(以下「本人」)の配偶者が、子の 1 歳に達する日(1歳の誕生日の前日)以前において育児休業をしていること

② 本人の育児休業開始予定日が、子の 1 歳の誕生日以前であること

③ 本人の育児休業開始予定日が、配偶者がしている育児休業の初日以降であること

○ 育児休業が取得できる期間(出産した女性の場合は、出生日以後の産前・産後休業期間を含む。)は、これまでどおり1年間です。

(引用:「【平成29年10月1日施行対応】育児・介護休業法のあらまし- Ⅱ-5 育児休業の期間2- 両親ともに育児休業をする場合(パパ・ママ育休プラス)の特例-」厚生労働省)


育休期間中の男性の給与・給付金・手当


育休を取得できたとして気になるのは、育休期間中、つまり会社を休んで働いていない間の収入がどうなるかですよね。


原則的に、育休期間中の給与は会社から支払われません。その代わりとして「育児休業給付金」(育休手当)という雇用保険の経済支援制度が設けられていて、下記の受給条件を満たしていれば、公共職業安定所(ハローワーク)から育児休業給付金(育休手当)が支給されます。


ちなみに「パパ・ママ育休プラス」の延長期間中も育児休業給付金(育休手当)を受け取ることができますよ。


被保険者(※)が1歳又は1歳2か月(注意1)(支給対象期間の延長に該当する場合は1歳6か月又は2歳)未満の子を養育するために育児休業を取得した場合に、休業開始前の2年間に賃金支払基礎日数11日以上ある完全月(過去に基本手当の受給資格や高年齢受給資格の決定を受けたことがある方については、その後のものに限ります。)が12か月以上あれば、受給資格の確認を受けることができます。その上で、育児休業給付金は、

1. 育児休業期間中の各1か月ごとに、休業開始前の1か月当たりの賃金の8割以上の賃金が支払われていないこと。

2. 就業している日数が各支給単位期間(1か月ごとの期間。下図参照)ごとに10日(10日を超える場合にあっては、就業している時間が80時間)以下であること。(休業終了日が含まれる支給単位期間は、就業している日数が10日(10日を超える場合にあっては、就業している時間が80時間)以下であるとともに、休業日が1日以上あること。)(注意2)

の要件を満たす場合に支給されます。

(引用:「雇用継続給付」ハローワークインターネットサービス


さらに気になるのは、育児休業給付金(育休手当)がいくらもらえるのか


対象期間の育児休業給付金(育休手当)支給額は、育休開始前6カ月の給与をベースに、育休開始後6カ月はその67%、以降は50%が1カ月あたりの支給額と定められています。


ただし賃金月額が447,300円を超える場合は、育休開始後の6カ月はその67%である299,691円、それ以降は50%である223,650円が育児休業給付金(育休手当)の上限。


逆に、賃金月額が74,100円を下回る場合の育児休業給付金(育休手当)は、74,100円が下限となります。


通常の給与よりも金額が下がるとはいえ、収入があるとないとでは家計への影響は大きく変わるので、育児休業給付金(育休手当)をもらえるのは子育て家庭にとってありがたいですね!


育児休業給付金の支給額は、支給対象期間(1か月)当たり、原則として休業開始時賃金日額×支給日数の67%(育児休業の開始から6か月経過後は50%)相当額となっています。

<中略>

休業終了日の属する支給対象期間については、当該支給対象期間の日数です。

「賃金日額」は、事業主の提出する「休業開始時賃金月額証明書(票)」によって、原則育児休業開始前6か月の賃金を180で除した額です。これに上記(1)の支給日数の30日を乗じることによって算定した「賃金月額」が447,300円を超える場合は、「賃金月額」は、447,300円となります。(これに伴い1支給対象期間(1か月)あたりの育児休業給付金の支給額(原則、休業開始時賃金日額×支給日数の67%(50%))の上限額は299,691円(223,650円))

また、この「賃金月額」が74,100円を下回る場合は74,100円となります。(この額は毎年8月1日に変更されます。)。

(引用:「雇用継続給付」ハローワークインターネットサービス


なお、育児休業給付金(育休手当)は初回支給申請が済んだ後も、2カ月に一度支給申請をする必要があるのでご注意ください。


また、育児休業給付金(育休手当)の支給日も原則的には2カ月ごとになりますが、希望者は1カ月ごとに支給申請を行えば1カ月ごとに育児休業給付金(育休手当)受け取ることも可能です。


育児休業給付金の支給を受けるためには、1.の手続き後、事業主を経由して2か月に1回支給申請していただく必要があります(なお、被保険者本人が希望する場合、1か月に一度、支給申請を行うことも可能です。)。

(引用:「雇用継続給付」ハローワークインターネットサービス



男性の育休メリット

男性の育休,男性 育休,男 育休,育児休業制度,家men


パパが育休を取得するメリットは何と言っても、生後間もない我が子(兄弟がいる場合は上の子も含めて)と24時間一緒に過ごせることでしょう。


あっという間に過ぎ去ってしまう新生児の愛らしい姿や表情に接し、1日ごとに目覚ましく変化していく我が子の成長を間近で見守ることができるのは、かけがえのない体験です。


毎日一緒にいることでパパと子どもの絆を育むことができ、きっと物心がついてからの親子関係も良好になることでしょう。

それに、早い時点から子育てに参加することで、子育てのスキルもあっという間にアップするはず。


また、ママの心と体をケア&サポートできることも大きなメリットです。


出産前後で肉体的にも精神的にもヘトヘトなのにママ一人で家事や子育てをすべてこなすのは、想像以上にハード。そんな大変な時期にパパが家にいることは、それだけで十分ママにとって心強いことです。


さらに24時間体制で家事や子育てに参加し、パパとママで協力し合いながら産前産後を乗りきれば、「チーム夫婦」としての絆や連帯感も深まることでしょう。


下記記事では、少子化ジャーナリスト・作家の白河桃子先生に、経済的なメリットを交えて、夫婦で家庭を共同経営する“チーム夫婦”についてお話を伺いました。合わせてご参考ください。



>「『逃げ恥』に学ぶ“チーム夫婦”のススメ 後編 | 白河桃子先生インタビュー」はこちら


男性の育休取得率はどのくらい?    


政府は男性の育児休業取得率を2020年までに13%とする目標を掲げていますが、厚生労働省の「平成29年度雇用均等基本調査(速報)」によると、

平成 27 年 10 月1日から平成 28 年9月 30 日までの1年間に配偶者に子どもが生まれた男性のうち、平成29年10月1日までに育休取得を始めた割合は5.14%でした。


目標にはまだ半分以下という現状ですが、平成8年からの育休取得率の推移を見ると、ここ数年男性の育休取得率がわずかながら伸びていることが分かります。

共働き世帯の増加や働き方改革の推進から、少しずつ男性も育休を取得しやすくなってきているのかもしれません。


<直近5年間の男性の育休取得率の推移>

平成29年度5.14%

平成28年度3.16%

平成27年度2.65%

平成26年度2.30%

平成25年度2.03%

参考:平成29年度雇用均等基本調査(速報)


この数字が示すもう1つの意味は、約95%の男性が育休を取得していないということ。


世のパパたちが育休を取らない(あるいは取れない)理由はさまざま。

仕事の忙しさ、休暇を申請しづらい会社の空気、長期間仕事を休むと成績や給料に響くのではという不安、周りに育休を取得している先輩パパがいないことなど…。


育休の取得しやすさは企業の制度や環境に左右されがちですが、自分の周りに経験者がいるかどうかも大きな要因です。自分だけ育休を取得するのはついためらわれるし、育休中の過ごし方や子育てのアドバイスが欲しくても質問できませんしね。


そんな悩めるパパのために、育休を取得した先輩パパたちの体験談をご紹介します。


男性の育休体験談(期間・開始日・タイミング)

男性の育休,男 育休,男性 育休,育児休業制度,家men

 

男性育休のモデルケース

先輩パパの体験談をご紹介する前に、まず育休のモデルケースをご提案します。


いざ育休を取得する前に考えておきたいのは、いつから育休を取得し、どのようにサポートするのが家族にとってベストかということ。


こちらの記事では、NPO法人ファザーリング・ジャパンが分類した7種類の育休取得タイプをご紹介しています。


パパ・ママが共働きかどうか、子どもが何人いるか、出産前後のママのサポートに重点を置くか、あるいはママの職場復帰を応援するか…。パパとママでじっくり相談し、家庭の仕事や子育て事情にマッチした育休ライフをイメージしてみてください。


【男の育休ファイル】7種類+α!家庭に合った育休取得タイプを考えよう


男性の育休モデルケース①「バトンタッチ型」

こちらの体験談記事では、ある程度子どもが大きくなった段階で、家事・子育てのメイン担当をママからパパに受け継ぐ「バトンタッチ型」の体験談をご紹介。


2度の育休を通じて長男と絆を深めていったエピソードの数々から、子どもの成長をそばで見続けることができる育休のメリットがひしひしと伝わります。


職場で育休をスムーズに取得するための驚きのアイデアは、ぜひとも参考にしてはいかがでしょうか。


【男の育休ファイル】バトンタッチ型パパの育休体験

 

男性の育休モデルケース②「引き継ぎ型」


こちらの体験談記事では、共働きママの職場復帰との入れ替わりで育休を開始し、復帰前にママから家事・子育ての引き継ぎを受ける「引き継ぎ型」の体験談をご紹介。


「共働きなら共育て」をモットーに張りきった先輩パパですが、ママ不在の家で1日中子どもと一人で過ごすのは何かと大変だったようで…。一方、1日中子どもと向き合うことで得られる育休ならではのメリットも!


「ママだけに子育てを任せるなんて、もったいない!」という気持ち、とってもよく分かります。


【男の育休ファイル】共働きパパの育休体験!「引き継ぎ型」の育休スタイルとは?


男性の育休モデルケース③「産後サポート型」

こちらの体験談記事では、ママの出産に合わせて育休を取得する「産後サポート型」の体験談をご紹介。


仕事が忙しくて短期間しか育休を取得できなくても、「パパにとってもママにとってもこんなにメリットがあるのか!じゃあ自分だって!」と背中を後押しされるような内容です。


生涯にわたってママとの夫婦関係を良好に築きたいと願っている、すべてのパパ必読! ママにも協力してもらう育休取得テクニックも、なかなか効果的ですよ。


【男の育休ファイル】育休取得で妻を支える!妻の産後をサポートする男性の育休スタイルとは?


男性の育休モデルケース④「期間内取得型」

こちらの体験談記事では、ママの育休期間中にパパも育休を取得し、2人で一緒に家事育児に励む「期間内取得型」の体験談をご紹介。


3人分のお世話を同時に見るという、三つ子パパならではのドタバタは読んでいるだけで大変そう! でも、3人分の笑顔と成長を見られるなんて幸せでしょうね。


ママと同じスタートラインから子育てすることで、家族との絆や育児スキルをより培うことができる、育休のメリットも実感できますよ。


【男の育休ファイル】三つ子パパの育休体験-期間内取得型-

育休を3カ月間取得した三つ子パパの毎日とは?


パパが家事や子育てに積極的に参加することができる育休について、制度や取得方法に体験談までご紹介してきましたが、いかがでしょうか。


まだまだ男性が育休を取得しやすい環境が社会に十分整っているとは言いがたいですが、そうした取得の大変さを補って余りあるメリットが育休にはあります。


先輩パパの体験談を読んでいただけたら分かるように、家事や子育てに自信がなくても何とかなる! 


ぜひ今回の記事を参考にして育休の取得を検討し、ママや子どもと一緒に充実した育休ライフを体験してみてください。



※2018年8月9日時点の内容です。

※ご自身・ご夫婦が育児休業制度に該当するかよくご確認ください。

※各種詳細は厚生労働省のホームページなどでよくお確かめください。


<参考>

育児・介護休業法について(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html

【平成29年10月1日施行対応】育児・介護休業法のあらまし(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/34.html



\その他おすすめ記事/

うえたに夫婦,うえたに夫婦のワークライフバランス,家men,漫画

浴育,パパ,お風呂,家men

日本科学未来館,家men



家men編集部

家men編集部

この記事は家men編集部がお届けしました!男性視点で家事や毎日がもっと楽しくなるような情報を発信していきます!

あわせて読みたい

Weekly 週間ランキング

Monthly 月間ランキング

CATEGORY カテゴリ

TAGS タグ

友だち追加
LINE@ | 家men