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夫婦円満の秘訣とは?日々のすれ違いをなくす夫婦ビジョンの作り方!

はじめまして。家事シェア研究家としてNPO法人tadaima!を運営している三木と申します。

この連載では『家族を笑顔にする夫婦の思考法』と題し、上手に家庭にコミットするための思考法について発信していきます!

僕自身も3歳の娘を育てる現役のパパ。わが家の試行錯誤やtadaima!を通して研究してきた要素などを余すことなく書いていきます。


夫婦の間に、共通の”ビジョン”はあるか?

ビジョン、と聞くとなんだか大げさですね。「家庭生活にそんな大それたものは必要ない」と思う方もいるかもしれません。

では質問を変えてみます。


「あなたたち夫婦は、家事育児などの方針ですれ違いが起きた時、それを建設的に改善するための共通の軸はありますか?」


子育てをしていると、つい子どものことを優先し、忙しさに追われてしまいます。その結果、夫婦で会話をする時間が取れなかったり、小さな意見の違いには目をつぶってやり過ごしがち。

日常的な細かなフィードバックをお互い得られないので「これくらい察してよ」「なんで分からないんだよ」「こんなこともできないの?」と相手を責めたり、感情論だけで終わったりしてしまう。


問題は夫婦の意見がすれ違うことではなく、すれ違った時に適切なフィードバックを得られないこと。

この適切なフィードバックの軸になるのが夫婦共通のビジョンなのです。


夫婦共通のビジョンってなに?

「とは言え、ビジョンなんて考えたこともないしどういうこと?」と思いますよね。

夫婦共通のビジョンとは、


日常生活での判断基準になる共通の優先順位


のことです。

つまり、日常生活で何を優先して暮らすのかってこと。

ではこのビジョンは夫婦の日常生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。


共通のビジョンがないとすれ違い続ける「良かれ」

夫婦の擦れ違い


家事育児に積極的なパパであれば「良かれと思ってやった家事が原因で喧嘩になった」なんて経験も1回や2回じゃないですよね。誰もが「家族のために」と思って家事育児に取り組みます。それでも夫婦ですれ違ってしまうのは、その「良かれ」の判断基準が違うから。


また、パパの「何をすればいいのか分からない」も、ビジョンの共有ができていないのが原因。分からないからついつい「ママのニーズに応えること」が正解だと思ってしまうのです。


でも、ただママの顔色を伺って、ママのゴキゲントリをしていてもお互いにイライラ、モヤモヤするだけ。なぜなら対人ニーズなんて、そんなにブレない軸があるわけじゃないから。その日の状況、状態によってニーズは変わります。それを機敏に察し、忖度して応えるのは至難の技。しかもそこまで時間もモチベーションもないものだから、やることが雑になる。その結果、さらにママをイライラさせるのです!


ビジョン・ミッションは必ず具体的に!

図① ビジョン・ミッション


では、どんなビジョンがあるといいのか?フィードバックが得られるよう、ビジョンにはある程度の具体性が必要です。


「家族みんなが笑顔で過ごせるようにしよう」とビジョンに据えても、あんまり意味はありません。なぜなら、どうしたら笑顔になるかの要因が人によって違うから。あと、ビジョンの対象を子どもに持っていくのも危険。「子どもが幸せになるようにしよう」とビジョンを立てても、そのフィードバックを子どもから得られるのは相当先になるでしょう。自分たちの起こしたアクションやすれ違いに対するフィードバックを得られるようにしておかなければ、お互いのコミュニケーションのすり合わせにはつながりません。


娘が生まれた当初のわが家では「親の健康」が第一でした。それは親が健康でなければ、ゆとりを持って子どものケアも仕事も、夫婦のコミュニケーションもできないから。そして親の健康を維持するために、何よりも大切にしたのが睡眠時間。夫婦がいかに睡眠不足にならずに過ごせるかを考えました。


「娘の寝る時間・長時間化プロジェクト」

生まれたばかりの子どもは睡眠のリズムがまだ定まっていません。それがだんだん眠り続ける体力がついて、リズムが整ってくることで夜〜朝まで長時間眠ってくれるようになる。なんでもプロジェクト化して、ある意味ではゲーム感覚で楽しもうとする僕たちは「娘の寝る時間・長時間化プロジェクト」として、寝かしつけの時間を夜7時、起きる時間を朝7時に設定。それを徹底するようにしました。


夜の寝かしつけの時間から逆算して、夕食の時間、帰宅時間、沐浴の時間などをルーティン化。わが家は共働きで、5カ月から保育園に入園して妻も復帰していたので、お互いの仕事のスケジュールや予定も共有して協力し合いました。いつも2人揃って夜の寝かしつけまでを過ごせるわけではないので、お互いがほぼ同じクオリティを保てるように、子どもの状況や子育てのやり方(成功や失敗)を話し合いました。


とにかく時間が優先事項、という共通意識があったので食事は手作りにこだわらずお弁当やスーパーのお惣菜が続く日もあったし、食後の片付けなどに手がまわらないまま寝かしつけして寝落ちすることもありました。でも、お互いの事情が分かっているからそれで苛立つこともありません。


親の健康は、睡眠だけでなくインフルエンザや風邪を引いた時の対処判断もスムーズにしてくれました。単純な話ですが、風邪を引いた方を徹底的に休ませる。子どもの風邪も大変ですがそれに伴い親が体調を崩し、子どもからママへ、ママからパパへと負のサイクルが回ることが何よりも怖い。だからママが風邪を引いたら、寝室に隔離(!)&徹底的に休養させる。その間は外部のサービスの活用や、家事のボーダーラインを最低限まで下げたりして家族への健康ダメージを最小限に食い止めます。


小さな決断や判断のすれ違いが、実は夫婦の喧嘩やいさかいの元になる


引っ越しをするとか、転職をするとか大きな決断については誰でも夫婦で話し合います。でも、日常のちょっとした決断の違いについてはスルーしがち。でもそのすれ違いこそがいさかいを起こすのです。そして大切なのは、小さなすれ違いを「ムカつく」「分かってない」「要領が悪い」などで片付けてしまわないこと。夫婦共通のビジョンがあれば、思わず感情論だけで終わってしまいがちなすれ違いも適切な話し合いに持っていくことができます。


まずは「わが家が大切にしていることってなんだろな?」と考えてみてください。

きっとわが家における素敵なビジョン・ミッションが見つかるはずです!


次回も、家族みんなが笑顔になれる夫婦の思考法について考えていきましょう。


『家族を笑顔にする夫婦の思考法』その他の記事はこちら>

三木智有

三木智有

日本で唯一の家事シェア研究家 / 子育て家庭のモヨウ替えコンサルタント / 内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員 フリーでのインテリアコーディネーターを経て、2011年に男性の暮らし方を変えていきたいとNPO法人tadaima!を設立。”10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭にしよう!”をスローガンに家族の家事シェアを当たり前にする活動を行っています。

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