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『クワイエット・プレイス』 | 音なき極限の恐怖世界で試される家族の絆

怖さだけが見どころではない!斬新なホラー映画


「怖いのは得意じゃないから、ホラー映画はあまり見ない」というご夫婦も少なくないでしょうが、そんな方たちにこそぜひ見てほしい作品があります。


全米で予想をはるかに上回るヒットを記録し、本年度No.1ホラー映画との呼び声が高く、日本でも9月28日から劇場公開中の『クワイエット・プレイス』です。


なぜそんなに評価が高いのか?

ホラー映画が好きじゃなくても面白いのか?

その答えは、この作品ならではのオリジナル設定を知ることで理解できます。


音を立てたら即死!でも注目は、サバイバルに挑む家族の姿


音に反応して襲ってくる“何か”の猛威によって、すっかり荒廃してしまった近未来。


あたり一面に人影はなく、どこもかしこも沈黙に覆われた奇妙な世界の中、ある家族が決して音を立てないようサバイバル生活を送るというストーリーです。


呪いのビデオを見てはいけない『リング』など、ホラー映画は“○○してはいけない”というシチュエーションが恐怖をかき立てるポイント


『クワイエット・プレイス』でも“音を立ててはいけない”という斬新なルール設定が、ホラー映画として絶妙のスパイスになっています。


コミュニケーションは常に手話で、歩く時は外でも裸足…。

ありとあらゆるシチュエーションが無音で映し出されるという、徹底して音を立てないサバイバル生活によって醸し出される緊張感は極上モノ!


見ている方も「音を立ててはいけない」と息を潜めて没入させられ、劇中で不意に音が鳴った瞬間には心臓が飛び出そうになります(妊娠中の妻の出産シーンは必見!)。


さらにこの作品が高い評価を得た理由は、異様なサバイバル生活を通じて織りなされる家族模様にもあります。いや、ある意味、恐怖描写よりも印象的なテーマと言えるでしょう。


夫リーは妻子のことを心から愛していますが、自らの過ちのせいで一家に災いをもたらした長女リーガンは罪の意識に苛まれ、「父に嫌われている」と思い込んでしまいます。


いつ終わるとも分からないサバイバル生活で不安と絶望が募る中、家族それぞれのすれ違いと思いやりが交錯していく人間ドラマは、静寂の中で展開するからこそいっそう胸に迫ってきます。


本物の夫婦が体現するリアルな家族愛と覚悟


この作品で一家の両親を演じるジョン・クラシンスキーとエミリー・ブラントは、なんと実生活でも夫婦関係にあります。


監督も務めたクラシンスキーは、「人生で1番恐ろしい時を乗りきろうとする家族」のあり方について、妻ブラントと徹底的に話し合ったそうです。


そこから導き出されたのは、家族を守るためにできることは何でもして、いざとなったら自らの身を盾にする覚悟を持つ両親像。

そうした決意と家族愛を本物の夫婦がリアルに体現しているからこそ、物語のテーマが強く心に刺さるのです。


家族を守るとはどういうことか? そのために何をすべきか?

怖さ以外の見ごたえを備えたこの作品をぜひ夫婦で鑑賞し、自分たちの家族のあり方を一緒に考えるきっかけにしてください。


>「夫婦関係を見つめ直す映画」その他の記事はこちら


『クワイエット・プレイス』(2018年) /アメリカ / 上映時間:90分

2018年9月28日(金)全国ロードショー

© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

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