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『映画 ひつじのショーン』 | 誰もが笑顔になれる手作りクレイアニメ

何気ない日常の大切さを子どもに伝えたい

家族みんなが元気で、これといった波乱もなく一緒に暮らしていける──そんな当たり前に思える日常は、実はかけがえのない幸せなことなのです。

この大切なメッセージを、映画を楽しみながら大人にも子どもにも教えてくれるオススメ作品が、NHK Eテレでも放送中の人気短編アニメを長編化した『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』です。


シンプルな手作り感覚の大冒険にクギづけ

イギリスの片田舎の牧場で仲間たちと暮らすひつじのショーンは、決まった時間に決まった行動を強制される毎日にウンザリ。休暇を過ごそうと牧場主にイタズラを仕掛けますが、そのせいで牧場主が行方不明に。そこでショーンたちは牧場主を捜すため、危険がいっぱいの都会で愉快な大騒動を巻き起こしていきます。

本作は通常のアニメとは違って、クレイ・モデルと呼ばれる精巧な粘土人形を1ショットずつ動かし、80分以上の映像を作り上げるのになんと約2年も費やしています。本作を見ていて感じる動物たちの愛らしさは、そうした手作りの温もりが成せる業です。

もう1つの特徴は、登場キャラがセリフを一切しゃべらないこと。だからといってストーリーが分かりづらいかと言えばそんなことはなく、動物たちの豊かな表情・仕草・鳴き声がすべての心情を物語ってくれます。それにセリフがないからこそキャラの気持ちを想像する余地があり、ショーンたちの喜怒哀楽によりいっそう感情移入できます。子どものイマジネーションを育むにはもってこいの作品ですよ。


愛すべきひつじたちが教えてくれること

牧場主と再会できずに大都会をさまよい野宿するショーンたちは、退屈だけど平和な牧場や、愛する牧場主と毎日暮らせることがどんなに幸せなことか、改めて気づかされます。そしてショーンたちにすっかり感情移入している大人も子どもも、同じような感慨に浸ることでしょう。

ギャグもスリルもアクションもテンコ盛りで、見終わった後は誰もがほっこりとハッピーな気分になれる。家族で見るのにうってつけの秀作アニメを、年末年始のお休みにみんなで楽しんではいかがでしょうか!?


<作品情報>

『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』(2015年) /イギリス・フランス / 上映時間:86分

© 2015- Lionsgate

上村 真徹(ライター・編集者)

上村 真徹(ライター・編集者)

家庭では妻の笑顔と娘の成長を最大の生きがいに、週末の料理やデザート作りで家族の胃袋をつかんでいる。最近は娘が成長し、以前ほど甘えてくれなくなったのが悩みのタネ。映画は新作・旧作問わず、年間100作品以上鑑賞。マイベストムービーは『ゴッドファーザー』だが、実は泣ける映画好き。

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