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【男の育休ファイル】「妻サポート型」「産後サポート併用引き継ぎ型」パパの育休体験

育児休暇の取得を計画しているパパの参考に、育休取得経験のある先輩パパたちの経験談をお伝えしていく「男の育休ファイル」


今回は、ママと共働きで男の子2人を育て、第1子誕生の際に「妻サポート型」、第2子誕生の際に「産後サポート併用引き継ぎ型」の育休スタイルを選んだ橘さんにインタビュー。育休前・育休中・育休後の体験を振り返っていただきます。



【育休前】親子関係で後悔しないよう、めいっぱい育児に励みたい


─最初に育休を取得しようと思い立ったきっかけは?

大学生の時に男性も育休を取得できることを新聞で知り、その頃から育休を取りたいと思っていました。

その大きな理由は、育休を取得すれば、子どもとしっかり触れ合える幼少期にがっつり育児に参加できるから。息子たちが成長した後に親子関係をイチから築くのは難しそうで、後から後悔したくなかったのです。


─育休を取得するために準備したことはありますか?

育休を取りたいと思ってから実際に取得するまで、約10年間に渡って貯金に励んだことです。

苦労したのは、育休の情報収集。具体的な手続きについて詳しく説明している資料がなかなかなく、また体験者の生の声を聞く機会もなく、本やブログで情報収集に励みました。


─長男と次男のご誕生ごとに育休を取得していますが、育休スタイルが異なっている理由は?

みっちり育児をしたいと思い、長男の時は「妻サポート型」の育休を約1年間取得したのですが、2人とも家にいる状態が続くといろいろ問題が発生し、夫婦関係がギクシャクしてしまいました。

そこで次男の育休の際は、「出産後8週間以内の父親等の育児休業に関する特例」を利用し、出産直後と妻の職場復帰のタイミングと2度に分けて育休を取得。

その結果、「産後サポート型」と「引き継ぎ型」を併用するスタイルに落ち着きました。


─会社にはどのタイミングで育休を申請しましたか?

早い段階から相談することで理解を得られるよう、出産から半年ほど前に行われた面談時に相談しました。


─育休取得を知った周囲の反応はいかがでしたか?

会社は育休制度が存在するので理解を得られましたが、両親にはありとあらゆる理由で猛反対されました。

怒濤のような電話攻撃に心が折れそうになったものの、10年かけて準備してきた壮大な計画なので、断固たる覚悟で初志を貫きました。


─先ほど「育休の情報収集が大変だった」と伺いましたが、育休スタート前にあたっても情報収集は行いましたか?

ファザーリング・ジャパンが開催している「ファザーリング・スクール」のことをニュースで知り、募集が開始された直後に申し込みました。

育児を楽しむ考え方や技を伝授する講義はもちろん、素敵なパパ友たちと出会って交流を深め、人脈を増やすこともできました。


【育休中】「ガチガチおっぱい救助隊」で妻の復職をサポート

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─育休中はいろいろな家事・育児を担当したと思いますが、育休以前はどの程度家事に携わっていましたか?

一人暮らしが長かったのでひと通りの家事はやっていましたが、お世辞にも完成度が高いとは言えないレベル。作れる料理も肉や炒め物ばかりで、新たに家事のスキルを身に付けていくような気持ちで育休に臨みました。


─育休中で大変だったことは?

特に最初の育休では、まだ家事が不慣れで初めてのことばかりということもあり、どうしていいか分からずイライラ。また、自分も妻も家にいる状態だったため、家事・育児の比重がどうしても妻に偏り、妻のイライラまで最高潮に。その結果、夫婦ゲンカが絶えませんでした。


─2人の育休期間がずっと重なったことによる弊害を教訓に、2度目の育休は期間を2つに分けたのですね。

はい。最初の育休で家事・育児の役割分担が曖昧になった課題を改善するため、“責任と権限”をセットにし、しっかりした役割分担を実施しました。


─他に育休中で困ったことは?

平日の昼間に近所を歩いたりスーパーへ買い物に行くと、働き盛りの男性は自分ぐらいのもので、ジロジロ見られている気がしました。常にそうした違和感がつきまとい、外に居づらい感じがしましたね。


─育休中で印象に残っているエピソードはありますか?

パパ料理研究家の滝村雅晴さんと知り合ったことです。ファーザーリング・ジャパンにテレビの取材が入り、料理の苦手なパパを捜していたところ私が紹介されたのがきっかけです。取材で「これから毎日料理作ります」と宣言してしまったのですが、滝村さんに師事して料理ができるようになりました。


─次男の2度目の育休時は奥様が職場復帰していますが、何かしらの復職サポートを行いましたか?

妻のおっぱいがガチガチになるのを解消するため、授乳のため妻の職場に子どもを連れて行きました。名付けて「ガチガチおっぱい救助隊」です(笑)。授乳を通じてママと子どもの触れ合いにもなり、最高の復職サポートになったと思います。


【育休後】生活重視にライフシフトし、自ら働き方を改革


─現在の一般的な1日のスケジュールを教えてください。

次男の保育園への送り迎えは私が担当。会社ではフレックスタイムやリモートワークを併用し、夕方5時には退社できるようにしています。次男と一緒に帰宅して夕食とお風呂を済ませたら、買い物や洗濯干し、さらに絵本の読み聞かせを行っています。


─子ども2人の育休体験を経て、育休前と比べて家庭での過ごし方や価値観の変化はありましたか?

「生活重視」の価値観を重視するようになり、それと合わせて仕事に関する考え方を変えました。タイムマネジメントを徹底することで生産性を向上させ、定時退社できるよう心がけています。


─今振り返ってみて、育休中に「もっとこうしておけばよかったな」と思う点はありますか?

家にいる間に資格取得の勉強を行い、スキルアップを図れば良かったかなと思います。


─今後の子育てや生活の目標はありますか?

定時退社の働き方を継続し、今までと同じく家事育児にコミットしていきたいですね。


─育休取得を検討しているパパたちに、経験者ならではのメッセージやアドバイスがあればお聞かせください。

子どもが生まれる時期というのは、「働き盛り」と「子育て盛り」が同時進行する時期でもあります。今しかできないこと、今だからこそできることがたくさんあるので、自分に合った子育て期のワークライフバランスをデザインし、育休の時間を楽しんでください。


家men,育休ファイル,橘さん


お子さん2人の育休体験で試行錯誤を重ねながら、「生活重視」の価値観に目覚め、それを実現するためのワークライフバランスを確立した橘さん。

「子どもとしっかり触れ合える幼少期だからこそ、できることがたくさんある」という実体験に基づくメッセージは、育休取得を検討しているパパたちの背中をそっと押してくれそうですね。


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家men編集部
家men編集部

この記事は家men編集部がお届けしました!男性視点で家事や毎日がもっと楽しくなるような情報を発信していきます!

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