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『ゴーン・ガール』 | 結婚とは?リアルすぎて怖い夫婦関係の現実

最も身近な他人…それが夫婦

あなたは身近にいる妻のことを、どれだけ理解していますか? 今まで知らされていなかった驚きの秘密を知ってもなお、相手を受け入れることができますか?

『セブン』の鬼才デヴィッド・フィンチャー監督がベストセラー・ミステリー小説を映画化した衝撃作『ゴーン・ガール』には、そんなグサリと刺さる問いかけがディープに込められています。


仮面夫婦が身をもって伝える残酷な教訓

運命的に出会い結婚してから5年になるニックとエイミーは、一見すると誰もがうらやむ理想の夫婦。しかし、ある日突然妻が失踪したことから雲行きが怪しくなります。

最初は悲劇の夫として同情されていたニックが、覚えのない状況証拠から妻殺しの疑いを掛けられ、たちまち世間のバッシングを浴びていく。さらに捜査が進むにつれて、虚飾にまみれた夫婦の実態が少しずつ明らかとなり、事件は予想もしない方向へ急展開!

ここから先はミステリーなので詳しくは書けませんが、本作はフィンチャー監督ならではのスリリングな映像センスによって、人間が抱える闇をこれでもかと容赦なくえぐり出します。そこから浮かび上がる夫婦の真理──たとえ相手のことを理解しているつもりでも、それはあくまであなたから見た一面。相手はあなたにすべてをさらけ出しているわけではないということです。


今まで気づかなかった妻の一面を知るきっかけに

正直言うと、見る人を選ぶ、危険な作品かもしれません。普段から相手に疑心暗鬼を抱いている夫婦が見ると、2人の関係にヒビが入る可能性も…。とはいえ、本作を一緒に見ても「ウチはまったく隠し事がないから」と断言できる夫婦がどれだけいるでしょうか?

貞淑なエイミーの真の顔を知ったニックの選択について感想を交わし合えば、今まで気づかなかったパートナーの価値観や本音を知ることができるかもしれません。それはきっと、最も身近な他人である夫婦が一生付き合っていくためにプラスとなることでしょう。


<作品情報>

『ゴーン・ガール』(2014年) /アメリカ / 上映時間:149分

© 2014 Twentieth Century Fox

上村 真徹(ライター・編集者)

上村 真徹(ライター・編集者)

家庭では妻の笑顔と娘の成長を最大の生きがいに、週末の料理やデザート作りで家族の胃袋をつかんでいる。最近は娘が成長し、以前ほど甘えてくれなくなったのが悩みのタネ。映画は新作・旧作問わず、年間100作品以上鑑賞。マイベストムービーは『ゴッドファーザー』だが、実は泣ける映画好き。

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