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【男の育休ファイル】子どもと過ごす時間が濃密に!バトンタッチ型パパの育休体験

育児休暇の取得を計画しているパパの参考に、育休取得経験のある先輩パパたちの経験談をお伝えしていく男の育休ファイル


今回は、ママと共働きで女の子2人を育て、奥様の職場復帰と入れ替わりに育休を開始する「バトンタッチ型」の育休スタイルを第1子・第2子とも選んだ宮越さんにインタビュー。育休前・育休中・育休後の体験を振り返っていただきます。




【育休前】家事育児を“自分事”として考えるきっかけに


─育休を取得しようと思ったきっかけは?

第1子の時は妻からの催促がきっかけです。“家事育児は女性の仕事”という私の潜在意識を日々感じ取っていた妻が、「育休をきっかけに変わってほしい」と思っていたようで、育休取得を強く勧められました。

私自身も妻からの申し出をきっかけに「確かに家事育児に参画する意識が足りなかったかもしれない」と感じ、育休取得に至った次第です。第2子の時は、第1子の育児を経て「2人目が生まれたら必ず育休を取得しよう」とすでに心に決めていました。


─数ある育休タイプの中から「バトンタッチ型」を選んだ意図は?

「夫が育休を取得するからにはさっさと仕事に復帰したい」という妻のニーズもあり、バトンタッチ型を選びました。早く家事育児を自分事として捉えてやってほしい!と私に対して強く願っていた妻からすると、“獅子の子落とし”みたいな感覚もあったかもしれませんね(笑)。


─第1子と第2子それぞれどれぐらいの期間まで育休を取得しましたか?

第1子の時が1カ月で、第2子の時は3週間。いずれも可能であればもっと長く取得したかったというのが本音です。しかしながら、第1子の時は会社の新規事業立ち上げなどで繁忙を迎える直前だったこと、第2子の時は異動直後で業務の都合と合わず、やむなく短期の育休取得となりました。

どちらも4月1日からの取得で、子どもが保育園に入園した直後の慣らし保育期間のフォローにあてました。その目的から考えると、まずは妥当な期間だったのではないでしょうか。


─会社にはどのタイミングで育休を申請しましたか?

妻の妊娠が安定期に入ってから、妊娠報告のタイミングと併せて育休取得の意向を上司に伝えました。


─スムーズに育休を取得できるよう工夫したことはありますか?

上司はもちろん同じチームのメンバーに、育休取得の意向を早く伝えることで、自分が抜ける時期の仕事を早めに調整するよう心がけました。自分がいない時期のフォローだけでなく、育休前に仕事が完了するよう在職中のフォローを厚くしてもらったり、場合によっては他部門や社外と調整して復帰後まで締切を延ばしてもらったことも。

育休取得を早めに伝えることは、仕事の調整はもちろん、周りの納得感を得やすいという意味でもプラスに感じました。


─育休取得をすると決めた際の周囲の反応はどのようなものでしたか?

職場では、心配していたようなネガティブな反応はなく、快く受け止めてくれました。一方、友人からは「すごいね〜、イクメンじゃん」「理解のある職場だね」といった“男性の育休取得=ちょっと特殊なもの”として受け止めている反応が多く、まだまだ男性で育休を取得するマインドは浸透していないなぁと感じましたね。


─育休取得前に疑問や不安を抱いたことはありましたか?

妻から家事育児のやり方を聞いていたので、それほど不安はありませんでした。それでも足りないと感じた部分は、ネットやTwitterなどのSNSから情報収集しました。


【育休中】家事育児をいきなり1人で…やがて“子どもと触れ合う時間”を満喫



─育休中はさまざまな家事育児に没頭したと思いますが、育休以前はどの程度家事育児に関与していましたか?

第1子の育休開始前までは、妻が育休中だったことと私の業務が多忙だったことにかこつけて、平日はほとんど家事育児をしていませんでした。休みの日も掃除と洗濯と子どもをあやすことくらい。タイムスリップできるのなら当時に戻って自分を叱りつけてやりたいです(笑)。

特に苦手な家事は料理。一人暮らしの時はほとんど外食かコンビニ弁当で、結婚してからも炊事は妻にほぼ任せっきりだったので…。今では便利な時短調理家電を活用して週1回は夕食を作れていますが、いまだに揚げ物とかは超苦手ですね。


─育休中の1日はどのように過ごしていましたか?

慣らし保育期間中の育休取得だったので、子どもが起きる前に自分の朝食や身支度、さらに保育園の準備や家事を済ませ、子どもが起床したら朝食と着替えを済ませて登園しました。最初は1〜2時間後にお迎えに行く必要があったので、保育園の近くで本を読んで過ごしたりしました。

子どもといる間は、家事がなかなか進まなかったり眠くても昼寝できず、「自分本位でスケジューリングできないってこんなに辛いのか!」と痛感。そうした体験を踏まえて「寝るチャンスがあるときは寝る」「やるべきことはやれる時にさっさとやる」という心構えと生活スタイルが身につきました。


─平日はパパだけで家事育児を担当する「バトンタッチ型」育休スタイルならではの、大変だったエピソードがあれば教えてください。

それまでまともにやっていなかった家事や育児をいきなり1人でやることになったので、第1子の育休スタート当初はかなり大変でした。

子どもが生後10カ月でちょうど人見知りをし始めていた時期で、妻以外の人に抱っこされたり2人きりになるとひたすら泣いていました。当然、父親の私も全然ダメ。バトンタッチ後の2〜3日間は、寝ている間以外、妻が帰ってくるまでずっと泣き通し…。まだまだ赤ちゃんの泣き声に対する耐性が弱い私にとって、なかなか苦しい時期でした。


─逆に、楽しかったり嬉しかったエピソードがあれば教えてください。

そんな人見知りの我が子も、数日経ってくると父親と2人の状況に慣れ、どんどん笑顔が増えていきました。これは本当に嬉しかった!

あと、入園直後はノロウイルスなどいろいろな感染症にかかりやすいのですが、病院に連れて行ったり家での看護を通じて「安心して抱っこされている」「信頼して体を預けてくれている」ような気がして、「ようやく自分も父親として認められたんだ」と自信が持てましたね。

それに育休期間は仕事がない分、比較的ゆったりと過ごすことができ、子どもと触れ合ったり近所をお散歩したり、今思えばとても贅沢な時間でした。


─育児の疑問や悩みをどのように解消していましたか?

育休中にパパ友がいなかったので、妻に聞いたりネットで調べたり、TwitterなどのSNSを“情報を得る手段”として活用していました。周りに相談できる人がいなくても、気軽に情報をやり取りできるコミュニティがSNS上にあればいいなと思いましたね。あと、SNSではプラスの情報を参考にするだけでなく、ワンオペ妻の愚痴といったマイナスの情報も反面教師にしました(笑)。


─職場復帰していた奥様とはどのようなコミュニケーションを心がけていましたか?

妻が不在中の家庭の報告は、リアルタイムにLINEで写真を送ったりしていました。子どもが今「寝てる」「ご飯食べてる」「ぐずって発狂している(笑)」みたいな情報をこまめに伝えておくと、妻が帰宅した後のコミュニケーションがより活発になると思いますよ。

ちなみにバトンタッチ型育休のメリットとして「妻が不在中にあれこれ文句を言われない」という点はあるかも。当時育児レベル1だった私の、おぼつかない手つきでの離乳食作りや着替えを、育児レベル20の妻が見たら絶対に何か言いたくなるでしょうから(笑)。


【育休後】“人生で最優先すべきは家族”という価値観を実践



─育休後の平日の一般的なスケジュールを教えてください。

朝は6時前に起き、家族の朝食作りや登園の準備といった朝の家事は私がすべて担当。子どもを保育園に送ってから出社し、夕方6時に退社。保育園へのお迎えと夕食作りは妻に任せ、帰宅後は子どもの相手をしています。この時間と夕食を含めた団欒タイムは、1日で最も楽しい時間ですね。


─職場復帰後、速く家に帰るためなど働き方に変化はありましたか?

早め早めのスケジューリングを心がけ、また1日の予定は出社中の電車の中で確認することで、席につき次第すぐに仕事に取りかかれるようにしています。また、場合によっては先輩であろうが“その仕事が得意な人”に任せたり、スケジュール的に請け負うことが難しい案件は早めにハッキリ断ったり期限を延ばしてもらうよう心がけています。


─育休中と育休後で、お子さんとの過ごし方・接し方に変化はありましたか?

育休はあくまで一つのきっかけだと思いますが、子どもたちの“懐き度”が格段に上がりました。過ごす時間と親密度は比例するものなんだなと実感しましたね。


─育休前と育休後で、ご自身の中で価値観の変化はありますか?

育休スタートと同時に仕事から完全に離れることで、「自分は何を一番大切にして生きていきたいのか」という自身の軸を見直す良い機会になりました。ちなみに私が答えとして出した“最優先すべきこと”は「家族との時間」「家族の健康」「家族の笑顔」「家族の幸せ」です。

こうした振り返りをきっかけに、現職への依存度を少しでも減らすためにスキルアップや社会活動を行っていく必要性に気づくことができ、ライフプランを見直すための本当に良い時間になったなと思います。


─今振り返って、育休を取得して良かったと思う点があれば教えてください。

これまで挙げたメリット以外に付け足すとすれば、妻の育休中に“平日ほぼワンオペ”を強いて悪化していた夫婦関係が改善したことですね(笑)。もちろん育休を取得していなくても解決できなくはないですが、仕事を完全にオフにすることである程度余裕を持って家事育児に注力できるので、そういう意味でも育休は取得できるなら取得した方がいいと思いますよ。


─逆に、育休中に「もっとこうしておけばよかったな」と思う点はありますか?

子どもの乳幼児期はあっという間に終わってしまうので、とにかくもっと長い期間取得したかったという思いは強くあります。それでも、育休を取得していないパパと比べたら子どもと関わる時間は長かったとは思いますが、もっともっと乳児期に育児に関わりを持って“ボーナスタイム”を楽しみたかったというのが本音です。あとは、苦手家事である料理のレベルアップにもっとチャレンジすべきだったかも(笑)。


─今後の家事育児における目標があれば教えてください。

子どもが小中学校に進学して成長していく中でも、キャンプに連れて行ったり学校行事に漏れなく参加したり、しっかりと育児に関わっていけるようにしたいですね。子どもが親と一緒に行動してくれる期間はそう長くはないので、せめてそれまでの間は目いっぱいやりたいことをやらせてあげたいし、行きたいところには連れて行ってあげたい。そうした親の気持ちを受けて、思うままに成長していってくれればいいな、と考えています。


奥様が職場復帰してから家事育児を1人で担当する「バトンタッチ型」育休スタイルは、男性にとってなにかと大変なことだらけ。それでも、親子の関わり合いに大きな意味を持つ乳幼児期に“パパと子どもだけ”で触れ合う時間を長く取れることは、育休パパならではのかけがえのない財産だと感じました。

こうした宮越さんの育休メリットに惹かれたパパたちが一人でも多く育休を取得すると、日本の家庭がもっと明るく楽しくなるでしょうね。


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家men編集部

家men編集部

この記事は家men編集部がお届けしました!男性視点で家事や毎日がもっと楽しくなるような情報を発信していきます!

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