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『ホーム・アローン』『素晴らしき哉、人生!』 | いつまでも色あせないクリスマス賛歌

家族みんなで一緒にクリスマスを祝う意義とは


街が鮮やかに彩られ、日に日にクリスマス・ムードが高まる今日この頃。

クリスマス当日は家庭でケーキを食べたりプレゼント交換をして祝うという方が少なくないと思いますが、大切な本番を迎える前に「家族でクリスマスを過ごす意義」を今一度考えてみませんか?


そのためにピッタリなクリスマス映画を今回は2本立てでご紹介します。

半世紀上経ってもなお“史上最高のクリスマス映画”と評される『素晴らしき哉、人生!』と、クリスマスになると見たくなるファミリー・コメディ『ホーム・アローン』です。


大切な人と生きられる感謝を噛みしめる『素晴らしき哉、人生!』

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『素晴らしき哉、人生!』は“ヒューマニズムの巨匠”フランク・キャプラ監督が1946年に手がけた作品。アメリカでは今でもクリスマスになるとTVで放送されるほど、時代を超えて愛されているクリスマス映画の定番中の定番です。


この作品は、常に他人を思いやる商売下手な会社経営者ジョージが事業に失敗し、クリスマス・イブに自殺を決意するところから始まります。

そこへ見習い天使が現れ、「生まれて来なければよかった」と絶望するジョージに“彼の存在しなかった別の世界”を見せるのです。


このようにクリスマス自体をテーマにしたわけではない作品が、なぜクリスマス映画の定番になったのか。

その理由は、物語のテーマが「たった一人のささいな言動や善意が、他人の幸せに影響を与えている」、つまり他人を思いやることの大切さというクリスマス・スピリットを具現化しているからです。


自分がいない世界を目にすることで、自らが生きる意味と価値、そして大切な人と生きる幸せを再認識できたジョージの歓喜っぷりは、見ている方まで幸せな気持ちになれること間違いなし!

その夢見心地から怒濤のようになだれ込む究極のハッピーエンドは、家族の横で見ていても涙を我慢することはできないでしょう。


一人ぼっちになって家族の存在を再確認『ホーム・アローン』

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もう1つご紹介する『ホーム・アローン』が公開されたのは1990年。TVでも何度も放送されてきたのでおそらく一度は見たことがあるでしょうが、結婚し家庭をもうけた今こそ家族と一緒に見てほしいテーマが込められています。


クリスマスの家族旅行当日に寝坊した大家族があわてて家を飛び出し、大騒ぎのドサクサで8歳の息子ケビンだけが家に取り残されてしまいます。うるさい両親や彼をいじめる兄弟もいなくなり、一人っきりの生活を謳歌するケビンですが、泥棒2人組が彼の家を狙っていました。


そこでケビンが家じゅうに危険なトラップを仕掛けて泥棒コンビを撃退する痛快な奮闘が最大の見どころとなりますが、一方で、家族と過ごすクリスマスだからこそ心に響くテーマも描かれています。


誰にも干渉されない自由な生活を謳歌するうちに、やがて広い家に一人ぼっちでいる孤独と寂しさに気づいていくケビン。

ケビンの不在によって彼の存在の大切さを思い出し、一刻でも早く旅先から家に戻ろうとする家族たち。

若い頃はヤンチャなケビン目線で無邪気に楽しんだ大騒動も、結婚し子どもを大切に想う親の目線から見直すことで、今までとは違った共感や感動を噛みしめることができるはずです。


クリスマスのエッセンスを背景にトッピングしながら、大切な人との絆を感動的に描いた新旧2作品を家族みんなでぜひご鑑賞ください。

きっとクリスマスを家族みんなで一緒に過ごす意義を実感し、いつもより特別な気持ちでクリスマス当日を迎えることができますよ。


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『素晴らしき哉、人生!』(1946年) /アメリカ/ 上映時間:130分

© AMPAS TM, ® & © 2018 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

『ホーム・アローン』 (1990年) /アメリカ/ 上映時間:102分

© 1990 20th Century Fox

上村 真徹(ライター・編集者)

上村 真徹(ライター・編集者)

家庭では妻の笑顔と娘の成長を最大の生きがいに、週末の料理やデザート作りで家族の胃袋をつかんでいる。最近は娘が成長し、以前ほど甘えてくれなくなったのが悩みのタネ。映画は新作・旧作問わず、年間100作品以上鑑賞。マイベストムービーは『ゴッドファーザー』だが、実は泣ける映画好き。

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