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【エアコン・炊飯器・ヘアドライヤー】その使い方、故障の原因になりますよ!総合家電エンジニアが伝授する「正しい家電の使い方」

生活家電には耐用年数があり、日々使っているうちにいつかは寿命が訪れます。

でも、間違った使い方を続けていると故障につながり、耐用年数よりも早く寿命を迎えることも…。


そこで、延長保証制度の設計・運営を行うテックマークジャパン株式会社の総合家電エンジニア・本多宏行さんに、家電の故障を未然に防ぐ“正しい家電の使い方”を2回にわたって解説いただきます。

掃除機と洗濯機をテーマにした第1回に続き、今回は日常生活に欠かせない「エアコン」「炊飯器」「ヘアドライヤー」の正しい使い方です。


エアコンの異音に注意!定期的な掃除のススメ

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エアコンの電源をつけると、変な音がすることはありませんか?


「ポコポコ」なら、排水用ホースから室外の空気を吸い込んだ時などに発生する音。

「シュルシュル」「サー」「ブシュー」なら、冷媒が配管を流れる音。

いずれもエアコン本体の故障ではありません。


さて、最近はフィルター自動掃除機能の備わったエアコンが主流です。

自動掃除機能が備わっていても、夏場など過酷な使用環境になると2週間に一度を目安としてフィルターの掃除は行いたいところです。


フィルターに付着しているゴミやほこりは、掃除機で優しく吸い取ることもできますし、水洗いすることが可能なフィルターならお風呂場などでシャワーを活用すると良いでしょう。


フィルターを掃除する際に注意点があります。


掃除機で吸い取る際は、フィルターの表側から吸い取ります

裏側から吸い取るとゴミや埃を無理やりフィルターの奥側へ引っ張ることになり、フィルター自体を傷つけてしまう可能性もあるためです。


また、水洗いしたフィルターは炎天下で乾燥させてはいけません。

紫外線による攻撃は樹脂部品を痛めますので、必ず陰干ししてください。


さらにフィルターを元に戻す際は、正しく取り付けられていないとフィルターだけでなく自動掃除機能の関連部品にも損害を与えてしまう可能性があるので、細心の注意が必要です。


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+α①. 室外機の周囲を整理整頓すれば省エネに!

冷房時であれば冷えた冷媒に室内の熱が奪われることで室内温度が下がります。

冷媒によって回収された室内の熱は配管を通じて室外機に運ばれ、室外機の熱交換器で放熱されます。


放熱には大量の外気を必要としますので、室外機周辺に自転車や花壇などの遮蔽物を置いてしまうと、正しく外気を吸い込むことができなくなり余計な電力を必要としてしまいます


なので、室外機の周囲はきちんと整理整頓しておきます。


この考え方は暖房時も同じですから、季節を問わず室外機の周辺には障害物を置かないよう心がけましょう


+α②. エアコンに標準装備された機能を有効活用しよう

帰宅時に冷え切った状態の部屋でいきなり暖房運転を開始しても、安定運転に移行するまでにはかなりの時間を要し、必然的に消費電力も多くなり電気代がかさみます。


そんな時こそ送風機能を活用するべき!


こもった部屋の空気を循環させ、冷気を動かしてから暖房運転に移行させれば節電にもつながります。送風運転で部屋の冷気を動かしてから暖房運転に移行しましょう。


炊飯器のコードは差し込んだままでOK

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家電のコードをコンセントにつないだままにしておくと、わずかながら「待機電力」が消費されます。そうした省エネ的な観点を含め、使用時以外でのコードはコンセントから抜いておくことが正しい行為とされているようです。


ところがこれは、すべての家電商品に言えることではありません。

IHジャー炊飯器においては、長期間使用しなくなったなどの理由がなければ、炊飯しない時もコンセントに差し込んでおくことをオススメします。


炊飯器の液晶画面に表示される各種項目や時計の時刻などは、電源コードが差し込まれていれば、内蔵リチウムイオン電池の消耗を抑えることができます。


さらに、炊飯終了のたびに電源プラグをコンセントから抜き差しすると、電源プラグやコンセント自体の早期劣化、あるいは想定外のことが起こって破損などにつながることも考えられます。


ちなみに、内蔵リチウムイオン電池が消耗しても電池のみを交換することは不可能。専用基板が電池を抱くような設計となっているため、電池基板一式で交換されます(修理費用は約7,000〜9,000円)。


なお電源プラグをコンセントに差し込んだままにする際は、下記のように正しく管理してください。


1.タコ足配線された電源タップなどには接続せず、コンセントに単独で接続すること

2. 電源プラグをコンセントの根元まで確実に差し込んでおくこと

3. 電源プラグとコンセントの周りに付着するホコリなどを定期的に取り除くこと(コンセントに電源プラグを差し込んだままにするためにはホコリの除去が必須)


ヘアドライヤーの電源を切る前に温風⇒冷風へ切り替える

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ヘアドライヤーの故障の原因には、電源コードの断線、スイッチの接触不良、ヒーターの断線などがあります。

実はこれらの不具合は、日ごろの正しい使い方によって防ぐこともできるのです。


ヘアドライヤーで髪の毛を乾かす時は温風にする方が多いと思いますが、使い終えて電源を切る前に冷風へ切り替えていますか?

もし温風のまま電源を切ってしまうとヒーター部分に負担を与え、しかも本体はかなり熱くなったままになり、その状態で本体にコードを巻きつけることは大きなストレスとなります


そもそも、コードを本体に巻きつけること自体が正しくありません。

コードは折り曲げず伸ばしたまま、そうすることが難しい環境であれば大きく円を描くように保管しましょう。

決して無理に曲げたり捻ったりしてはいけません


また、スプレー式整髪料と同時にヘアドライヤーを使い続けると、整髪料が吸込口に付着し埃の壁を作ってしまいます。

そうして空気の吸込口がふさがれてしまうと、本体内部は異常過熱の状態となり、温度ヒューズ断線やヒーター断線、あるいは接触不良などを引き起こすのでご注意ください。

スプレー式整髪料を使用する場合は、一定時間が経過してからドライヤーを動かしましょう。


今回は、エアコン・炊飯器・ヘアドライヤーの正しい使い方をご紹介しました。


いずれも毎日のように使う必要不可欠な家電なので、修理や買い替えが頻繁になってしまうと大変ですよね。

新年の始まりを迎えるこの機会に、故障につながる使い方を行っていないか一度見直し、正しい使い方を実践することで生活家電を長持ちさせましょう。

本多宏行(総合家電エンジニア)

本多宏行(総合家電エンジニア)

テックマークジャパン株式会社 オペレーション部クレームチーム チーフ 。大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社、テックマークジャパンへ入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を保持し、チームを牽引。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。 ※修理精査業務とは、延長保証を利用した製品の修理に対し、修理内容が保証の対象かを判断する業務。各種対象製品の機能に加え、故障原因や修理についての幅広い知識が求められる。

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