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旅行から帰った後のメンテナンスをお忘れなく!“旅のパートナー”スーツケースを長持ちさせるお手入れ術

日々の生活用品や趣味のこだわりアイテムなど、大切なモノを長く愛用し続けるために必要な“お手入れ”術を、各アイテムの取り扱いを熟知した専門家たちに解説していただく「こだわり品のお手入れ術」


第7回のテーマは「スーツケース」。老舗の総合バッグメーカーであるエース株式会社の広報・山田さんに、スーツケースのメンテナンスや長期保管のポイントを解説いただきます。

年末年始の旅行でスーツケースを使ったばかりという方は特に必見!


この使い方はNG!スーツケースを長持ちさせるコツ


旅先の路上でガラガラと転がしたり、飛行機の貨物室に預け入れたり、普通に使っていてもスーツケースが汚れたりダメージを受けるシーンは数多くあります。


だからといって「スーツケースは消耗品」とあきらめないでください。使い方によっては劣化や消耗を最小限にとどめ、長く使い続けることができます。


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■メーカーが意図していない引き方は要注意

スーツケースを購入されたお客様からカスタマーセンターに寄せられる相談で特に多いのが、キャスターの交換や修理です。


普通に使っていてもキャスターはある程度すり減るものですが、写真のように体の側面で二輪にして斜めに引くなどの“メーカー側が意図していない引き方”は、キャスターだけでなくスーツケース本体まで地面にすれてしまい、破損につながるおそれがあります


4輪キャスターであれば、スーツケースは地面に対して水平に持ち、キャスター4点への負荷が均等に掛かるよう意識してください。


■伸縮ハンドルでスーツケースを持ち上げない

伸縮ハンドル(キャリーバー)を握ってスーツケースを転がしている際に、道の段差や階段でつい伸縮ハンドルを握ったまま持ち上げてしまいがちですが、これはハンドルが曲がったり内部の部品が破損する原因となります


伸縮ハンドルの用途はあくまで走行の補助にとどめ、スーツケースを持ち上げる時は上部やサイドのハンドルを使いましょう。


■内装の破損にも要注意!

スーツケースの破損や劣化が起きるのは外装部分だけではありません。

内装の取り扱いで注意したいのが「仕切り板」


例えば、仕切り板のファスナーポケットに重い荷物をめいっぱい入れてしまうと、仕切板を留める金具に負担が掛かってしまい破損につながります。

また、荷物を無理に詰め込みすぎると仕切り板が変形してしまうこともあるので、取り扱いにはご注意ください。


使用後の基本メンテナンス


スーツケースにとって湿気は大敵。使用後に汚れたまま湿気の多いクローゼットにしまい込むと、汚れがこびりつくだけでなくカビが発生するなど劣化を早める原因となります。


衣類の湿気や匂いがこもった内装と、ほこりや土の汚れがついた外装ともに、長旅から帰宅したらなるべく早めにお手入れしましょう。


【内装】

市販の除菌スプレーを吹きつけ、2〜3日ほど陰干しで十分に乾燥させてください(風通しのいい場所がベスト)。

よく「乾燥剤や虫除け剤を使った方がいいか?」という質問を受けますが、かえってニオイが残ってしまうので逆効果。基本的には何も使わなくて大丈夫です。


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【外装】

1. シールはがし

航空会社に預け入れたスーツケースに貼られるシールは、そのつどはがすようにしましょう。

錠前、フレーム、ファスナー周辺に貼られたままにしておくと、各パーツにシールが詰まったり、紙の劣化と共にカビが生える原因になるからです。


市販のシールはがし用スプレーやドライヤーの熱風を吹きかけて、シールを浮かせながらゆっくりはがしていくと、スーツケースに跡が残ることなくキレイにはがすことができますよ


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2. キャスターの掃除

キャスターに付着した土やほこりをそのままにしておくと、樹脂の劣化を早めてしまいます。

表面の汚れをタオルで水拭きし、さらに髪の毛や小石などの絡まった汚れも歯ブラシでかき出してください


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3. スーツケース本体の汚れ落とし

ボディからグライド(横置きした際に地面に接する底足)まで、ケース全体についたほこりや汚れを、固く絞った布巾で拭き取りましょう

ツヤのある鏡面仕上げスーツケースの表面を傷つけたくないという方は、目の細かいクロスやマイクロファイバーで拭いてみてください。


それでも汚れが目立つ場合は、中性の市販ガラスクリーナーを使うか、中性洗剤を薄めた水で固く絞った布巾で拭くといいですよ。

布製スーツケースの場合は、洋服のシミ抜きのようにポンポンと叩いて拭きましょう(裏地側も同じように拭くと効果的)。最後の乾拭きもお忘れなく。


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4. 外装部のポケット

ソフトキャリーケース(布製スーツケース)の外装部分のポケットに荷物を入れたままにしておくと、ほこりや汚れがたまる原因になります。

ポケットの掃除をこまめに行い、使用後は空の状態にしてください。


【保管方法】

押し入れやクローゼットにしまう際、ビニールなどの袋に入れてしまうと、袋の中に湿気がこもったり、ビニールに含まれる可塑剤がキャスターの劣化を早めてしまいます


基本的にはそのまましまって大丈夫です。

もしほこりが気になるようでしたら、購入時についてくる不織布に包むといいですよ


効果と仕上がりに差が出るプラスαメンテナンス

プラスα① 「プレクサス」で汚れ落とし&コーティング

スーツケース本体をピカピカに保ちたい!という方にオススメしたいアイテムが「プレクサス」です。


プレクサスとは、強化プラスチックで作られた戦闘機のキャノピーをクリアに保つため開発された専用クリーナー

過酷な環境下でも傷つけることなく洗浄・コーティングが行うことができ、モータースポーツ界でも重宝されている優れものです。


プレクサスは中性で研磨剤なども含まないので、スーツケースの表面を傷める心配はありません。

プラスチック製品全般への塗布が可能で、ポリカーボネート製のスーツケース本体から樹脂キャスターまで、これ1つでスーツケースを丸洗いできます!


使い方も簡単。プレクサスを塗布し、目の細かい乾いたクロスやマイクロファイバーで拭き取るだけで、表面に保護層が形成されます。

スーツケースの微細な傷を埋めて平滑化し、光の乱反射を抑えることで光沢を蘇らせる効果も期待できるので、アルミニウム製スーツケースのお手入れには特にオススメ!

最後に乾拭きするひと手間を加えれば、効果がさらに長持ちしますよ。


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プラスα② ソフトキャリーケースの生地は防水スプレーでガード

ソフトキャリーケース本体には撥水性の生地が主に用いられていますが、雨などで濡れてしまうと汚れる場合も。

そんな時のために、市販の防水スプレーを吹きつけておくことをお勧めします。


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「スーツケースは消耗品」という割り切った意見も聞きますが、旅を共にして楽しい思い出を共有する“パートナー”として、正しく使うことによってできるだけ長く愛用し続けていただくと嬉しいです。


また、長旅を終えて帰宅したらゆっくり一休みしたいところですが、次の旅行でもスーツケースに活躍してもらえるよう、使用後のお手入れをぜひとも欠かさず行ってください。


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エース株式会社
エース株式会社

1940 年に創業したバッグの総合メーカーであるエース株式会社。1953 年には当時「バッグの一大革命」といわれたナイロン製バッグを業界で初めて開発。またスーツケースを日本で初めて取扱い、半世紀以上にわたり国内でスーツケースを製造し続けています。修理などのアフターサービスも一貫して行い、スーツケースのリサイクル活動も恒常的に行う。 https://www.ace.jp/

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