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洗剤が溶けない、洗濯物が乾かない…冬の洗濯でよくある失敗はこうして解消しよう!

こんにちは。

暑い夏も嫌ですが、寒い冬も嫌。今はコタツという逃げ場にこもりながら、日々洗濯が楽しくできないかあれこれ考えている洗濯ハカセの神崎です。


今回は、そんな寒い冬にありがちな洗濯失敗あるある「洗剤が溶けない」「汚れ落ちが悪い」「洗濯物が乾きにくい」をテーマに、冬の洗濯の悩みを解決していきたいと思います。


冬は本当に洗剤が溶けにくいのか?衣類の汚れは落ちにくいのか?


冬の洗濯の悩みとしてよく聞くのは、「洗濯してみたら洗剤が溶け残っていた」など、とにかく洗剤が溶けにくいということ。

その原因として「冬の水は冷たいから洗剤が溶けにくい」ってイメージする方が多いと思いますが、実は半分正解で、半分間違っています。


では、どうして半分正解で半分間違いなのか。


日本の有名どころの洗剤メーカーの洗剤であれば、実はそれこそ「冷たすぎ!」って感じるほどの低温の水でも、洗剤が溶け残ることはほとんどありません

逆に、海外の安い材料などで作られた格安洗剤になると、溶けにくい材料が使われていることがあるため「半分正解で半分間違い」なのです。


実は今回このテーマを取り上げる前にライオン社の洗剤「ブリード」を使い、40℃程度のお湯と5℃程度の冷たい水とで、洗剤の溶け具合の違いを実験してみました。


洗濯ハカセ,第22回,冬の洗濯失敗,家men


赤いフタの容器にはお湯、緑のフタの容器には冷たい水がそれぞれ入ってます。


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1分ほど撹拌した結果、お湯の方は洗剤が溶けきりました。


そしてお湯に遅れること30秒程度、確かに冷たい水が気持ち溶けにくいのかな?と感じたりしたものの、攪拌させたらほぼ溶けきってしまいました。



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このように冷たい水は、1分程度の撹拌だと若干ですが粒の残りが見られました。でも、10分程度も洗濯すれば粉が溶け残ることはありません。


このスピードであれば「冷たいから洗剤が溶けづらい」とは言いづらく(むしろ相手が40℃程度のお湯であれば十分健闘した結果でしょう)、日本の有名洗剤メーカーの洗剤を使って溶けにくいと感じるとすれば、その原因は別にあると考えられるでしょう。


例えば、冬の衣類といえば、パーカーのように生地が厚い衣類が多いですよね。

生地の厚い衣類が洗濯中に水気を吸ったり水面に浮かんでしまうと、洗剤が溶ける水が足りなくなったり水に溶ける場所そのものをなくしてしまい、衣類の上に洗剤が残ったまま洗濯が終わってしまうことも…。


ということは、水が冷たいからというより、冬だからこそな洗濯機の使い方こそが大きな原因。洗濯物の量を調整したりしてもらえれば、洗剤が溶け残る失敗を未然に防げる可能性が高いのではないでしょうか


さらに言うと、「汚れ落ちが悪い」という失敗の原因も実は、そんな冬の衣類と洗濯機の関係が大いに左右してしまっているとも考えられます。

つまり、洗剤が溶け残るぐらい水が生地に吸収されて量が減っていたり、洗剤が上に残ってしまうぐらい衣類をギッシリ詰め込みすぎたのが原因ということ。


本来洗濯物といえば、洗濯機の水の中で水流に揉まれたり、他の衣類とこすれたりすることで汚れが落ちるものなのに、水流に揉まれず他の衣類と擦れ合わないのであれば、汚れが落ちにくくなってしまうのは当たり前ですよね。


しかも汚れは水中に溶けてしまわなければならないのに、溶けるための水も足りてない。これだと汚れ落ちが悪くなるのも無理はありません。


冬の洗濯の失敗あるあるを簡単に解決する3つのテクニック


では、洗剤が溶けない状態や、汚れ落ちが悪い状態をどう解決していけばいいのか? そのための3つの簡単なテクニックを紹介します。


1. 洗剤はぬるま湯に溶かしてから入れる

洗剤を直接洗濯ポケットに入れるのではなく、一度ドレッシングボトルなどに入れて、ぬるま湯などで攪拌してから洗濯機にセットしてください

そうすると、洗剤の能力を高めた状態で投入することができます。30秒程度の手間で洗剤のパワーが100%引き出せる、とっても便利なテクニックです。


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2. 1度に洗濯する衣類の量を減らし、洗濯回数を増やす

できれば洗濯は1度で済ませたい! 2度に分けるなんて面倒だ! と感じられるかもしれません。

でも、汚れが落ちずに洗い直したり、匂いが残ってたから洗い直したり…といった手間を考えれば、最初から2度に分けて気持ちよく洗えていた方が良いのではないでしょうか?


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洗濯機に無理に詰め込まず、気持ち1枚2枚減らすだけでも洗浄力は変わってきます。適度に洗濯物の量を見極めながら洗濯することは、冬の洗濯時にとっても大切ですよ。


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3. 食器用洗剤を塗ってから洗濯しよう!

過去の連載記事でもよく登場する食器用洗剤。

冬に着た衣類につく皮脂などは、低い気温で固まってしまうため、洗剤が融解するまでに時間がかかってしまいます。そんな脂分の分解において、食器用洗剤は家庭にある物の中でも一番優れた材料です


食器だけでなく衣類に使っても問題ありませんので、首回りや袖口周り、脇などに塗ってから洗濯して汚れ落ちを格段にアップさせましょう。


冬の洗濯物を一晩で乾かす必殺技


ちゃんと洗濯ができたら後は干していくだけですが、ここでも冬ならではの悩みが。

そう、洗濯物が乾きにくいということです。


洗濯物の乾燥に大事な要素は「温度・湿度・空気の動き」

冬は乾燥しているので本来なら洗濯物が乾きやすい環境のはずなのですが、気温が低いと衣類に含まれた水分の蒸発が促されません。そのため、湿度の高い夏より乾きにくくなってしまうのです。


では、どうしたら良いか?

私が家で実践している最も乾きやすい方法──洗濯ハカセがオススメする「冬の洗濯物を一晩で乾かす方法」を紹介します。


その必殺技は「リビングでの室内干し」です。


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先ほど、気温が低いと洗濯物が乾きにくくなると説明しましたが、では冬の時期に気温が一番高く維持されているのはどこでしょう?
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それは、リビングなど“人が集まる場所”ではないでしょうか


数ある部屋の中でもリビングは、温度を高めに設定し、人が過ごしやすい環境を作っています。

つまり、洋服を乾燥しやすい温度を確保できる最高の場所といえます。


それにリビングは気密性が高く、ある程度の時間は温度が維持されやすいため、空気の乾燥具合と相まって夏並みに乾燥が進みやすいのです

それこそフリースなんかだと2時間程度で乾くぐらいの場所なので、夜寝る前にリビングで干せば、翌朝には取り込める状態にできますよ。


ぜひリビングに干して、その乾燥スピードを実感してみてくださいね。


冬の洗濯失敗三大あるある「洗剤が溶けない」「汚れ落ちが悪い」「洗濯物が乾きにくい」の解決法を解説してきましたが、いかがでしたか?


ちょっとだけやり方や視点を変えるだけで、洗濯の洗い上がりや乾燥は劇的に変化をします。

ぜひ今回紹介したテクニックを駆使して、寒くて嫌な冬も、すっきりした衣類で乗りきってくださいね。


『洗濯ハカセの洗濯と洗剤の新方程式』その他の記事はこちら>

神崎健輔(洗濯ハカセ クリーニング師)

神崎健輔(洗濯ハカセ クリーニング師)

1981年長崎県生まれ。実家がクリーニング店でもあったので小さな頃から洗濯を手伝い、クリーニング師の資格を取得して洗濯の知識をとことん勉強。いつの間にか洗濯のプロ「洗濯ハカセ」を名乗ることに。日々ストイックに「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を研究する毎日を送り、培った知識をブログで発信。家庭での洗濯が上手になる方法や、クリーニングいらずの洗濯術などを公開している。 「洗濯とITが大好きな洗濯ハカセことクリーニング屋神崎健輔のブログ」 http://curasutas.jp/blog

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