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花粉症対策はいつから何をしたらいいの?花粉症シーズン到来前に試したい住まいの花粉対策術

毎日の暮らしの「困った!」に役立つ技やコツをご紹介する連載「目指せ我が家のHERO!家族を助ける特技を作る」。第14回のテーマは「家庭での花粉症対策」です。


日に日に暖かさを増して気持ちいいはずの春を憂鬱なものにする元凶といえば「花粉」。今や花粉症は国民病といわれるほど、多くの人がその症状に苦しんでいます。


巷では「このグッズが症状を和らげる」「この食べ物やサプリが効く」といった花粉症対策の情報が飛び交っていますが、根本的に効果的な対策はないのか?


そこで今回はAll About「家事・掃除・子育て」ガイドの藤原千秋さんに、家族を花粉から守るために知っておきたいことや対策方法を解説いただきます


花粉症対策はいつからが最適?

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花粉症対策について語る前に、まずハッキリ言っておきましょう。

一度家に入れてしまった花粉は、どのように掃除しようが何をしようが、「徹底除去」できません



家に漂うホコリが永遠に「徹底除去」できないのと同じで、そもそも花粉が家の中でどのように存在しているかといえば、CMのような「蛍光イエローの点々」状では決してありません。


スギ花粉のサイズはせいぜい40μm。髪の毛の太さの半分から4分の1くらいの大きさですが、実際には乾き崩れて、もっと小さくなっていると考えたほうが正確。

もし目に見えたとしても地味な粉末、要はただのホコリ状でしかありません。


つまり「これが花粉」で「こっちはホコリ」などと、容易に選り分けられるようなものではないという認識がまずは必要なのです。


花粉は、きわめて微細な状態で屋外の空気中に舞っています。それを知らず知らずのうちに私たちが家の中に運び入れ、そしてホコリとして家中のそこかしこに積もらせてしまう。

それらは生活動線上で、再び三たびと無意識的に舞いあげられては、呼吸され、クシャミ鼻水鼻づまり頭痛その他の症状を呈す原因となってしまいます。


スギ花粉の飛散ピークは例年、関東地方で3月初旬ごろと言われています。

日本気象協会では「飛散開始日」といって「1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日」を定義しており、その時期はおよそピークのひと月前ごろとみられています。


ただ、実際にはその「飛散開始日」以前に、もう花粉は飛び始めています。「ピーク」だけに照準を当てていては、完全に出遅れてしまうわけです


2月からできる花粉症対策のポイントは? 「除去」よりとにかく「家に入れない」ことが大事

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ただのホコリでも花粉を家から「徹底除去する」のは現実的でない、と前述しました。


では一体どうするのが「花粉対策」なのか?

それは、いかに花粉を家に入れないようにするか、よしんば入れてしまっても最小限にとどめられるかにかかっています。 


「花粉」がなかなか目に見えにくいゆえ、さしたる疑問もなく当たり前に行われている「洗濯物の外干し」は、「花粉対策」といった視点でみると、最たる悪習といえるでしょう。


花粉シーズンというのは水温む春先。気温が高くなりかけ風も適度に吹くし、いかにも洗濯物が乾きやすい気候であることも、そのあやまちを後押ししているはず。

この時期の「布団干し」も同様です。いずれの作業を行っても、莫大な量の花粉がそれぞれに付着し、濡れ乾きのために容易に払えもしません。


花粉の付着した衣類は着替えのたびに花粉を舞い上がらせ、またせっかくの入浴後にもバスタオルなどから多量に摂取され、さらに枕や布団から就寝時も吸入が促進され、花粉症の症状をひたすら悪化させることになります。


通常推奨される「窓を開けての自然換気」も、時間やタイミングを図らないと花粉を家の中に積極的に取り込む作業になりかねないので、注意が必要です。

花粉飛散の落ち着いた深夜か、飛散した花粉が地面に落ちた早朝、あるいは花粉を落とした雨上がりの直後など機を伺って行いましょう。


また、家から出入りする人そのものにも注意しなければなりません。

私たちが衣服にくっつけて家の中に持ち込む花粉量は、たかが小一時間の外出でも8万個にのぼるという調査結果が出ています(※1)。


花粉シーズンに、住まいの6畳間にある花粉の総量は20万個(※2)であるという数字と照らし合わせても、「人が家に入れてしまう」花粉量がバカにならないことが分かるのではないでしょうか。


花粉症対策グッズのおすすめ品はこちら!


人が家に持ち込まない花粉症対策と「使えるグッズ」はこれ!


1. 静電気防止スプレーを衣類に掛けて花粉を付着させない

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スプレーするだけで静電気を帯びにくくなるアース製薬「アレルブロック」シリーズ

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花粉シーズン、さらにその少し前からの外出に際しては、できるだけ花粉が付着しにくい繊維の衣類を選ぶようにしたいところ。具体的には「ウール」素材のものは避けましょう。


また、静電気発生の有無も花粉付着に影響しているといわれています。

そこで、市販の「静電気防止スプレー」を衣類に噴霧してからの外出を心がけるようにするのも良いでしょう。

スプレーは、衣類と衣類、衣類と鞄などが擦れるエリアにかけると効果的。盲点になりがちなズボン、スラックスなどの裾をお忘れなく。


2. 玄関内で空気清浄機や洋服ブラシを活用し、花粉をシャットアウト

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人の出入りだけでもホコリが立ち、花粉の侵入を許しやすい玄関内には「空気清浄機」を置いておきたい。

外出時に着用していた上着、帽子なども玄関内で着脱することで、屋内全域に花粉が蔓延してしまうのを防ぐことができます。


また上着を脱ぐ前には、静電気を起こしにくい馬毛や豚毛の「洋服ブラシ」で肩や腕周り、上着裾、ズボン裾など重点的に払っておきたいところ。

「空気清浄機」は人感センサーを備えたものにすれば、余計な電気代を案じずに済みますよ。


3. 適度な加湿&ふとんクリーナーで室内の花粉吸入リスクを減らす

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リビングや寝室などでは、ホコリが舞い上がりにくくなる程度に、適度な加湿を行なうことも有効です。

就寝直前に「ふとんクリーナー」でふとんの枕周りだけでも吸引掃除しておくのも、就寝中の花粉吸入リスクを減らす効果があります。



このように、花粉の「徹底除去」は無理でも、「吸入回避」はある程度可能です。自分や家族の健康のためにも、これらの対策をできるところから取り入れていってみてください。


※1)ライオン調べ (第55回日本アレルギー学会秋季学術大会)
※2)奥田、住居内花粉数とその処置 アレルギー第52巻(2003年)


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All Aboutガイド 藤原 千秋
All Aboutガイド 藤原 千秋

大手住宅メーカー営業職を経て、主に住宅・家事まわりの記事執筆やアドバイザーを幅広く務めている。家・子ども・仕事の三つ巴を愉しむ三児の母で、育児経験を踏まえた実践的な視点に定評あり。「この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典」(朝日新聞出版)「ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!」 (オレンジページ)など著書・マスコミ出演多数。 https://allabout.co.jp/gm/gp/31/

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