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水回り&寝室に迫る危機から家族を守るノウハウを科学的に伝授!「パパ家事サイエンス講座」レポート

せっかく家事シェアを実践しているのに、やり方や仕上がりについてよく夫婦喧嘩になる。

もっと積極的に家事を担当したいと思っているけど、ちゃんとしたやり方を知らないので躊躇してしまう。


そんな悩める男性たちをバックアップするため、主夫の認知拡大&男性の家事育児参画の推進を目的に活動する「秘密結社主夫の友」が、エフシージー総合研究所の研究員による科学的な家事のコツを伝える「パパ家事サイエンス講座」を去る1月31日(木)に開催。


数ある家事の中から「水回り掃除」と「寝室の環境対策」をテーマにしたセミナーの模様を、編集部がレポートします。


納得!家事にまつわる”科学的ウンチク”が面白い


「パパ家事サイエンス講座」は、公益財団法人「1more Baby応援団」の助成事業として開催されたもの。

「1more Baby応援団」とは、2人目以降も子どもが欲しいけどさまざまな要因で躊躇してしまうという「2人目の壁」問題を解消するため、子どもを産み育てやすい社会環境の実現を目指す公益財団法人。その活動の一環として、助成事業を通じてさまざまな団体をサポートしています。


今回のセミナーは平日の夜7時開催でありながら、約30人の熱心な男性が参加。

まず開始に先がけて、主夫の友の広報を務める杉山錠士さんが基調講演を行いました。


パパ家事サイエンス講座,家men


杉山さんは男性が家事を行うために必要なこととして「家事をすることのメリット、家族の気持ち、そして家事のやり方を知ること」を提唱


「家事シェアでよくある『やった』つもりの夫と『やってない』と否定する妻とのギャップは、男性側が家事についてよく知らないために起きること。実際、家事のやり方が分からないという男性の声をよく聞きます。今回の講座でぜひ、あまり習う機会のない家事の理屈と方法について学んでください」とその趣旨を説明しました。


第1部:水回りクライシス「知るだけで劇的に変わる!水回り掃除のコツ」


第1部の講師を務めたのは、エフシージー総合研究所・生活科学研究室の山田雄太先生。今回はお風呂とキッチンの水回りに範囲を絞り、汚れが生じる仕組みや掃除のコツについて科学的見地から解説しました。


■「汚れを落とす仕組み」と「汚れの種類」を知ろう

パパ家事サイエンス講座,家men


まず山田先生は、汚れを落とすための要素として「汚れを浮かせる“界面活性剤の力”」「化学的な作用で汚れを分解する“酸・アルカリの力”」「こすり落とす“物理的な力”」の3つに分類


ただし、お風呂とキッチンにおける汚れというのは油汚れから皮脂汚れまで多種多様なので、1つの要素だけですべての汚れをカバーするのは難しい。

そこで必要なのが「“汚れを落とす要素”を“汚れの種類”ごとに使い分けること」だそうです。


■お風呂の汚れに応じて洗剤を使い分けよう

パパ家事サイエンス講座,家men


こうした汚れの仕組みを踏まえた上で、山田先生はまず「お風呂掃除のコツ」について解説。


洗剤には弱酸性・中性・弱アルカリ性の3タイプがありますが、「お風呂には石鹸カスや皮脂タンパクなどを含んだ複合的な汚れがたまっていきます。日々のお手入れとしての掃除なら『おふろのルック』のような中性洗剤で十分。水垢などの頑固な汚れは弱アルカリ性の洗剤で強くこすり、壁や床の白い汚れには弱酸性タイプが有効です」と、汚れの種類や付着の度合いに応じた使い分けを提案しました。


また、水分に含まれた汚れ成分が水分の蒸発によって水垢と化してこびりつく“鏡のウロコ汚れ”の仕組みを例に、普段から汚れをためない重要性も力説。

鏡が傷つかないよう柔らかいスポンジに浴室用中性洗剤をつけて洗い、またお風呂を使い終わったら鏡の水分を拭き取るように習慣づけましょう


■キッチン掃除は中性〜弱酸性の洗剤で

パパ家事サイエンス講座,家men


一方、炭酸カルシウムなどの無機物系が主成分となるキッチンの汚れについては「普段のお手入れは中性洗剤、なかなか落ちない汚れには弱酸性の洗剤で。研磨剤を含んだ洗剤で強くこするという“物理的な力”を加えるのも有効ですよ」とアドバイス。


また、シンクの水垢についてもお風呂の鏡のウロコ汚れと同じく「日々のお手入れが大切」と強調

「なかなか落ちない汚れには弱酸性の洗剤を使いつつ、ステンレスを傷つけないよう研磨剤を含まないスポンジ(柔らかい側)でこすりましょう」と、洗う素材の取り扱いにも注意するよう呼びかけました。


第2部:寝室アルマゲドン「家族の健康を守れ!寝室のカビ・ダニ徹底対策法」

パパ家事サイエンス講座,家men


第2部はエフシージー総合研究所・暮らしの科学部長の川上裕司先生が登壇。


まず、近年のアレルギー疾患の患者数の増加傾向に触れながら「病原性のある物質を継続的に吸い込むことは、健康に大きな悪影響を及ぼします」と説明。

室内における5大吸入性アレルゲンとして「ダニ」「カビ」「犬や猫のフケ」「虫」「花粉」を挙げ、特に害を与えるダニ・カビの猛威と対策について、寝室を例に講義を進めました。


■なぜ寝室が危ない? アレルゲンとなるカビの危険性とその対策

パパ家事サイエンス講座,家men


川上先生は、鼻呼吸よりも口呼吸の方がアレルゲンをダイレクトに吸い込むリスクが高く、寝室での睡眠時に口呼吸をすることの危険性を指摘

特に、カビの胞子を吸い込むと肺炎を引き起こすおそれがあり「もし寝室に青色や緑色のカビが生えていたら、すでに数百万もの胞子を含んだ状態。その時点で、空気を通じて相当のカビを吸い込んでいると思ってください」と警鐘を鳴らしました。


そんなカビ対策として川上先生は「目に見える状態までカビを増やさず、定期的に掃除しましょう。空気が乾燥する冬は加湿器を使う家庭も多いと思いますが、カビは80%以上の湿度で急激に発生するので、窓に結露ができるほど過剰な加湿は危険ですよ」とアドバイスしました。


■アレルゲンとなるダニの危険性とその対策

パパ家事サイエンス講座,家men


一方、寝具に繁殖しやすいダニについては、さまざまな種類の危険なダニを例に挙げながら「ダニの死骸やフンが寝具に残って、吸い込んでしまうことが最も危険」と指摘。

ダニは春から秋の暖かい季節にかけて活動が活発になりますが、近年は寒くなりにくい高気密・高断熱住宅が増えていることから、冬も要注意とのことです。


ダニ対策として川上先生が推奨するのは、カビ対策と同じくこまめな掃除。

布団は片面1分間ずつを目安に掃除機をかけて、ベッドのマットレスは2週間に1度はひっくり返すこと。マットレスは重いので、ぜひ男性が率先して行いましょう」といった寝具の掃除に加え、「本にはダニがたまりやすいので、寝室に本棚がある場合は本棚のほこりも掃除してください」と提案しました。


こうしたダニ・カビの掃除道具として川上先生がオススメしたのはサイクロン式掃除機。

サイクロン式だと遠心力によってゴミと空気を分離できるので、排気がキレイになるメリットがあります。掃除する場所に応じてノズルを使い分け、パワフルな吸引力でアレルゲンを除去しましょう」と提案しました。


最後に、エフシージー総合研究所の研究パートナーであるダイソンが、寝具掃除に特化した「ダイソンV7マットレス」を紹介。ベビーパウダーをハウスダストに見立てて“目に見合えない微細な汚れ”をしっかり吸い取るデモンストレーションを披露し、今回の講座は終了しました。


科学的な知識や方法を通じて家事のコツを伝授する「パパ家事サイエンス講座」の模様についてレポートしました。


ちゃんとした家事のやり方を知る機会が少ない人にとって有意義な解説が満載で、理論やウンチクが好きな男性にとっては大変興味深い内容。

仕事帰りに駆けつけた参加者たちが、メモを取りながら終始熱心に聞き入る姿も印象的でした。


こうした講座のようなサポートの場が世の中にもっと増えれば、家族が快適かつ健康に過ごせるよう、率先して家事に励むパパが増えそうですね。

家men編集部
家men編集部

この記事は家men編集部がお届けしました!男性視点で家事や毎日がもっと楽しくなるような情報を発信していきます!

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