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トイレ掃除担当さん必見!トイレの嫌な臭いを身近な家庭用品で解消する方法

オフィスや工場から身近な生活空間まで、あらゆるニオイ問題を捜査し解決する、通称“におい刑事”こと臭気判定士の松林宏治です。


「トイレ」と聞いて皆さんはどのようなニオイの印象をお持ちでしょうか? 


不特定多数の利用者がいる駅や道路、公園にある公衆便所を思い浮かべて、思わず鼻をつまんだまま用を足す、そんな臭くて当たり前の場所と認識されている方も多くいらっしゃるかもしれません。


しかし、ご家庭にあるトイレはそうも言っていられないでしょう。大ヒット曲「トイレの神様」を聴いて、毎日必死にトイレを掃除するようになったという方。ご家庭のトイレのニオイはいかがですか? あるいは日常的にある程度掃除していても、何となくニオイがするんだよな〜という方もいらっしゃるかもしれません。


そこで今回は「掃除しているのになぜか臭いがする」という被害ケースも含めて、トイレのニオイ犯を“におい刑事”が取り締まっていきます!


目次


  1. トイレの臭い犯の犯行手口を突き止めろ!
    1. アルカリ性臭気
    2. 酸性臭気
    3. カビ
  2. トイレの臭い犯を撃退!あの身近な家庭用品で対策できる
  3. トイレの臭い対策のキーワードは「アンダーカット」

トイレの臭い犯の犯行手口を突き止めろ!

トイレのニオイ犯は、大きく分けて「アルカリ性臭気」と「酸性臭気」。番外編として「カビ」も含まれます。これらトイレで悪さをしているニオイ犯の犯行手口と撃退方法を確認していきましょう。


アルカリ性臭気


「アルカリ性臭気」の犯行手口は、ズバリ「尿の飛び散りから発生するアンモニア臭気」です。女性は座って用を足しますが、男性は立って尿を放出しますよね。そうすると、便器内外に多くの尿が飛散してしまいます。便器と床の間に付着した尿石は除去しにくく、そこからアンモニア臭気がじわじわと発生するようになります。


そしてアンモニア臭気は空気よりも軽いニオイ分子のため、飛び散った尿やこびりついた尿石から揮発してトイレ内を漂い、おしっこのようなニオイをいつまでも弱く感じさせてしまうのです。


酸性臭気

一方、「酸性臭気」の犯行手口は「大便から発生する硫化水素やスカトール、おならから発生するメチルメルカプタンなどの臭気」です。また、尿に含まれるフェニル酢酸という酸性のニオイ分子も発生源となります。大便の直後、またはこびりついた大便汚れから飛散するニオイですが、これらのニオイ分子は空気よりも重いため、放っておくとトイレの床面や下部に漂い、床面や壁面に付着してしまいます。


カビ

番外編の「カビ」は、中性のニオイです。トイレは水分(湿気)があり太陽光が入らない環境のため、放置しておくとピンク色のカビや黒色のカビが発生しやすくなります。カビ臭が漂っている場合は、カビ菌が発生している可能性を疑ってください。


トイレの臭い犯を撃退!あの身近な家庭用品で対策できる


では、これらのニオイ犯をどうやって退治していけばよいのでしょうか。


「アルカリ性臭気」については、酸性のものを用いて中和消臭させることができます。お手軽に安心して使える身近なものとして「お酢」がオススメです。お酢と水を1:5程度に希釈して霧吹きやハンドスプレー容器に入れ、便器内のアルカリ性臭気が気になる箇所に吹きかけましょう。床面や壁面は、スプレー後にウエス(使い捨てぞうきん)などを湿らせて拭き取り掃除を行ってください。お酢には抗菌効果もありますので、お酢スプレーの活用はニオイがない状態でも効果的です。ぜひ定期的にお酢スプレーでお手入れをしてあげてください。


ちなみに最近、男性も座って小便をする…と耳に挟みましたが、ニオイを防止するという観点では正解と言えるでしょう。なぜなら、着座することで尿の飛び散りを少なくすることができるからです。


逆に「酸性臭気」は、アルカリ性のものを用いれば中和消臭させることができます。オススメなのは「重曹」です。100円ショップなどでも「重曹水」が販売されていますので、それらをニオイが気になるところへ吹きかけてください。さらに重曹パウダーを容器に入れてトイレに置いておくと、ニオイ分子を吸着してくれる効果もあります。その場合は、重曹パウダーが風で散らばらないように注意しましょう。


「カビ」についてはカビ菌を退治してあげる必要があります。カビ菌が目視できる場合は、薬局などで販売されている「消毒用エタノール」をカビ菌へ直接スプレーしてください。ただしカビの色素はあまり落ちませんので、色素が気になる場合は、漂白剤や市販のカビとり薬剤を用いた掃除が必要となります。


最後に、“におい刑事”がオススメする「トイレのニオイ対策」を伝授しておきます。

トイレの臭い対策のキーワードは「アンダーカット」


ご家庭のトイレのドアを上から下まで見ていただくと、ドアの一番下の部分が少し空いているかと思います。その空いている隙間を「アンダーカット」と言いまして、空気をトイレ側に流入させる大切な給気口となっています。トイレのニオイがいつも気になる方は、まずドアにアンダーカットあるいは「ガラリ」がきちんと設けられているかを確認してみてください。


だいたいのご家庭では、トイレの天井部分や壁面上部に換気扇が設けられているでしょう。ドア下部から入ってきた空気は、ニオイ分子を巻き込みながら上部の換気扇へ吸い込まれそのまま外へ排気されていくので、この気流がきちんと整えられていれば、排便時に一時的なニオイが発生しても付着する前に排気されていくはずです。掃除していてもなかなかトイレのニオイが消えないという方は、ぜひ、アンダーカットあるいはドアガラリ&換気の流れをチェックしてみてください。


今回で“におい刑事”のニオイ事件簿は終了です。これまでの対策を実践すれば、家中のニオイ犯を根こそぎ撃退できるはずなので、どんどんお試しください。


またの機会にお会いしましょう!


『におい刑事の気になるにおい事件簿』その他の記事はこちら>



※本記事の情報については、ご自身の判断で自らの責任において行ってください。
※本文中の薬品のお取り扱いには十分ご注意ください。

松林宏治(におい刑事)

松林宏治(におい刑事)

1976年愛知県名古屋市生まれ。1999年南山大学経済学卒業(環境経済学専攻)/ 消臭・脱臭専門会社「株式会社共生エアテクノ」代表取締役(2003年創業)/ 臭気判定士(国家資格)。「においで困っている全ての人や企業に深呼吸空間を創造する」事をミッションに、異臭漂う工場のにおい対策から、日常に潜む身近なにおいのトラブルまで、あらゆるにおい問題を手掛ける「クサイに挑むプロフェッショナル」 共生エアテクノHP: https://www.201110.gr.jp/ 運営ブログ「におい刑事のにおい110番ブログ」: https://ameblo.jp/nioideka/

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