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今日からできる!夫婦喧嘩にならない“怒りのコントロール”の3つの暗号とは?

いつも笑顔で穏やかに過ごすことが夫婦生活の理想だと分かっていても、日常のささいな出来事をきっかけについカッとなり、夫婦喧嘩に発展しがちですよね。


どうすれば夫婦喧嘩を防ぐことができるのか? 元中学教師で現在は怒りの取り扱いアドバイザーとして活躍中の“いなっち先生”こと稲田尚久さんが、その方法を具体的に解説していく新連載夫婦喧嘩はアンガーマネジメントでうまくいく。いなっち先生の「怒りの取り扱い講座」がスタートします。


夫婦とは、お互いを信頼し助け合って、より良い人生を送っていくための良きパートナーでいたいですよね。そう思う気持ちは、夫も妻も同じはず。


しかしとはいえ、夫婦といっても元々は赤の他人同士。育った環境も育てられ方も違うわけですから、価値観や意見の違いがあって当然です。


毎日生活をしていれば、お互いに意見の食い違いが生まれたり、ささいな出来事で喧嘩になったりすることもありますよね。


特に『怒り』や『イライラ』は、夫婦喧嘩に大きな影響を及ぼします。


怒りやイライラに振り回されてしまえば、言わなくてもいい一言を怒りに任せて言ってしまい、それが夫婦喧嘩をヒートアップさせたり、夫婦関係が冷え切ってしまうといった原因にもなってしまいます。


そうならないためには、夫婦が怒りをぶつけ合うのではなく、自分で上手に感情コントロールすることができるようになったほうがいいですよね


怒りの感情と上手に付き合えるようになれば、今よりもさらに妻との付き合い方も上手になれるはずです。


結婚生活24年目を迎えた私自身が、実はアンガーマネジメントに出会う前までは妻へ怒りを平気でぶつけていた短気な夫であり、そのたびに後悔していた苦い経験があるのです。


ところが、アンガーマネジメントを習得してからは、「今まで舌打ちしたり、怒っていた場面で怒らなくなったね」と、妻からも太鼓判を押してもらっています。


そこで今回は、怒りで失敗経験の多い私が大きく変わることのできた、怒りの感情と上手に付き合えるようになるための心理トレーニング『アンガーマネジメント』についてお伝えします。


怒りの感情と上手に付き合えるようになる『アンガーマネジメント』とは?

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あなたは夫婦喧嘩をして『後悔』したことがありませんか?


「あんなに怒るんじゃなかった」とか「感情的になりすぎて言いすぎてしまった」と、怒って『後悔』

「あのとき自分の気持ちを我慢せずに怒っておいた方がよかった」とか「なんで怒れなかったんだろう?」と、怒れなくて『後悔』


どちらも怒りで『後悔』しています。怒って『後悔』、怒れなくて『後悔』、どちらもスッキリせず健康的ではないですよね。


でも、怒ることは悪いことではありません。怒ってもいいのです。ただし、怒りで後悔することは良いことではありません

そのために身につけておきたいのが、怒りで『後悔』しないための心理トレーニングである『アンガーマネジメント』です。


怒りで『後悔』しないためには、自分で怒りの仕分け作業ができるといいのです。

その仕分け作業とは?


『怒る必要のあることは上手に怒る』

『怒る必要のないことは怒らない』


この仕分け作業が自分の中でできるようになるには、3つポイントがあります。


①衝動のコントロール 

②思考のコントロール 

③行動のコントロール


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では、これら3つのコントロールについて説明していきます。


『①衝動のコントロール』で、反射的な言動を防ぐ


怒りは防衛感情とも言われ、自分の身を守るための大切な感情です。

防衛感情は動物も持っており、敵に遭遇したときや身に危険を感じたとき、『威嚇する』または『逃げる』という行動を瞬時に起こします。


私たち人間も同じように防衛感情が働き、『怒鳴る』とか『叩く』といった反射的な行動を起こしてしまうのです


防衛感情が働いている時間は長くて『6秒』。

この6秒間は『闘うか?』『逃げるか?』のために、アドレナリンが働いている時間帯なのです。


妻へ腹が立っても、まずは『6秒』待ってから言葉を発すること。これが夫婦喧嘩において、売り言葉に買い言葉を防ぐコツとなります。

反射的な言動を防ぐだけで、夫婦喧嘩はずいぶんと減らせるはずです


『②思考のコントロール』で、必要のない怒りに振り回されない


夫婦喧嘩のきっかけや原因には、必ずと言っていいほどお互いの言い分がありますよね。


ゲンナイ製薬が調べた夫婦喧嘩に関するアンケート調査(※)によると、


「喧嘩のきっかけは、どのようなことが多いですか?」

第1位・・・夫、妻とも「家事の分担・やり方」

第2位・・・夫「連絡がない、遅い」「伝えてある内容を忘れる」

    妻「伝えてある内容を忘れる」

第3位・・・夫「時間にルーズ」「予定を決める時に人任せ」

    妻「連絡がない、遅い」


※ゲンナイ製薬「夫婦げんかに関するアンケート調査」(2018年11月調べ)

https://www.gennai-seiyaku.co.jp/press/index.html


こういったことが原因で夫婦喧嘩となる理由は、お互いの考えていることにズレが生まれるからなのです。


私たちには、「こうあるべき」や「こうするべき」といった、自分の中では正しいと信じている理想や願望を持っていて、これを『べき』と呼んでいます。

そして、夫の『べき』と妻の『べき』に大きなギャップが生まれると、相手を許せなくなって怒りの原因となってしまうのです


自分の『べき』に強くこだわりすぎると、妻のやることなすことに対していつもイライラしてしまいます。

そのためには、お互いの『べき』を許容する気持ちが必要ですね


最初に書きましたが、妻とは元々他人ですから、考え方や価値観に違いがあるのは当然のこと。

自分の『べき』にばかりこだわらず、「まあ、そんな考え方もあるよね」と、相手を尊重する気持ちを持つことが大切です。


妻に腹が立ち、そして『6秒』待てた。

その後に自分の『べき』と妻の『べき』を考えてみて、それは許容できることだと思ったのなら「怒る必要のないこと」だから『怒らない』と決めます


しかし逆に、どうしても「それは許せない」と思ったのなら「怒る必要のあること」だから『怒る』と決めればいいのです


こうやって『べき』について考える習慣が身につけば、必要のないことで怒ることが減っていきます。


『③行動のコントロール』で、現実的な対処をしていく


『怒る』と決めたのならば、怒る前に今起きた出来事を整理して考えてみます。


まず『自分の力で変えられる(コントロールできる)ことか?』それとも『自分の力で変えられない(コントロールできない)ことか?』に分けます。


さらに、それは『重要なことか?』それとも『重要でないことか?』に分けます。


『自分の力で変えられる(コントロールできる)こと』で『重要』ならば、今すぐに行動したほうがいいです。『重要でない』なら、余力のあるときに行動すればいいのです。


『自分の力で変えられない(コントロールできない)こと』で『重要』ならば、変えられない現実を受け入れた上で具体的な対処をしたほうがいいです。『重要でない』なら、放っておけばいいのです。


自分では変えられない(コントロールできない)ことに対して、いつまでもイライラし続けることは、無駄な労力を使い、健康的ではないですよね


『自分の力で変えられる(コントロールできる)こと』なら怒っていいですが、表現の仕方によっては、妻を傷つける表現になりかねません


どういった表現が良いのかは、今後どこかの機会でお伝えしていきますね。


そして、今回はアンガーマネジメントの基本的内容について書いただけですので、今後は具体的にどういった場面でどう使っていくのかもお伝えしてきます。


※掲載する情報はすべての方にそのまま当てはまる内容ではありません。

それぞれの夫婦関係や事例に沿った方法でご活用ください。

稲田尚久(怒りの取り扱いアドバイザー)

稲田尚久(怒りの取り扱いアドバイザー)

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントファシリテーター。 1970年岡山県真庭市生まれ。名古屋芸術大学絵画科洋画専攻卒業後、愛知県の中学校に講師として1年間勤務し、翌年帰郷。岡山県の公立中学校教諭として23年間勤務。24年間の教師生活の22年間を学級担任として、700組以上の多感な思春期の子どもと保護者へ寄り添ってきた。 2017年4月、『怒りの取り扱いアドバイザー』として独立。 アンガーマネジメント、叱り方、伝え方、聴き方を中心に、子育て、教育、コミュニケーション、メンタルヘルス、ハラスメントといった分野の講演や研修を行っており、年間120本以上をこなしている。また、産業カウンセラーとして、官公庁や企業、個人へのカウンセリングも行っている。 教師経験を活かした内容と豊富な事例。自身がイライラを家族へぶつけてきた父親としての反省を活かした内容に共感を呼び続けている。失敗経験を包み隠すことなくおもしろおかしく伝えることで、笑いながら楽しく学べる内容に定評あり。元中学校教師が教える「思春期の子育て」 https://ikariadviser.com/  

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