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家庭や家事の時間をどう作ればいいの?【教えて先輩!オトコの家事育児お悩み相談室】

家事や育児に日々奮闘している全国のパパたちから悩みを受け付け、経験豊富な先輩パパたちがアドバイスを贈る新企画「教えて先輩!オトコの家事育児お悩み相談室」がスタート!

第1回の悩みに答えてくれるのは、NPO法人ファザーリング・ジャパンの理事を務め、兼業主夫として2人の子どもを育てている村上誠さんです。


<相談内容> 

共働き夫婦で、5歳・3歳・2歳の子どもを育てています。

家事育児のやり方を巡って夫婦間で何度もぶつかり合い、その都度話し合って何とか行っています。

また、子どもがまだまだ手がかかる時期ということもあってうまく事が進まず、日々試行錯誤です。

一番のネックは時間が取れないこと。家族のことや家事を共にできるようになるアドバイスをいただきたいです。


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こんにちは。ファザーリング・ジャパンの村上です。


お子さんの年齢をみると一番手のかかる時期ですね。共働き夫婦ということは、お子さんは3人とも保育園に預けているのでしょうか。夫婦2人で3人の子を世話するのですから、どう頑張ってもリソース不足になるのは否めません。


子どもの物が増えて、散らかって片付かない。

子どもの世話に追われて、予定通りにいかない。

忙しくてゆとりがない。自分の時間が持てない。


子育て家庭にとって時間との戦いの悩みは尽きないですよね。子どもの駄々に延々と付き合わされたり、体調を崩して保育園から早迎えの連絡あったり。悩みの原因は時間がないこと以上に、スケジュールが自分で思うようにコントロールできないストレスも大きいのではないでしょうか


あと1、2年もすれば、下の子のイヤイヤ期が過ぎて物分かりも良くなり、食事の補助やトイレトレーニングが卒業するでしょう。上の子は自分の身の回りのことに加えて、兄弟のお世話や家のお手伝いもできるようになります。そうすれば徐々に余裕が出てくると思います。


何よりも夫婦関係満足度を優先に


できるだけ早く仕事を切り上げて、急いで帰って家事育児を頑張ってるのに、なぜか妻からはダメ出しばかり。

相談者さんと同じように仕事と家庭の両立の悩みを抱えているパパは多いでしょう。


社会学者の山口一男氏の研究によると、月給10万円と同等の夫婦関係満足度を得るためには次のようなアクションが必要だそうです。

●平日の夫婦の会話時間が1日16分増加

●休日に夫婦で大切に過ごしていると思える時間が1日54分増加

●夫の育児分担割合が(たとえば15%から18%に)3%増加

●妻が平日に夫との食事を大切な時間だと思える日が週に1度増える

※夫婦関係満足度とワーク・ライフ・バランス:少子化対策の欠かせない視点

https://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/06091501.html



子育て家庭は子ども中心になりがちです。会話も子どものことや保育園の連絡事項といった話題ばかり。自分やパートナーのことは後回しで、溜め込んでしまっているストレスがあることも。

ゆとりがなく親がイライラ、夫婦関係がギズギズしていると、接する子どもにも悪影響。夫婦関係が良好なら子どもの情緒も安定して育てやすくなります。


仕事も成果や評価のインセンティブ、やりがいやモチベーションなどの動機づけが必要ですよね。家事は日々の繰り返しで、ゴールや達成感も感じにくく、評価されることもあまりありません。

頑張った自分たちに趣味や息抜きのご褒美を。パートナーに感謝を口に出して伝えることも心がけてはいかがでしょうか


まずは、大切な時間だと思える特別な夫婦の時間を意識して持つようにしましょう。

その際に心がけてほしいのは、雰囲気と食べ物、そして相手の話を聞いて共感すること。子どもをちょっと預かってもらい夫婦でランチする、子どもを寝かしつけてから家飲みするとかで良いのです。空腹だと喧嘩になりやすいので、美味しい料理やスイーツを食べながら話すようにしましょう。

私もできる限り毎月1回は夫婦だけのデートの時間を過ごすようにしています。


家事を分解して互いに共有。スキマ時間を有効活用


子どもを相手にしているとまとまった時間を作るのが難しいので、家事を細かくタスクに分解し、夫婦でお互いのスキマ時間を有効活用した家事分担を考えます。スマホのスケジュール管理アプリやTo Doリスト、スマートスピーカーなどITを活用して共有しましょう。



料理なら、週末にまとめて作り置きしたり、多めに作って冷凍保存。平日の夕食は朝のうちに下ごしらえをしておき、夫婦で早く帰ってきた方が仕上げの調理をします。


洗濯なら、洗濯前の仕分け、汚れ物などの下洗い、洗濯機を回す、干す、取り込む、たたむ、収納するといった工程に分けます。

例えば、朝、手の空いている方が洗濯物を干して、夕方帰ってきたら取り込むところまでやる。その後で帰ってきた方がたたんで、寝る前に次の洗濯機を回す。そしてまた翌朝へ。


このように家事を片方だけの役割分担にしないで、互いに自分事として共有し、その時にできる人がやるイメージです。大きな問題がないなら相手のやり方には口を出さず、やってくれていることに感謝すること。重要なのは、やり方云々よりも“家事を溜めないこと”です。


夫婦・家族一緒にパラレル家事でチームビルディング


休日になると、パパが子どもを外に遊びに連れて行っている間にママが掃除をするといった、子どもの世話と家事を役割分担している家庭も多いでしょう。「子どもが家にいない方が家事がはかどる」と考える方も多いと思いますが、家族一緒に家事をする時間を設けてみましょう。


例えば食後に妻が後片付けをしている時に、夫は新聞やテレビを見ているなんてことがありませんか? 夫としては「一息ついてから動こう」と考えていたとしても、妻は「なんで私だけやっているの」とイライラが募ります。


特に女性は共感やおしゃべりが大事。子どもも交えて家族みんなでお片付けタイムなど、家事を共同作業化しましょう。夫婦のうち1人は料理、1人はリビングで洗濯物をたたみながら会話をしたりと並行して行う“パラレル家事”もいいですね。夫婦のコミュニケーションが図ることができ、さらに家族にチームとしての一体感が生まれます


子どももお手伝いで戦力に


また、家事の共同作業化にあたって、将来を見すえて子どもたちにお手伝いしてもらいましょう。

最初は作業も遅く、教えるのにも手間がかかるので、余計に時間が取られるかもしれません。でも、子どもが早く生活習慣を身につけ、自分のことができるようになれば後々楽になります

お片付け、食事の配膳、洗濯物の仕分け、玄関の靴並べなど、子どもの年齢に応じてお手伝いできることもたくさんあります。小さい子にはポイント制度やスタンプカードを作ったり、パパと競争をするなどお手伝いを遊びにするといいですね。



我が家のサポーターを増やそう


もし会社で仕事の量が多い場合、どうしますか? 個人の業務効率化や生産性向上も求められますが、人手を増やしたりアウトソーシングすることが大きな解決策になりますよね。


家庭においても同じです。家事の量が多くて大変な場合は夫婦だけで抱え込まず、他にサポートを得られないか検討してみましょう

祖父母が高齢や遠居で頼れない方も多いと思いますが、ファミリーサポートセンターなどの公的な支援サービスや、時には家事代行を利用するのもアリです。

ロボット掃除機や調理家電など時短家事につながる家電を導入してみるのもオススメですよ。



※掲載する情報はすべての方にそのまま当てはまる内容ではありません。

それぞれの夫婦関係や事例に沿った方法でご活用ください。


本企画では、家族をもつ男性からのお便りをお待ちしております!

投稿いただいたお便りの中から採用されたものは、本企画にて家事育児のプロがお悩みにお答えいたします!

みなさまからのお便り、お待ちしております!

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村上誠
村上誠

NPO法人ファザーリング・ジャパン理事、秘密結社主夫の友総統。 1971年生まれ。2児の父。結婚と同時に実両親と同居し、母の介護を機に自身のワークライフ(家事、育児、祖父母のケア)バランスを見直し兼業主夫となる。2015年に主夫仲間と「秘密結社主夫の友」を結成、「主夫=主体的に家事育児に携わる男性」と定義し、男性の育児・家事の更なる浸透と女性活躍の推進、夫婦の多様性を目指して、総統として活動中。料理講座の講師を務めたりメディア出演するなど料理の腕前は一級品。父親の育児家事参画、夫婦関係、祖父母の孫育て、地域の子育て支援など幅広い家族・育児テーマを取り扱い、全国で講演活動やイベント出演をしている。

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